木造建築と鉄筋って何が変わるのか?

木造建築のメリット・デメリット

まず、日本において最も身近な建築構造である木造建築におけるメリットとデメリットからご紹介していきます。

木造建築のメリット

木造建築には以下のようなメリットがあります。

建築コストを抑えることができる

使用する木材の種類によっても違いがありますが、基本的に木造は鉄筋に比べて建築コストが低くなります。高額になりがちな建築物においてコストが低くなる点は非常に大きなメリットです。

湿度を一定に保つ

木は湿度が高まると湿気を吸い、空気が乾燥すると貯めた湿気を吐き出す特性があります。その特性によって湿気の多い季節や空気の乾燥する季節でも快適に過ごすことができるのです。

建築デザインの自由度が高い

木造建築は基礎や柱などで強度を保って屋根を支える構造になります。その部分さえしっかりしていれば他の部分についての設計に融通が利き、比較的自由にデザインすることができます。
リフォームやデザインも思いのままに行うことができ、長年の生活で家族のライフスタイルが変わってしまうことを心配する必要がありません。

リラックス効果がある

木材には人をリラックスさせる効果があります。自宅がリラックスできる場所というのは日々の生活において大きな効果をもたらします。

木造建築におけるデメリット

木造建築にはメリットだけではなくデメリットもあります。デメリットについても確認しておきましょう。

耐久性が低くメンテナンスが必要

木造建築では木材を材料にしているため、どうしても耐久性が低くなってしまいます。そして、木造は定期的なメンテナンスが必要であり、メンテナンスを怠ってしまうとその分劣化が早まってしまいます。木造建築のメリットを長い間保つためにも、メンテナンスは必要不可欠となります。

害虫や火災に弱い

木材が材料であるため、シロアリなど害虫による被害に遭いやすくなってしまいます。そして、燃えやすいため火災にも弱くなってしまいます。害虫対策や防火処理は必須と言えます。

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鉄筋のメリット・デメリット

続いて、鉄筋におけるメリットとデメリットについて説明していきます。

鉄筋のメリット

鉄筋には、木造建築にはない次のようなメリットがあります。

遮音性が高い

鉄筋構造の建物では、コンクリートを使用するため、遮音性が非常に高くなります。木造では聞こえていた生活音も、鉄筋ならばほとんど聞こえなくなります。

耐震性が高い

鉄筋では柱や梁といった建物を支える部分に鉄筋とコンクリートを使用するので耐震性が非常に高くなります。そして、建物が6面構造となるので、その強度は抜群なものとなります。適切なメンテナンスを施していれば、100年近く住み続けることも可能と言われています。

気密性に優れている

鉄筋は気密性に優れているため、冷暖房の効率がとても良くなります。特に冬場では暖房をつけていなくとも温かく、気温が高めの日なら暖房をつけずに生活することが可能となります。

鉄筋のデメリット

鉄筋にもデメリットはあります。鉄筋におけるデメリットには次のようなものがあります。

コストが高くなる

鉄筋は使用する材料が高価であるため、どうしても建築にかかるコストが高くなってしまいます。木造建築に比べ、坪単価で20万程高くなることが予想されます。

地盤が強固でなければいけない

鉄筋やコンクリートと言った重い材料を使用して建物を建てるため、地盤のしっかりした土地でなければ建築することができません。地盤のしっかりしていない土地では、建築前に地盤改良工事などが必要となります。

気密性が高い

鉄筋構造の建物は気密性が高く、空気が室内にこもってしまいます。そのため、冬場においては結露が非常に発生しやすい環境となります。結露を防ぐためには窓を二重サッシとしたり、定期的に換気したりするなどの対策が必要となります。

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まとめ

木造と鉄筋、どちらも特有のメリットとデメリットがあります。建築におけるコストや自由度、リラックス効果を重視するなら木造を選ぶと良いでしょう。耐久性や遮音性、気密性を重視するのであれば鉄筋を選ぶとよいでしょう。
木造と鉄筋、双方のメリットとデメリットを理解したうえで、自身や家族のライフプランに応じた適切な選択をするようにしてください。

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