住宅購入を検討している人は、まず戸建て住宅にするかマンションにするか迷う人が多いのではないでしょうか。
戸建て住宅にもマンションにもメリットとデメリットがあるため、何を重視するのかはっきりさせた上で慎重に決めなければなりません。
この際に、戸建て住宅とマンションの二択ではなく、テラスハウスも選択肢に入れて検討してみてはいかがでしょうか。
テラスハウスは戸建てでもマンションでもない住宅ですが、両方のいいとこ取りをしています。
では、テラスハウスの魅力と戸建てやマンションとの違いについて詳しく見ていきましょう。
【二階建ての連棟式住宅】テラスハウス物件の定義と特徴
どのような住宅をテラスハウスと呼ぶのか、その定義と特徴についてご紹介します。
テラスハウスの定義
テラスハウスは、複数の住宅が横に繋がっている建物を指します。
連棟式住宅と呼ばれることもあり、いわゆる長屋もテラスハウスの一種です。
ただし、現在のテラスハウスはスタイリッシュなデザインの建物が多く、昔の長屋のイメージとはかけ離れています。
また、一階部分と二階部分を分けることはありません。
二軒のみのテラスハウスだと、少し大きめの一戸建て住宅のように見えることが多いです。
三軒から五軒程度連なっているテラスハウスもあります。
テラスハウスの特徴
テラスハウスは二階建ての建物である点が大きな特徴です。
玄関は世帯ごとに一階にありますが、外から直接二階部分の部屋と出入りすることはできません。
戸建てと同じように、屋内に設置されている階段を使って一階と二階を行き来します。
階段は世帯ごとにひとつずつ設置されているため、隣の住人と共有することはないほか、敷地に関してもテラスハウスは明確に分けられているのが特徴です。
テラスハウスとよく似たものとしてタウンハウスというのがありますが、敷地が共有という点でテラスハウスと異なります。
庭やテラスなどもタウンハウスの場合は共有ですが、テラスハウスは共有する部分がないため、掃除や管理なども基本的にそれぞれの世帯で行います。
一方で、物件によっては外部の管理会社などに委託している場合もあり、発生する管理費の相場は毎月一万円前後です。
テラスハウスのメリット
テラスハウスは独立したスペースで生活できるのが大きなメリットです。
隣の住人と共有して利用するものはほとんどありません。
戸建て住宅に近い感覚で住むことができます。庭やテラスなどが付いており、これらを共有することなく使用できるのもテラスハウスの魅力です。
また、同じ棟のテラスハウスを二世帯で購入して住むこともできます。
玄関が別々で内部でも繋がっていないため、戸建て住宅に二世帯で住むよりもプライバシーを確保できるでしょう。
テラスハウスのデメリット
テラスハウスで分かりやすいデメリットは、壁を1枚隔ててすぐ向こうに隣人が住んでいるということです。
お互いに生活音が気になってしまうこともあり、普段から隣人に対する配慮が求められます。
配慮が足りないとトラブルに発展してしまう可能性もあるため注意が必要です。
また、戸建て住宅と異なりリフォームなどがやりにくいことも、テラスハウスのデメリットとして挙げられます。
【物件の選び方①】テラスハウスと戸建ての違い
戸建ての定義
戸建てとは、ひとつの敷地を一世帯の住宅のみで使用しているものが戸建てです。
一戸建てと呼ばれることも多いほか、二世帯住宅の場合であっても、戸建て住宅に含まれます。
戸建て住宅に住んでいる人は、マンションやアパート、団地などの集合住宅と異なり、建物も敷地も独占的に使用できます。
また、建物に関しても土地についても、居住者が所有しているかどうかは問いません。
所有者が自らの住居として使用している戸建て住宅だけでなく、賃貸物件として利用されている戸建て住宅も多数存在します。
どちらかと言えば都市部よりも地方で戸建て住宅が多いです。
都市部の中でも繁華街近辺の地域よりも、郊外の方で戸建て住宅が多い傾向にあります。
戸建ての特徴
戸建ての大きな特徴は自分資産であるという点です。
持ち家であれば建物も敷地も自分の所有物であるため、利用に関して他人に干渉されることはありません。
敷地の利用方法や建物内の管理なども基本的に全て自由です。
綺麗に使用したい場合、費用や手間はかかりますが自分が思った通りにメンテナンスできます。
テラスハウスにおいても敷地や建物のことに関してある程度自由に行えますが、戸建て住宅の方が自由度は高いです。
特に、リフォームやリノベーションに関しては、テラスハウスだと隣人同士で同意を得ないと行えない場合もあります。
戸建ての種類
戸建て住宅は、注文住宅と建売住宅、中古一戸建て住宅に分けられます。
この中で特に自由度が高いものは注文住宅です。
あらかじめ土地を購入した上で、自由に間取りを決めてオーダーメイドで建築できます。
注文先はハウスメーカーや工務店などです。
建築条件付き土地取引を利用すると、注文先の業者は選べませんが比較的安い金額で注文住宅を建てられます。
既に間取りが決まっている戸建て住宅を購入するのが建売住宅です。
建売住宅の場合、土地と建物がセットになっているため、土地を探す必要もありません。
建物が既に完成した状態で売られている場合もあれば、購入が決まってから建設を始める場合もあります。
細かな間取りなどは決められないものの、新築なので新しいです。
そして既に他の人が注文住宅や建売住宅として利用された住宅が売りに出されているものが中古一戸建て住宅です。
中古であるため安く購入できることが多く、土地もセットになっていることも多いです。
築年数が長い場合、リフォームやリノベーションを行った上で売り出されているものも多く見られます。
戸建てのメリット
戸建てのメリットは好きなように使えることと、プライバシーを確保しやすいことです。
敷地内の空いているスペースは、植物を植えることも駐車スペースとして利用することもできます。
門やフェンスなどの設置も基本的に自由なほか、近隣の家とある程度の距離が保たれているため子どもが多少大きな声で遊んでも問題ありません。
戸建てのデメリット
戸建てのデメリットは主にお金に関することです。
購入価格がテラスハウスと比べて高額であるほか、維持費なども基本的に全て自分で出さなければなりません。
設備などが故障して修理するときにも費用がかかります。
戸建てとテラスハウスの比較
自由度に関しては戸建て住宅に軍配が上がります。
テラスハウスも、比較的自由度が高い方ですが、壁を共有しているという性質上、リフォームやリノベーションは制限を伴います。
門やフェンスなども自由に設置は基本的にできません。
一方で、費用の面に関しては、テラスハウスの方に軍配が上がります。
管理費が毎月一万円かかったとしても、長い目で見れば戸建て住宅よりも安く済むでしょう。
【物件の選び方②】テラスハウスとマンションの違い
マンションの定義
マンションは集合住宅の一種ですが、アパートやコーポ、ハイツなどという呼び方をする集合住宅もあります。
実はこれらの集合住宅とマンションを区別するものとして、明確な基準はありません。
しかし、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造で、三階以上の集合住宅をマンションと呼ぶことが多いです。
二階建てや平屋の低層集合住宅をマンションと呼ぶことはほとんどありません。
また、三階建てであっても木造や軽量鉄骨造の集合住宅は、マンションではなくアパートと捉える見方が強いです。
ハイツやコーポなども明確な定義はなく、建物の構造と階層によってマンションとして扱う場合もあれば、アパートとして扱う場合もあります。
テラスハウスは、二階建てであるという点がマンションとの分かりやすい違いです。
マンションの特徴
マンションは一棟の建物の中に、何十世帯から何百世帯もの住宅が入っています。
そして、廊下や階段エントランス、エレベーターなどの共用スペースが設けられているのが特徴です。
テラスハウスと違いひとつの世帯が複数の階層を跨って使用することはないため、室内に階段はありません。
マンションの共用スペースは、住人全てが参加する管理組合によって管理されています。
ただし、管理組合から管理委託契約を締結している管理会社が実際の管理業務を行っているマンションが多いです。
マンションの住人はそのための費用を毎月管理費として支払っています。
また、管理規約というルールが定められており、住人はこれに従って利用することが特徴です。
マンションの種類
マンションは、広さや間取りにより、単身者向けマンションとファミリー向けマンションに分けられます。
単身者向けマンションは、1Kや1DKなどの小さな間取りで、マンションそのものも小規模なところが多いです。
近隣の住人との付き合いはあまりありません。
ファミリー向けマンションは3LDKや4LDKなど部屋数が多く広めです。
住人同士の交流も盛んな傾向にあります。
この分類とは別に、分譲マンションと賃貸マンションの違いも見られます。
分譲マンションは、購入して持ち主が長く居住することを想定して作られるマンションです。
これに対して賃貸マンションは、賃貸物件としての利用されているマンションを指します。
どちらかと言えば、単身者向きのマンションに賃貸マンションが多いです。
マンションのメリット
マンションは防犯面と生活面でメリットがあります。
マンションはオートロックが付いていたり、管理人が常駐していたりするなどセキュリティが充実しているため、安全が担保されています。
共用スペースの廊下などには、防犯カメラが設置されているマンションも多いです。
不審者が建物内にそう簡単に入って来られないため安心して住めるでしょう。
生活面のメリットとしては、共用スペースが挙げられます。
マンションによっては子どもを遊ばせられる場所を設けているところもあるため、同じマンションに住んでいる子供とも仲良くなることにより、子どもの成長にもつながる可能性もあります。
専用のゴミ集積場が設置されている点もマンションのメリットのうちのひとつです。
修繕なども管理会社が計画して行うため、自分で考えたり費用を工面する必要はありません。
マンションのデメリット
マンションは上下左右に他人が住んでいるのが大きなデメリットでしょう。
隣人が出す生活音が気になってしまうこともあれば、自分が大きな音を立てないように気を遣う必要もあります。
また、管理組合への参加が負担に感じてしまう人も多いほか、管理費用や修繕積立金などの支払いがあることもマンションのデメリットと言えます。
マンションとテラスハウスの比較
管理費用や修繕積立金に関してはマンションだと必ずありますが、テラスハウスはまちまちです。
修繕積立金などの費用を集めていない場合、修繕を行う際にまとまった金額のお金を用意しなければなりません。
生活音に関しては、テラスハウスも壁を一枚隔てて向こう側に隣人が住んでいますが、上下にはいないためマンションほど気にしなくて済みます。
また、テラスハウスにおいても、自分で防犯対策をすることはできますが、マンションのような充実した体制を整えるのは難しいです。
【物件の選び方③】テラスハウス・戸建て・マンションの総合比較
テラスハウスと戸建て、マンションの特徴を表にしてまとめてみました。
マンションは集合住宅であるため、何かと利用に制限を伴いますが、その一方で戸建て住宅は自由度が高いです。
また、マンションは他の住人の生活音などが気になることもありますが、一戸建て住宅なら隣家の生活音はまず聞こえません。
マンションは一戸建て住宅と比べてセキュリティ面で優れています。
防犯カメラが設置されており、管理人も常駐しているため、空き巣などの被害に遭いにくいです。
中層階や高層階なら窓から空き巣に入られることもないでしょう。
テラスハウスなら、戸建て住宅ほどではありませんが、マンションよりは自由度が高いです。
共用スペースがないデメリットもありますが、逆に言えばテラスや庭は隣人と共有することなく自由に使えるのがメリットと言えます。
生活音は多少気になるものの、他人が住んでいるのは隣だけであるため、マンションほどではありません。
価格は戸建てがもっとも高く、マンションはもう少し安いです。
テラスハウスはマンションよりも安く買えることが多く、金銭面でのメリットもあります。
テラスハウスは普段のメンテナンスのほとんどを自分で行わなければなりませんが、その分維持費も安いです。
テラスハウスは、戸建て住宅とマンションのいいとこ取りをしたようなものだと言えます。
テラスハウス・戸建て・マンションの総合比較表
テラスハウス | 戸建て | マンション | |
---|---|---|---|
費用 | 安い | 高い | 価格は安いが管理費がかかる |
メンテナンス | ほとんど自分で行う | 全部自分で行う | 管理会社がやってくれる |
メリット | ・プライバシーを保ちやすい | ・プライバシーは十分保たれる | ・セキュリティがしっかりしている |
・隣人の生活音は聞こえにくい | ・隣人の生活音などはあまり聞こえない | ・共用スペースの利用 | |
・テラスや庭は自由に使える | ・自由度が高い | ・駅や繁華街から近い | |
・駅や繁華街から近い | |||
デメリット | ・マンションほどのセキュリティは期待できない | ・セキュリティは各家で対策 | ・プライバシーが気になる |
・共用スペースはない | ・自分の敷地以外で使える場所はない | ・隣人の生活音が気になる | |
・リフォームやリノベーションが自由に行えない | ・駅や繁華街からやや遠い | ・自由度が低い |
【物件の選び方④】人物タイプ別向いている物件の種類
テラスハウスが向いている人のタイプ
戸建て住宅を希望しつつも、費用の面で難しいという人にテラスハウスは向いています。
子どものいる家庭や新婚の夫婦などに向いているでしょう。
一人暮らしで広々とした家に住みたい人にもおすすめです。
テラスや庭も付いているので、のびのびと生活できるでしょう。
戸建てが向いている人のタイプ
戸建て住宅は静かな環境で生活したい人や、プライバシーを重視したい人に向いています。
庭でガーデニングを楽しみたい人や、ガレージを設けて車を駐めておきたい人にも戸建て住宅がおすすめです。
間取りなどにこだわりがある人は、戸建て住宅の中でも注文住宅がいいでしょう。
マンションが向いている人のタイプ
マンションは、セキュリティや利便性を重視したい人に向いています。
物音に敏感な人にはあまり向きませんが、物音などがあまり気にならない人なら、マンションでも快適に生活できるでしょう。
駅や繁華街の近くなど、立地を重視したい人にもマンションがおすすめです。
テラスハウスはDUP(デュープ)レジデンスがおすすめ
テラスハウスを探しているのであれば、東新住建のデュープレジデンスがおすすめです。
デュープレジデンスでは、「所有からシェアへ」をコンセプトとしており、無駄を極力省いて低価格で室の高い住宅を提供しています。
1棟2戸のテラスハウスなので、採光やプライバシーも十分に確保可能です。建物内で境界となる壁には吸音性に優れた高性能グラスウールを使用しており、空気層も壁間に設けています。そのため生活音などもほとんど気になりません。
地震に強い2×4工法を採用している点も、デュープレジデンスをおすすめする理由のうちの1つです。2×4工法で建てられた住宅は、阪神淡路大震災で96.8パーセントが生活に支障がない状態で残りました。
また、管理費や修繕積立金もかかりません。立地を駅近エリアに限定しているので、もし手放さなければならない事情が出てきた場合でも高く売却できます。
駅近エリアなら賃貸物件としての利用も可能なので、まずはお問い合わせください。
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まとめ
テラスハウスは、戸建て住宅よりも安い価格で購入できて、マンションのような管理費用もかかりません。戸建て住宅と同じように庭やテラスも使える点も大きな魅力です。立地を重視しつつも、比較的静かな環境で生活できます。住宅を購入する際には、一戸建てとマンションだけでなく、テラスハウスも一緒に検討してみてはいかがでしょうか。安くて希望に合う物件が見つかるかもしれません。