家の老朽化を進める4つの害

家は年月と共に古びてしていきます。
ですから長持ちさせるために、快適さを保つために、こまめにリフォームなどを施します。
この家の老朽化をいっそう進行させるものに4つの害があります。
以下のリストを見てください。

  1. 家の放置、すなわち空き家にすることの害。
  2. シロアリの侵入による害。
  3. 換気が行われず生えるカビの害。
  4. ハクビシンやイタチ、アライグマ、ネズミなどの害獣の被害。

なぜこれらの4つの害が家の劣化を加速させるのか、述べていきます。

家は放置すると老朽化のスピードが速くなる


転勤や長期入院、持ち主の死亡などにより放置される家。
家は住む人がいないと傷みが早まるといわれます。
とりわけ木造住宅は放置されると急激に劣化の度合いが増します。
どうしてなのでしょうか。
原因はこのようなものが挙げられます。

掃除をする人がいない

住む人がいる家は掃除や手入れがきちんとされます。
空き家ですと掃除や手入れをする人がいません。
窓も玄関も閉めたまま。
チリやホコリはたまり放題。
換気されないので湿気の逃げ場がなく、カビやシロアリなどの害虫が発生します。

水回りが劣化する

キッチンや浴室、トイレなどの水回りで長期間使われない場合、排水管などの劣化が
進みます。
排水管から悪臭がし、害虫を発生させることにもつながります。

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家は放置すると自然倒壊する


放置された家は老朽化のスピードが速まりことを解説しました。
その結果、劣化ならまだしも、自然倒壊を引き起こすことも十分に想定されます。
中でも昭和56年以前に建てられた家の場合は、旧耐震法に基づいているので耐震性に乏しいので、ちょっとした地震でも倒壊する危険性がきわめて高いといえます。
放置された家が自然倒壊する、主な理由は次のようなものです。

修復を依頼する人、修復する人がいない

住む人がいれば雨漏りや壁のひび割れなどが生じた場合は、修復を依頼することができます。
少々の破損ならば自分で修復することも可能です。
空き家は放置された状態ですので雨漏りや強風などは次第にひどくなり、家を直撃。
自然倒壊してしまうおそれがあります。

台風などで庭木が家に倒れる

空き家では当然庭も荒れ放題のままです。台風などで倒れた木が家を圧迫することも。
またひびの入った外壁などに伸びた草木が入って損傷をさらにひどくすることも考えられます。

自然倒壊により隣家を巻き込むことも

敷地内での倒壊のみならず、倒壊の被害が隣家に及ぼす可能性も考えられます。
家が一部損壊したり、隣人がケガをしたり。
万が一そうなった場合は最悪の場合、損害賠償しなければならない事態にもなりかねません。

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シロアリは早めに駆除を!

冬でも活発に行動、生命力のたくましい害虫

家の大敵、シロアリは古来より存在、日本はもとより世界中に棲息。
寒い冬でも活発に行動するほど生命力のたくましい害虫です。
湿った木材や土の中で棲息し、自身で巣をつくるのではなくて暮らす場所とエサが潤沢にある環境を求めてグループで移る習性があります。

屋根や外壁、床下や水回りを要チェック

シロアリは腐った木材や繊維類を好み、乾燥した木材は食べません。
住宅で具体的な場所をあげるならば、屋根や外壁、床下や屋根裏、浴室や洗面所やトイレなどの水回りです。
事前の対策としてはふだんから雨漏りや漏水しているところがないかをチェックするようにしましょう。
またベランダやバルコニーなどの防水部分が腐食していないかも確認することです。
その個所を点検、きちんと補修しておかないとシロアリの侵入を許すことになります。

建物の強度が下がり、倒壊する危険性も

家の土台部分から柱、壁材まで食べつくすシロアリ。
これらの部分がダメージを受けると建物の強度が下がり、台風や軽い地震でも最悪の場合、倒壊する危険性があります。
シロアリが出るのは木造住宅だけではありません。
鉄骨住宅でも侵入してくるそうです。
コンクリート建造物でもシロアリの侵入を許すと室内の木材などが食べられることもあります。

シロアリの予防策や駆除方法は

築年数が経った木造住宅の家ほどシロアリのリスクは高くなります。
予防策としては新築時に専門業者にシロアリの予防加工を依頼する。
あるいは定期的にシロアリの定期診断をしてもらうなどがあります。
シロアリの成虫である羽アリを発見したら応急処置で専用の殺虫剤で駆除できます。
しかし、もし室内でシロアリを見つけたらすかさず役所に問い合わせるか、専門業者にシロアリの駆除を頼みましょう。

カビで内装が腐食する

冬のカビは結露から生まれる

高温 多湿といわれる日本の気候。カビが生えるのは梅雨の時期や夏ばかりではありません。
冬でもエアコンの普及や住宅自体の密閉性や気密性が良くなって気が付くと結露が発生。
屋外は気温が低く乾燥しているが、室内は気温も湿度も高い。
この温度差で結露ができるのですが、これもまたカビには好都合の環境となります。

カビをそのままにしておくと壁紙から断熱材までへ増殖

窓や壁など見えるところの結露ならば、雑巾でふき取る、除湿機の設置などで対策はできます。
しかし、壁の内側など目にはつかないところの結露が問題です。
ほうっておくとカビが大発生。
しかもカビは壁紙から断熱材までへと増殖します。
部屋中にカビの悪臭が充満して、しまいには内装などを腐らせることになります。

カビは病気の温床

さらにカビを放置しておくとどうなるでしょう。
住む人々は知らないうちにカビの胞子を吸うことで、アレルギー性疾患や肺炎などにかかる可能性も高くなり、健康面でもさまざまな悪影響を及ぼします。

換気をしないと家がボロボロになる

人が住んでいれば換気は自然に行われる

住む人がいる家は、朝、窓を開けて新鮮な空気を取り込みます。
また学校や会社へ行く人や主婦の昼間の買い物などでドアの開閉が頻繁にされて自然と換気が行われています。

定期的な空気の入れ換えが家を長持ちさせる

ところが、空き家などで長期間、窓やドアが閉めきりのままですと、換気が行われなくなります。
そうすると空気が流れず、よどみ、湿気がたまって、カビなどの菌が繁殖しやすくなります。
家の換気することは家に深呼吸をさせること。
定期的に空気を入れ換えないと家の劣化の一因となります。

害獣の被害をくいとめる

害獣の代表はクマ、イノシシ?

害獣と聞くとまっ先にクマやイノシシを想像される方が多いでしょう。
山間部に生息していたクマヤやイノシシがえさとなる木の実の不作などで
畑や果樹園などを襲って大切に育てた野菜や果物などに被害を与える。
あるいは家に入り込んで食料品をあさる。こんなニュースを見た方も多いでしょう。
ところが、住宅地にも害獣はいるのです。

住宅地ではハクビシン、イタチ、アライグマの被害が増大、

住宅地の害獣で一般的なものはネズミですが、最近ではハクビシンやイタチ、アライグマによる被害が増えています。
東京都内でも生態がしばしば目撃され、珍しいことではなくなりました。
イタチやアライグマは繁殖能力も旺盛で、次々と子どもが生まれます。
一度居つかれてしまうととても大変な厄介者です。
ハクビシンやイタチ、アライグマ、ネズミなどの害獣は巣のまわりで糞をする特徴があります。天井裏にされた大量の糞の重みで一部が破壊されたり、巣作りに外壁の断熱材が利用されたり甚大な被害を受けています。

害獣の大量の糞やダニ、ノミが病気やアレルギーを引き起こす

屋根裏や床下などにされた大量の糞は悪臭も困りますが、
さまざまな菌をばらまき、病気を誘発するもととなります。
さらに害獣についているダニやノミが室内で繁殖してアレルギーや湿疹の原因になります。
特に小さな子どもやお年寄りがいる家は心配です。

害獣が現れたら迷わず役所や専門業者に相談

一見愛らしく見えますが害獣は狂暴ですので、ご自身での駆除は危険です。
嚙まれでもしたら思わぬ病気にかかることになります。
万が一、家の周りで害獣の姿を見かけたら
早めに役所か専門業者に相談するようにしましょう。
これが被害を最小にする最善の方法です。

建てるなら、最初から良いものを

結論から申し上げますと最初から耐震性、耐候性、耐久性の高い家を建てることです。
当初の予算よりも建築費は高くつくかもしれません。
しかし、丈夫で長持ちする家は、その後のメンテナンスの回数も少なくて済み、
長い目で見た上でのコストパフォーマンスに優れています。
そのポイントは下記のとおりです。

耐震性、地震に強い家

地震大国、日本。家の基礎部分や柱など要所要所に強度を増した構造で対応。
地震に強い家が家族に安心な日々を提供します。

耐候性、四季に強い家

夏のうだるような暑さや冬の厳しい寒さ、台風など季節ごとに厳しい環境にさらされる日本の家。
高い気密性と断熱性そして通風性を高次元で兼ね備えた家でしたら、
一年中快適で健康な生活空間を実現します。

耐久性、老朽化に強い家

耐久性の高い建材を厳選することが大切です。
丁寧に施工された家は長い時が過ぎても、建てたときの家の品質を保持。
劣化しにくく、長い愛着に応えます。

おわりに

家の老朽化を進める4つの害について説明しました。
家も住む人と同様に年齢を重ねます。
でも劣化を遅らせる手立てはあります。
家のアンチエイジングは、紹介した4つの害に注意して適宜、対処することです。
家は高額な一生ものの買い物です。
老朽化に関する4つの害を事前に理解しておくことで家への見方も変わることでしょう。
長く暮らせる家を手にするのには、住宅への学習が必須です。
実際に住宅展示場で住宅を見る。
知り合いが新居を建てたなら、すかさず見学に行く。
そこで苦心した点などをうかがう。
新居が気に入れば、建設会社を紹介してもらうのもよいでしょう。
そうすることで理想の家づくりに一歩近づくことができます。

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