名古屋市の教育に注目!グローバル人材の育成における具体的な取り組み

名古屋市が実施するグローバル人材の育成教育が注目を集めています。
この記事では、名古屋市が取り組む「グローバル人材育成教育」の概要と背景について解説。
実際の取り組み内容などもまとめているので、名古屋市内の小中高校へ通うお子さんがいる方はぜひチェックしてみてくださいね。

グローバル人材の育成が推進される背景

日本社会全体でグローバル化が進んでいる現在、異文化を理解し共生していくための人材育成が急務となっています。
特に愛知県は労働環境・生活環境の水準が高いことから在留外国人が多く、日常的に多文化・多言語に触れる機会があります。
そのため、英語によるコミュニケーションだけでなく、グローバルな視点で物事をとらえたり、考えたりできるようになるための教育が推進されているのです。

「グローバル人材育成教育」の具体的な内容とは

現在名古屋市では、教育振興基本計画として「なごやっ子の資質と個性を育む“学び”の提供」を掲げており、小中学生へのグローバル教育を実施しています。
また高校生を含めた「あいちグローバル人材育成事業」も展開。
それぞれの具体的な取り組み内容について詳しく見ていきましょう。

なごやっ子の資質と個性を育む“学び”の提供

「なごやっ子の資質と個性を育む“学び”の提供」は全部で5つの施策で構成されています。
その中の1つがグローバル人材育成に関するもので、具体的な目標は以下の通りです。

施策テーマ 郷土に対する理解を深めるとともに、国際社会で通用する知識やコミュニケーション能力を身に付けさせ、グローバル社会で生きる力を育みます
めざす姿 子どもたちが日本人としてのアイデンティティに誇りを持ち、グローバル化がますます進む国際社会で他者と関わっていく力を育んでいる
期間内の目標 グローバル人材を育成する教育を進展させるためのロードマップを描く

また2017年度の実際の取り組み内容を以下にまとめました。

実施項目 詳細
中学校への外国人英語指導助手の派遣 全ての中学校に外国人英語指導助手(AET)を1学級あたり年間28時間派遣することにより、英語科教員とのティーム・ティーチングを実施
小学校への英語活動・外国語活動アシスタントの派遣 希望する小学校259校に外国語活動アシスタントを派遣し、5・6年生を対象に、年間35時間の外国語活動を担任とのティーム・ティーチングで実施
指導者用デジタル教科書の導入 全中学校に英語の指導者用デジタル教科書を配布することにより、多彩な音声・映像を活用した授業を実施
国の動向を踏まえた英語指導体制の充実 平成29年度は、小学校教員として小学校免許と英語免許を所有する教員を18名採用
グローバル人材育成教育の推進 グローバル人材育成教育を推進するための、小・中学校9年間を通した系統的・教科横断的な指導カリキュラムを策定、またグローバル人材育成を図るための拠点として新設する、グローバルエデュケーションセンターの開設準備を進行
姉妹友好都市児童生徒書画展 姉妹友好都市提携行事の一環として、ロサンゼルス・メキシコ・シドニー・トリノ・ランス5都市と児童生徒の作品交換を行い、11月に名古屋市博物館において姉妹友好都市児童生徒書画展を開催

原典:http://www.city.nagoya.jp/kyoiku/cmsfiles/contents/0000052/52014/02houkokusho.pdf

英語指導助手・外国語活動アシスタントの派遣によって、児童生徒の英語によるコミュニケーション能力が高まっているという結果が出ています。
今後も派遣を継続し、更なる英語の授業改善や整備が進められていく予定です。

あいちグローバル人材育成事業

「あいちグローバル人材育成事業」は、愛知県が定める「あいち国際戦略プラン」の施策の1つです。
計画期間は2018年から5か年となっており、具体的な取り組み内容は以下の通り。

事業項目 詳細
あいちスーパーイングリッシュハブスクール事業 英語教育の拠点校13校(コアスクール4校・ハブスクール9校)を指定し、英語を高いレベルで使いこなす人材の育成を展開
イングリッシュキャンプ in あいち さまざまな国の人たちとオールイングリッシュの共同生活を送ることで、英語に対する自信と興味・関心を高めるとともに、異文化体験を通して相互理解の大切さを学ぶ(2020年度サマーキャンプは中止)
イングリッシュ1Dayツアー さまざまな国の人たちとオールイングリッシュによる日帰りバスツアーに参加することで、英語に対する自信と興味・関心を高めるとともに、異文化体験を通して相互理解の大切さを学ぶ
高校生海外チャレンジ促進事業 海外における短期留学(語学、文化・芸術、調査・研究等)や海外ボランティア活動、海外インターンシップ等に主体的にチャレンジしようと考えている県立高等学校に在籍する生徒に対し、費用を助成し、海外での活動の機会を広げることにより、生徒の異文化理解を深め、チャレンジ精神を育む

原典:https://www.pref.aichi.jp/soshiki/kotogakko/0000062455.html

これらの取り組みを通して異文化を肌で感じることで、実践的な英語力の習得につながっています。
今後も取り組みを継続し、子どもたちの内向き志向を打開していくための事業計画が予定されています。

まとめ

グローバル人材の育成をはじめ、外国籍児童の日本語教育や将来に向けたキャリア教育など、様々な角度から教育分野に力を入れている名古屋市。
子どもにより良い教育を受けてもらいたいとお考えの方は、名古屋市での生活を検討してみても良いかもしれません。