ゲリラ豪雨とは?愛知県の浸水ハザードマップの見方も解説

これからの季節は、猛暑や熱中症の対策だけでなく、ゲリラ豪雨などの水害にも注意が必要です。
この記事では、ゲリラ豪雨の仕組みや対策方法を解説していきます。
愛知県が公開している浸水ハザードマップの見方などもまとめているので、合わせて参考にしてみてください。

ゲリラ豪雨とは

まずは、ゲリラ豪雨がなぜ起こるのか、その仕組みと対策について詳しく見ていきましょう。

ゲリラ豪雨の仕組み

ゲリラ豪雨とは、局地的な積乱雲の発生により、一部の地域で突然強烈な雨が降り出す現象のことです。
限られた地域でのみ大雨が降る他、発生時間が長くても1時間程度と短いことからゲリラ豪雨と呼ばれています。

積乱雲は、上空の寒気や地表近くの温度の上昇といった影響で大気が不安定になることにより生じるものです。
近年では、都市部で問題となっている「ヒートアイランド現象」がゲリラ豪雨の発生率を高めているという指摘もされています。

ゲリラ豪雨の予測と注意点

ゲリラ豪雨をもたらす積乱雲は、ゲリラ豪雨以外にも以下のような気象現象を引き起こすことがあります。

  • 竜巻・ダウンバーストなどの突風
  • ひょう など

またゲリラ豪雨では短時間に大量の雨が降るため、急激な河川の増水や氾濫・低地の冠水・地下街の浸水といった水害につながる可能性も少なくありません。
しかし、ゲリラ豪雨は発生が局地的であることから、事前の予測・対策が難しい現象であるとも言われています。

そのため、ゲリラ豪雨の発生後に対策をとるのではなく、日頃から以下のような行動を心がけることが大切です。

急な天候の変化に注目する真っ黒な雲が近くにある・雷の音が聞こえるといった天候の急変に素早く気付く
突風への事前対策ゲリラ豪雨の発生時は突風が吹くことも多いため、飛ばされやすいものが外に出たままになっている場合は室内へ移動させておく
非常用のアイテムを確認する懐中電灯・モバイルバッテリー・救急箱・非常食・水・貴重品などの非常用アイテムを常備しておく
ハザードマップを確認する国土交通省・各自治体が提供する浸水ハザードマップを入手し、浸水リスクの高い地域や避難場所を確認しておく

なお川上の地域でゲリラ豪雨が発生した場合、下流側の地域でも河川の氾濫などが生じる可能性があります。
川の水かさの急増や濁流を観測した場合は周囲でゲリラ豪雨が発生しているという予測を立て、速やかに対策・避難を実施するようにしましょう。

愛知県における大雨の浸水予測

ゲリラ豪雨による浸水被害を予測するうえで役立つのが、定期的な地域の浸水ハザードマップの確認です。
続いて、愛知県が公開している浸水ハザードマップの見方・活用方法について詳しく見ていきましょう。

浸水ハザードマップの見方

愛知県の洪水浸水想定区域に含まれる河川は以下の通りです。

引用:https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kasen/shinsuisoutei-joho.html

また愛知県のホームページでは、浸水想定情報として以下の予測が公開されています。

  • 浸水想定
  • 洪水浸水想定
  • 津波浸水想定
  • 津波災害警戒区域
  • 高潮浸水想定

このうち浸水想定・洪水浸水想定は県内の河川ごとにハザードマップが用意されているので、生活圏にある河川の情報を一通りチェックしておくと良いでしょう。

重ねるハザードマップの活用

重ねるハザードマップは、災害リスク情報や防災情報を複数重ねて閲覧できるWeb上の地図サービスです。
災害種別から閲覧したい情報をカスタマイズできるため、必要な情報をまとめてチェックしたい場合に役立ちます。

例として、愛知県における洪水浸水想定区域(想定最大規模)を選択した場合のマップを見てみましょう。

ここに指定避難場所の情報を重ねると以下のようになります。

今回は例として愛知県全域を表示していますが、実際に活用する際は自宅周辺の地域に絞ってより詳細な情報をチェックすることをおすすめします。

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