【自由な分譲住宅】スケルトンインフィル構造と通常の物件の違い。メリットやデメリットとは

建物を建設する際に用いる工法として、スケルトンインフィル工法というやり方があります。
柱や梁などの部分と、内装や設備などを別々に作るやり方です。
マンションなどではスケルトンインフィル構造の建物が多いですが、戸建て住宅でも用いることができます。
スケルトンインフィル構造は、建物が長持ちしやすく内装の自由度も高いです。
新築住宅を建てる際には、ぜひ選択肢の1つとして検討してみるといいでしょう。
ここでは、スケルトンインフィル構造に関して詳しく解説していきます。

内装や設備や間取りを自由に設計できるスケルトンインフィル構造とは

スケルトンインフィル構造と一般的な構造躯体の違い

スケルトンインフィルは内装と設備を変えられる

スケルトンというのは柱や梁などの構造軀体(こうぞうくたい)のことを意味するものです。
インフィルというのは、内装や設備などを指します。
通常の住宅では、スケルトンもインフィルも同時に作るのが一般的です。
部屋を仕切るための内壁の中に、構造躯体である柱が入っていることも多く見られます。
また、給排水設備や電気の配線なども複雑に入り組んでいるため、そう簡単に設備を交換することはできません。
これに対してスケルトンインフィル構造においては、スケルトンとインフィルを別々に作ることが特徴です。
完成済みの構造躯体に、内装や設備を組み合わせることで建物が完成します。
そのため、構造躯体と内装・設備は完全に分離しており、構造躯体の中に内装や設備に関するものが入り組んでいることはありません。
そのため、内装や設備を自由に設計できることが、スケルトンインフィルの大きな魅力です。
また、新築から20年も30年も経過すれば、ライフスタイルにも変化が生じるでしょう。
スケルトンインフィル構造なら、ライフスタイルの変化に合わせて内装や設備を取り替えることも比較的簡単にできます。

スケルトンインフィル構造の内装例

小学校低学年くらいまでの小さな子どもがいる場合、個室の子ども部屋を作らず、オープンなスペースを広く取る内装にする家庭が多く見られます。
この内装ならば、家事をしている最中でも目が届きやすく子育てしやすくなります。
しかし、子どもが中学生くらいになると個室が必要になります。
スケルトンインフィルならば、これまでオープンなスペースにしていた場所を個室の子ども部屋にすることも可能です。
広いスペースを兄弟2人で使っていた間仕切り壁を設けて2部屋に分けることもできます。
家を建てる時点で既に子どもが思春期になっている場合、最初から個室の子ども部屋を設ける例が多いです。
この場合には、子どもが成人して独立した後に子ども部屋だった場所の間取りを変更できます。
高齢になって介護が必要になった場合には、車椅子などを使いやすいようにバリアフリーにすることもできるため、生活環境の変化に住宅を合わせることが可能です。

スケルトンインフィル構造の歴史

スケルトンインフィル構造はもともと、1960年代にオランダ人の建築家が提唱したことで広まりました。
日本においてスケルトンインフィル構造の建物が建設されるようになってきたのは、2000年代に入った辺りからです。
主に分譲マンションにおいて、スケルトンインフィル構造が取り入れられてきました。
比較的築年数の短いマンションを探せば、スケルトンインフィル構造のものが見つかります。
1990年代以前にはまだ日本国内でスケルトンインフィル構造は広まっていませんでした。
そのため、築年数が20年以上の建物だと、スケルトンインフィル構造のものはほとんどありません。
また、2007年には当時の福田康夫首相が「200年住宅ビジョン」を提唱しています。
住宅の寿命を200年まで延ばそうとする内容ですが、このときに推奨されていたのがスケルトンインフィル構造の住宅です。

スケルトンインフィル構造のメリットとデメリット

スケルトンインフィル構造のメリット

スケルトンインフィル構造のメリット

スケルトンインフィル構造は、分譲住宅を購入するときにメリットが大きいです。
通常は分譲住宅なら間取りが決められています。
しかし、スケルトンインフィル構造であれば分譲住宅でも最初から決められているのは、敷地や構造躯体のみにとどまります。
内装や設備などは希望に応じて自由に設計可能です。
そして購入から10年、20年と経過してライフスタイルが変われば、それに合わせて内装や設備を変更できます。
構造躯体はそのままで、設備は最新のものに取り替えられるので、子や孫、ひ孫の世代まで居住可能です。
通常の住宅なら建て替えが必要になる場合であっても、スケルトンインフィルの住宅ならば内装や設備を交換するだけで住み続けられるでしょう。
また、スケルトンインフィル構造の住宅は、給排水設備や電気配線を躯体部分に直接打ち込まないようにしています。
そのために、二重天井や二重床の構造になっており、通常の住宅と比べて耐久性が高いのも大きなメリットです。

スケルトンインフィル構造のデメリット

スケルトンインフィルの住宅は耐久性が強い半面で、その耐久性を実現するために建築コストが高額になりがちです。
内装や設備などを変更する際にも多額の費用がかかります。
建て替えをするよりも、内装や設備を交換する方が安く済みますが、建ててから数十年も経った後にメリットを実感することになります。
そのため、すぐにこの恩恵を実感することはできません。
しかし、スケルトンインフィルは注文住宅のように内装を自由に変えられるほか、耐久性が他の住宅構造よりも高いなどデメリットを補えるメリットがあります。

スケルトンインフィル構造は環境問題改善に貢献できる

スケルトンインフィル構造が環境問題に貢献できる理由
通常の住宅は何十年も住んでいると、古くなってきて建て替えが必要になります。
建物自体はまだ使えても、設備が古くて快適に住めなくなることも多いです。
そして建て替えで取り壊す際には、重機を使用するためエネルギーを消費し、廃材なども大量に発生するでしょう。
廃材の一部はリサイクルされますが、全部がリサイクル可能というわけではありません。
そのため、地球環境に悪影響を与えてしまいます。
新たに住宅を建設する際にも建築資材を使用するため、限りある地球の資源がどんどん減っていってしまうのです。
これに対してスケルトンインフィル構造なら、耐久性が強いため何世代にもわたって使用できます。
設備が古くなって快適に住めなくなったのであれば、設備だけ取り替えることが可能です。
建物自体は取り壊さずそのまま使用できるため、重機で使用するエネルギーも発生する廃材も最小限にとどめられるでしょう。
そのためスケルトンインフィル構造の住宅に住むだけで、地球環境保全に貢献できます。

スケルトンインフィル構造と一般的な分譲住宅の比較

スケルトンインフィル構造と一般的な分譲住宅の比較

スケルトンインフィル構造の住宅と一般的な分譲住宅の違いを表にしてまとめてみました。

スケルトンインフィル構造 一般的な分譲住宅
最初の間取り 自由に設計できる あらかじめ決められている
間取りを後から変更できるか 容易に可能 大掛かりな工事が必要で多額の費用がかかる
バリアフリー化 容易に可能 大掛かりな工事が必要で多額の費用がかかる
給排水設備の交換 容易に可能 大掛かりな工事が必要で多額の費用がかかる
どのくらい住み続けられるのか 設備を取り換えられるため、構造の寿命と同じ
コンクリートならば100年もつ
設備寿命は25年から30年
資産価値 下落しにくい 年数の経過ととも下落する
購入価格 高い 安い

木造住宅も鉄筋コンクリート造の住宅も、住み続けられる年数にかなり差があります。
実際のところ、30年や40年で建物が物理的に保たなくなることはあまりありません。
建物の構造躯体は80年から90年程度保つことが多いです。
しかし、ほとんどの住宅は構造躯体が寿命を迎える前に、取り壊されてしまっています。
内部に使用されている設備などが寿命を迎えたり陳腐化したりするため、建て替えられるケースが多いのがその理由です。
木造でも鉄筋コンクリート造でも、設備を交換することは可能ですが、表に記載されているように多額の費用がかかります。
多額の費用をかけて古い住宅の設備を新しいものに取り替えるよりも、建て替えをしようと考える人が多いのです。
スケルトンインフィル構造ならば、建て替える必要がないため一般的な分譲住宅よりも長く住み続けられます。

物件の種類ごとに向いているタイプ

スケルトンインフィル構造の物件は、分譲住宅でも自由に間取りを設計できるため、間取りにこだわりがある人に向いています。
間取りにこだわるなら注文住宅を購入する方法もありますが、分譲住宅なら土地とセットになっていることも魅力といえます。
購入価格も注文住宅より、スケルトンインフィル構造の分譲住宅の方が安く済むでしょう。
また、ライフスタイルの変化を見越して長く住みたい人にも、スケルトンインフィル構造の物件がおすすめです。
一般的な分譲住宅の場合、間取りの変更は不可能ではありませんが、そう簡単にはできません。
購入して間もない時期には快適に過ごせても、ライフスタイルが変わった場合には、何かしら不便に感じる可能性もあります。
スケルトンインフィル構造の物件なら、ライフスタイルが変化してもそれに合わせて間取りを変えられます。
小学生以下の子どもがいる家庭の場合、子どもの成長に合わせて間取りを変更できるので快適に住めるでしょう。

逆に一般的な分譲住宅の方が向いている人もいます。
例えば既に子どもが独立した後に住宅購入を検討しているような場合です。
今後に大きなライフスタイルの変化が見込まれなければ、間取りを変更する必要もありません。
一般的な分譲住宅でも十分に快適に生活できます。
子どもが独立した後だと、介護のことも視野に入れておかなければなりません。
そのため、最初からバリアフリー設計の間取りになっている分譲住宅を探すのが望ましいです。

スケルトンインフィル構造の住宅なら東新住建

東新住建のスケルトンインフィル構造の住宅は、自分だけの家づくりをコンセプトにしています。
分譲住宅は、土地と建物をセットにして販売する形態ですが、内装のデザインや設備などは自分で決めることができません。
あらかじめ決められている中からしか選べないことがデメリットでした。
しかし、東新住建のスケルトンインフィル構造の住宅なら、建物の外構や外部のデザインだけプロの設計士が決める仕組みです。
その上で、内装や間取り、設備などは購入者が自由に決めることができます。
分譲住宅でありながら注文住宅のようにオリジナリティ溢れる住宅を建てられるのです。
そして東新住建のスケルトンインフィル構造の住宅は「住み方いろいろ」と「大容量太陽光発電」、「ALCコンクリート外壁」3つをポイントとしています。
「住み方いろいろ」というのは、同じ住宅でも間取りを変更することでいろいろな住み方ができるということです。
ウォークインクローゼットを設けることもできれば、玄関に大型のシューズクロークを設けることもできます。
リビングのスペースを広く取ることも可能です。
「大容量太陽光発電」というのは、最大15キロワットの太陽光パネルを設置できます。
もし災害に見舞われて停電になっても、太陽光パネルがあればすぐに電気が使えなくなることはありません。
加えて、自家発電の電気を使えば普段の電気代も安く済むほか、余った電気を電力会社に売って収入を得ることも可能です。
住宅ローン返済の足しにできるでしょう。
そして。「ALCコンクリート外壁」は37ミリの厚さがあり、一般的なコンクリートの10倍もの断熱性を誇ります。
耐火性にも優れており、燃えることがなく煙やガスが発生することもありません。
遮音性が高く、近所で騒音を出していても室内は静かな環境を保てます。
非常に高い耐久性を誇り、60年以上張替えをする必要はありません。
スケルトンインフィル構造なら、分譲住宅と同程度の価格で太陽光パネルもALCコンクリート外壁も標準採用です。
給排水設備工事や外構工事の費用も、価格に含まれており注文住宅よりも遥かに安い費用で建てられます。

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まとめ

スケルトンインフィル構造は、構造躯体と内装・設備が別々になっているため、内装や設備を簡単に取り替えられるのが大きな魅力です。
分譲住宅の形態で販売されているものでも、間取りを自由に決めることができます。
耐久性にも優れており、長期間にわたって居住したい人におすすめです。
間取りを変更することで、ライフスタイルの変化にも柔軟に対応可能。20年も30年も経過すれば設備が陳腐化したり経年劣化で使えなくなりますが、設備だけ最新のものに取り替えることもできます。
また、自分の世代から子の世代に受け継がせ、さらに孫の世代やひ孫の世代まで住み続けることも可能です。
環境問題の関係から日本でもこれからトレンドになっていくと予想されるため、スケルトンインフィル構造の住宅を検討してみてはいかがでしょうか。

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