【2024】能登半島地震から学ぶ“南海トラフ地震”の対策ポイント

2024年元日に発生した「能登半島地震」は最大震度7を観測し、多くの地域が甚大な被害を受けました。
また11日には「激甚災害」の指定を受ける等、今なお被害が拡大している状況です。

こうした中、太平洋側の各県では大規模な被害が予想される「南海トラフ巨大地震」への警戒を強めるとともに、新たな被害想定の計画や防災対策の改定等が行われています。
この記事では、能登半島地震の被害を踏まえた南海トラフ巨大地震への対策ポイントを解説していきます。
すでに地震災害への備えを行っている方も、この機会に再度対策内容を見直しておきましょう。

様々なケースを想定した避難計画を立てる

能登半島地震が発生したのは「元日」というタイミングだったため、多くの方が“普段とは異なる場所”で“普段とは異なる人”と過ごしていたと考えられます。
また地震発生時刻は午後4時頃とまだまだ外に出かけている方も多い時間帯であったことから、家族がバラバラの状態で地震災害に巻き込まれてしまったという方も少なくないと言えるでしょう。
このように、地震はいつ・どこで起きるかが分からない災害であるため、必ずしも家族が揃っているときに発生するとは限らないと考え、様々なケースでの避難計画を立てておくことが大切です。

浸水危険地域に該当するかどうかを確認する

能登半島地震のような“直下型地震”の場合、津波が到達するまでの時間が短いという点に注意が必要です。
今回は最短で1分以内に津波が到達していることから、津波警報が出た後で避難しているようでは間に合わない可能性が高いと言えるでしょう。
愛知県は液状化や浸水被害が想定される地域が多いため、まずは自身の居住地域が危険エリアに該当するかどうかを確認し、万が一の際に素早く避難体制をとれるようにしておきましょう。

家具の転倒防止対策を強化

能登半島地震のような“直下型地震”の場合、強い揺れによって家具・家電が転倒したり、転倒した家具・家電の下敷きになって圧死したりするケースが増えます。
大型の家具・家電についてはしっかりと転倒防止対策を行い、地震の際にも倒れないようにしておきましょう。
直下型地震の一時的な避難場所としては、トイレ等の壁が多い場所や頑丈なテーブルの下等が有効です。

孤立地区になった場合の備え

能登半島地震では海沿いの道が崩壊したり、橋が崩れたりして孤立する地域が多発しました。
愛知県でも同様の被害を受ける可能性が考えられるため、万が一孤立した場合でも生き延びられるような備蓄(3日~1週間分程度の飲料水・食料等)を用意しておく必要があります。
また道路や橋の崩壊によって通信が遮断される可能性もあるため、備蓄品と合わせて携帯ラジオ・懐中電灯等も用意しておくと良いでしょう。

SNS等の情報を鵜呑みにしない

能登半島地震が発生した際、SNSでは「下敷きになっているから助けてほしい」等の書き込みが相次ぎ、実際の被害とは異なる内容や個人情報がいくつも拡散されました。
こうしたデマ情報で混乱することがないよう、SNSで災害情報を確認する際は以下の点に注意しましょう。

  • 情報の発信元に信頼性があるか(政府・役所・警察等)
  •  情報が最新ものであるか
  • ラジオ等の報道機関でも同じ情報が出ているか 等

またSNSの情報を見すぎると精神的な負荷がかかり気分が悪くなる等の被害を受ける可能性があるため、公的機関の情報に限定する等して情報の取捨選択を行うことが大切です。
参考として、政府や警察などが運営しているSNS(Twitter)アカウントをいくつかご紹介します。

NHK生活・防災@nhk_seikatsu(https://twitter.com/nhk_seikatsu
首相官邸(災害・危機管理情報)@Kantei_Saigai(https://twitter.com/kantei_saigai
内閣府防災@CAO_BOUSAI(https://twitter.com/CAO_BOUSAI
総務省消防庁@FDMA_JAPAN(https://twitter.com/FDMA_JAPAN
防衛省・自衛隊@ModJapan_jp(https://twitter.com/ModJapan_jp
気象庁@JMA_kishou(https://twitter.com/jma_kishou
警視庁警備部災害対策課@MPD_bousai(https://twitter.com/MPD_bousai

まとめ

能登半島地震の発生を受け、南海トラフ巨大地震への警戒もより一層強まってきています。
以下の記事では南海トラフ巨大地震の仕組みや被害想定をまとめているので、こちらも合わせてチェックしてみてください。

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