2025年、アメリカではトランプ政権が再びスタートし、世界各国への関税引き上げが本格化しています。
これにより日本国内でも、食品や日用品、電化製品などの幅広い分野で価格上昇の波が広がりつつある他、電気・ガスといった光熱費の値上げも家計をじわじわと圧迫している状況です。
特に一人暮らしをしている方は、こうした物価変動の影響をダイレクトに受けるため、早い段階で生活を見直し、今後の更なる値上げに備えておく必要があるでしょう。
この記事では、一人暮らしの方が実践できる「生活リズム」「家計管理」「住環境」の3つの見直しポイントを紹介していきます。
生活リズムの見直し
日々の生活習慣は、体調だけでなく家計にも大きな影響を与えます。
まずは、節約を意識した生活リズムの見直しポイントをチェックしていきましょう。
朝型生活で時間を有効活用!
電気料金の観点では、夜間(22時~翌8時頃)の方が割安なプランが多く、夜型生活が必ずしも光熱費の増加に繋がるというわけではありません。
とは言え、朝の時間帯を活用すれば自然光のもとで活動できるため、照明の使用率を下げることが可能です。
また午前6時~8時頃までに洗濯や掃除を済ませておけば、日中の時間を有効活用でき、電気代の節約と合わせて生活リズムの安定や健康維持といった効果を見込めるようになるでしょう。
外食が家計を圧迫?自炊を習慣化するポイント
物価上昇の中で、一人暮らしの方への影響が大きい項目として「外食費」が挙げられます。
政府が公開している統計データによると、単身世帯における1か月あたりの外食費は前年比で2.8%の上昇となっており、値上がりが負担増に繋がっていることが分かります。
一人暮らしだとついついコンビニ弁当やファストフードに頼ってしまうことも多いかもしれませんが、これが積み重なると月の支出に大きく影響するため、なるべく自炊を心掛ける必要があるでしょう。
自炊を習慣化するコツとしては、以下のようなポイントが挙げられます。
- 朝の時点で夜の食事を考えておく
- 献立のパターンを決めて考える負担を減らす
- 作り置きを用意して調理時間を短縮する
- SNSなどをチェックしてレシピのストックを用意する
なるべく夕食作りにかける時間・負担を減らし、仕事帰りの疲れた身体でも自炊を行えるような工夫を行うと習慣化しやすくなるでしょう。
参考:家計調査 家計収支編 単身世帯 https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003000797
家計管理の見直し
物価が上がっても、支出を見直せば家計を立て直すことは可能です。
続いて、食費や固定費などの家計を見直すときのポイント・注意点を解説していきます。
「食費が高い」と感じたらやるべき3つの見直しポイント
外食費を抑えていても「毎月の食費が高い」と感じる場合は、以下のような方法で家計を見直してみるのがおすすめです。
- 1週間ごとの食費目安を決める:月単位ではなく週単位に分けることで使いすぎを防ぐ
- コンビニ利用を見直す:同じ商品でもスーパーの方が割安なことが多い
- まとめ買いと冷凍保存の活用:値上がりしやすい食品は安い時にまとめ買いして冷凍しておく
こうした小さな積み重ねによって、物価上昇時でもこれまでの家計を維持できる可能性が高まります。
家計簿アプリで“ムダな固定費”を見える化
物価上昇で値上がりする品目だけでなく、以下のような毎月発生する固定費を見直すことも大切です。
- 音楽や動画などのサブスクリプションサービス
- スマートフォンの通信費(格安SIMへの乗り換え)
- 電気・水道・ガスの契約プラン など
近年は銀行口座やクレジットカードと連携しながら管理できる家計簿アプリも登場しているので、まずはこうしたアプリを活用して支出を“見える化”することから始めてみましょう。
また固定費の中で大きな割合を占める“家賃”が高いと感じる場合は、思い切って引っ越しを考えてみるのも1つです。
同じ市内でも、区をまたいだり沿線を変えたりするだけで相場が大きく下がるというケースは珍しくありません。
長期的な視点では、引っ越し費用のデメリットよりも、家賃を下げることによる固定費の節約メリットの方が大きくなる可能性が高いと言えるでしょう。
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住環境のチェック
電気代や冷暖房費を抑えるには、部屋のつくりや使い方も見逃せません。
ここからは、部屋づくりや収納といった住環境に関する見直しポイントを紹介していきます。
また住環境を見直す際の選択肢として「住宅購入」を検討している方に向けて、おすすめのタイミングやその理由なども解説しているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
冷暖房効率がカギ!光熱費を抑える部屋づくりのコツ
電気代が気になる今、エアコンの効きやすい環境を整えることも立派な節約術の1つです。
賃貸物件の場合は、以下のような対策を行うことでエアコンの効果的な利用に繋げられます。
- 窓に断熱フィルムを貼る
- 遮熱カーテンを設置する
- すき間テープなどでドアのすき間を埋める
これらの対策で室内のエネルギー効率を高められれば、電気代の節約にも効果を期待できるようになるでしょう。
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部屋の散らかりが“余計な出費”を生む
整理されていない部屋は、物の所在が分かりづらく「あるのにまた買ってしまう」という事態を招きがちです。
またスペースに余裕がないと部屋の通気性が悪くなるため、高湿度やカビの温床になるリスクも高まります。
こうした状況を防ぐためには、部屋の収納を見直して住空間を快適に保つことが大切です。
特に一人暮らしのワンルームや1Kでは“持ちすぎない”ことも重要な生活戦略となるため、一度部屋にある物を見直して、利用頻度が低いものは思い切って処分するなどの対策を講じてみましょう。
「家を買う」のが節約に!?関税と建築資材の高騰に備える
関税の影響による物価上昇は、食費や光熱費に限らず、住宅の建築資材にも波及しています。
鉄鋼や木材などの原材料価格が上がることで、新築住宅の価格も今後さらに高くなる可能性があるでしょう。
「家を買う」ことを検討している人にとっては、住宅ローン減税などの優遇制度が使える“今のうち”に動くことが、家計全体の見直しにつながる選択肢となり得ます。
将来を見据え、住まいの選択を改めて考えるタイミングかもしれません。
記事まとめ
トランプ関税による物価高や手取りの減少は、自分ではコントロールできない社会の流れです。
しかし「どう暮らすか」は、今すぐにでも自分で見直すことができます。
- 朝型生活と自炊習慣で無駄を減らす
- 家計簿アプリで“見えない出費”を見直す
- 冷暖房効率や収納の改善で固定費を抑える
未来の不安に備えるため、今のうちに自分の暮らしと向き合ってみましょう。