建材選びのポイントは?

注文住宅は非常に高価な買い物ですが、つい間取りや外観のデザインばかりに目がいきがちです。建物の印象を大きく変えてしまう外壁や窓などの建材についても選び方にこだわりたいものです。そこで建材を選ぶ際に大切なポイントについて解説してみます。

外壁を選ぶ時のポイント

外壁は建物の印象を簡単に変えられる重要な建材です。選ぶ際のポイントは費用面だけでなく、素材や色、メンテナンスのしやすさや時期、家のイメージ、周辺環境なども考慮しましょう。

素材については、現在の日本の家屋では主に4つの素材から選ばれています。防水性や防音性、耐震性に優れた「サイディング(窯業系・金属系)」、見栄えが自然で意匠性の高い「モルタル」や「塗り壁」、断熱性能や防火性の高い「タイル建材」「ALC建材」などです。それぞれの素材でメンテナンスの方法や時期、費用が異なりますのでそのような点も比較考慮しましょう。

ALC外壁とは?(東新住建)】
タイル外壁材とは?(東新住建)

また、色については素材以上に悩むところとなるかもしれません。色彩選びには、晴れの日と曇りの日など天候や日中と夜間といった時間帯でも印象は大きく異なります。また、色が見る人に与える心理的な効果も大きく異なりますので、その辺りを考慮して選びます。一般に暖色系は親しみやすくて明るい印象を、寒色系はクールで都会的な印象を持たれます。その他にも、ドアやサッシといった建材とのバランスや周辺環境との調和も大切です。

屋根を選ぶ時のポイント

屋根も外壁同様に家の印象を大きく決める要素となりますので、素材ごとの特徴や費用、メンテナンス方法などの違いを比較することが選ぶポイントです。一般的によく選ばれる屋根のタイプとしては瓦(和風・洋風)、スレート瓦、ガルバリウムがあります。
耐久性や強度が高いのは瓦ですが、重くて耐震性が低く、メンテナンス費用の高さがデメリットです。反対にスレート瓦は軽くて耐震性に優れ、メンテナンス費用も低いですが、強度と断熱性が弱いという特徴があります。
ガルバリウムは耐久性・耐震性が高く、色やデザインも豊富ですが、価格が高いのがネックです。選ぶ際のポイントは家のイメージや周辺環境との調和も大切ですので、専門家によく相談しましょう。

屋根の構造

断熱材を選ぶ時のポイント

断熱材は家の快適性に直結する素材ですので、慎重に検討しましょう。
現在主流となるのは大きく繊維系断熱材と発砲プラスチック系断熱材に分かれます。
繊維系断熱材には、グラスウール、ロックウール、セルロースファイバー、インシュレーションボードがあります。また、発泡プラスチック系断熱材は、ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム、フェノールフォームなどがあります。選ぶ際には予算だけでなく、耐熱性や耐久性、防火・耐熱性、撥水性、防音・吸音性などの点からその家に適した素材を選びましょう。

トリプル断熱
ネオマフォーム
断熱性能を比較するUA値とηA値

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窓を選ぶ時のポイント

窓を選ぶ際のポイントは、家のイメージやデザインだけでなく、断熱性や耐候性、防火性などの点から選びます。
窓やサッシで主流なのは、樹脂、アルミ、木製、それらの複合サッシです。また、家を建てる地域や気候によっても選び方は異なります。
例えば寒冷地などは高い断熱性能を誇り、熱伝導率が低い樹脂素材がよく使われます。

窓・ドアの構造

床材を選ぶ時のポイント

一般的に使用される床材は多種多様で、主にフローリングやタイル、コルク、クッションフロア、畳などがあります。選ぶ際のポイントはそれぞれの特徴を活かして、使う部屋の種類やデザイン性、暮らし方などに合わせることです。例えば、キッチンやトイレなどには耐水性やメンテナンス性の高い素材を選び、リビングや寝室にはデザイン性や快適性の高い素材を優先して選びます。
また、ペットを飼っている方は防音性が高くて足や関節への負担が少ないクッションフロアなども候補になるでしょう。

クロス選びのポイント

クロス選びのポイントも床材選びと似ています。部屋の種類や暮らし方、意匠性などに応じて選びます。
例えば、キッチンやトイレ回りは防水性に優れ、明るい色味を選んだり、寝室は落ち着いた色合いや少しゴージャスな感じの素材でもいいかもしれません。
また、壁と天井のバランスにも注意して選びたいところです。
例えば、壁紙に好きな色を選び、天井を白くすると壁紙の色合いに関わらず明るくなりますし、壁と天井を同じ色や素材にすればスッキリとしたシンプルな印象を出すことができます。

家具・家電・照明器具の選び方

まとめ

デザインやコストだけでなく、暮らす上での快適性にも大きな影響を与えるのが建材選びです。長く住む家ですので、よく調べて慎重に選びましょう。

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