高齢化を視野に入れた家づくり

注文住宅を建てた以上は長く住み続けたいものですね。たとえ建てる時には若かったとしても、老後のことも頭に入れて設計していきたいところです。今回は高齢になったときでも生活に不自由のない家づくりについて解説していきます。

手すりの設置を考える

高齢者になっても住みやすいバリアフリー住宅を年齢が上がっていくと筋力が衰えたり足腰が痛くなったりして、室内の移動も大変になります。そのため階段や廊下、浴室内やトイレに手すりを設置しておくと生活に支障をきたしません。子供が小さいときや妊婦で移動が大変な時期の場合でも、特に階段に手すりがあれば移動をするのに役立ちます。また部屋と廊下、部屋と部屋をまたぐところで段差がないことも、足を引っかける心配をなくすことでストレスなく生活を送ることに重要なことです。

廊下を広くしておく

車椅子で移動することを考えておくなら、廊下を広くしておくことや階段に昇降機を付けられるだけのスペースを確保しておくといいでしょう。

車椅子で生活をするときのことを考えると、廊下の幅が広いことに越したことはありません。廊下の幅は最低でも80cmないと車椅子が通れません。また車椅子の方向を変えるためには150cm以上の幅が必要です。

トイレのドアは引き戸に!

冬の時期になると、寒さが原因でトイレの中で脳卒中や心筋梗塞で倒れてしまう高齢者が増えます。寒さ対策としてトイレ内にヒーターを取り付けておくことも重要ですが、万が一倒れてしまったときのことも考えて、トイレのドアを引き戸にしておいてください。なぜなら引き戸であればトイレ内で倒れてしまっても開けられますし、仮に車椅子に乗るようになっても出入りが楽だからです。

風呂場もバリアフリー仕様に

仕事から帰り、疲れを癒してくれるバスタイム。しかし高齢になって足腰が悪くなると、お風呂の出入りが嫌で億劫になってしまうかもしれません。自分の足でお風呂に入れるような場合、滑りにくくクッション性があり、冬でも冷たさを感じない床材を選んでおくことをおすすめします。また冬の寒い時期にヒートショックで脳梗塞などにならないために、風呂場と脱衣所に暖房設備をいれておくといいでしょう。湯船に入るときが一番体力を使うため、浴槽の縁が低いものをあらかじめ選んでおいてください。入浴中にトラブルがあったときのことも考えて、呼び出しボタンを付けておくとお互いに安心なはずです。

お風呂に入るときに介護が必要になった場合、車椅子で移動することも考慮するならお風呂のドアを大きめの引き戸にし、風呂場も広めにしておくことをおすすめします。そうすることで、介護する人が入浴を楽に手伝うことができます。

玄関は車椅子で出入りすることも考えて設を

高齢になり、車椅子で移動しなければならなくなったときのことを考えると、車椅子を使って玄関を出入りできるようにしておかなければなりません。まずは玄関まで車椅子では入れるように、スロープを作る必要があります。車椅子を手押しすることも考えると、スロープの勾配を低くする必要がありますが、その分スロープを長くせざるを得なくなります。また車椅子の乗り降りを玄関先で行う場合、玄関内で車椅子を方向転換するための広さが必要になります。

仮に車椅子での生活をしなくても、上がり框を低くしておくことは重要なことです。そうすることで、靴を脱いで玄関フロアに上がるときに転ぶ心配がなくなります。

介護がスムーズに行えるように寝室は広く

寝起きをする際などに介助が必要なときや車椅子で移動しなければならない場合、車椅子が入るだけのスペースや誰かが手助けするだけの幅が必要になります。また介護用のベッドを置くのなら、約200cm×100cmの広さが必要です。そのため寝室の広さが四畳半では狭すぎるので、最低六畳の広さが求められます。深夜になってトイレを使いたくなることも想定して、寝室の近くにトイレを設置しておくといいでしょう。トイレまでの移動の際に、暗いままだと転倒の恐れがあります。そのため寝室とトイレの間に廊下がある場合、人感照明器具を設置しておくことをおすすめします。

長時間立っている必要がある場所では椅子に座って作業ができるように

洗面所で歯を磨いたり身だしなみを整えたりするには時間がかかるものです。また料理をするときもキッチンに立ち続けることは、高齢になってからはもちろんのこと、体調の悪いときや足腰を痛めたときでも困難なことです。そのようなときのために、洗面台の前で椅子に座りながら歯を磨いたり顔を洗ったりできるようにすることや、車椅子に乗っていても使えるようにしておくと便利です。キッチンは高さを調整できるものにしておけば値段が張るものの、身長差のある夫婦が調理をするときや子供が料理を手伝ってくれるときにも重宝します。

高齢者になったときのことを考えてバリアフリーを取り入れた住宅を建てましょう

バリアフリーは老後のためだけにあらず、ケガや体調不良のときや妊婦で体が動かしづらいときにも役立つものです。注文住宅を建てる際には本記事をぜひご活用ください。