維持費で比較!戸建て、マンション、テラスハウス

住宅を購入すると避けて通れないのが維持費。今回は一戸建てやマンション、テラスハウスの維持費について比較していきます。

マンションの維持費

マンションに必要な維持費には管理費、修繕積立金、駐車場使用料などがあります。管理費は自動ドアやエレベーター、共有部分にある蛍光灯の電気代やメンテナンス費用、共有部分の清掃や庭木などの剪定、電気・給排水設備の保守点検費を支払うために集められます。管理人や警備員がいるようなマンションなら、費用は集められた管理費から支払われています。

修繕積立金は、大規模修繕のために集められています。例えば外壁塗装や屋上の防水工事を行ったりします。給排水などの配管設備の維持管理や、消防・防災用設備を取り替えたりもします。もし大規模修繕を行う際に修繕積立金の不足が生じた場合、一時金を負担しないといけなくなります。

なお、国土交通省が定期的に調査している「マンション総合調査」の平成30年度版では、管理費の総額の平均は15,956 円/月、修繕積立金の総額の平均は12,268 円/月でした。よって管理費と修繕積立金の合計26,000円程度を支払う必要があります。

自動車を保有している場合は、駐車場使用料を支払う必要があります。機械式の駐車場の場合、修理をするときには修繕積立金から支払われます。

マンションの維持費の問題は、管理費や修繕積立金を滞納する人がいることです。「マンション総合調査」によると管理費や修繕積立金を3か月以上滞納している住戸があるマンションは 24.8%もあり、築古のマンションほど滞納の割合が高くなる傾向にあります。特に中古のマンションを購入する際には注意が必要です。滞納が続くと、マンションの所有者がなくなったときに相続放棄をされてしまい、管理費や修繕積立金が回収できなくなります。また、管理費や修繕積立金が値上げされる恐れもあります。人手不足により大規模修繕費や清掃、メンテナンス費用などが値上がりしているためです。

戸建ての維持費

新築で戸建てを購入した場合、10年程度は修繕する必要はありません。ただし10年を過ぎると外壁塗装や、屋根などに防水工事を施す必要があります。外壁塗装が必要かどうか確認することは比較的簡単で、色あせやカビやコケが生えている、手で外壁をこすったときにチョーキングという現象が起こっている場合などです。30坪程度の戸建ての場合、屋根と外壁塗装で合わせて約100万円の費用が掛かりますが、あまり費用を抑えようとすることは避けてください。その理由はペンキのグレードを下げることで費用は下げられますが、その分耐久年数が下がってしまい、結果として早く塗りなおす必要が出てしまうからです。なおおすすめのペンキのグレードは、耐久性が12~15年ほどあるシリコン系です。

戸建て、マンションの共通する維持費

土地や建物などの固定資産を毎年1月1日の時点で所有している人は、各市町村に納税する義務があります。固定資産税の計算方法は「固定資産評価額×1.4%」で、市街化区域に固定資産を所有している場合は都市計画税も納税する必要があり、計算方法は「固定資産税評価額×上限税率0.3%」になります。

火災保険も維持費には必要なものです。日本では風水害を免れる術はなく、何か被災にあったときは非常に心強い味方になってくれます。また地震保険は単独で加入することはできず、火災保険に加入していなければなりません。火災保険料は建物の構造や専有面積、所在地、補償内容、特約の有無によって変わってきます。保険料の支払い総額を押さえたい場合は、長期契約を結べば割引率が高くなり、最大で2割程度の割引が期待できます。地震保険は国と民間の損害保険会社が負担を分け合う公的制度のため、損害保険によって保険料の違いはありません。地震保険料は建物の構造と所在地によって決まります。

長年住んでいるとキッチンなどの設備や壁紙、床材などが傷んできます。不動産を所有する以上は、ご自身で修繕しなければならないことを心がけておきましょう。

テラスハウスの維持費

マンションのように共有部分がほとんどないテラスハウスは、維持費に関して戸建てとほとんど変わりません。しかし、1棟につき3戸以上あるテラスハウスで真ん中にある住宅なら外壁塗装の費用は抑えられるはずです。ただし外壁塗装をする際、他の住戸と外壁の色が違い過ぎるとひんしゅくを買うことになるため、気を付けるようにしましょう。例えば他の住戸がグレーの落ち着いた色にもかかわらず、ベースカラーを原色の赤にしてしまうようなことです。

なおテラスハウスの維持管理費についてはこちらの記事を参考にして下さい。

住居を買う前に維持費の比較をして、余裕のある資金計画の下で物件を購入しましょう

マンションの場合だと修繕積立金を支払う必要がありますが、大規模修繕に向け財産を管理してもらえることや、ご自身で修繕計画を立てなくて済むことがメリットです。戸建ての場合、ご自身で修繕の計画を頭に入れながら資金を貯めていく必要があります。どちらにもメリット、デメリットがありますから、本記事を参考にして住戸の検討をしてください。