地盤は地域の特徴の一つ
地盤は住宅を建設する際にはその土台となる土壌のことを指します。
地盤がしっかりしていれば安心して住宅を建設することができますし、地盤が緩いとのちに重大な事故に繋がる可能性もあるので、地盤を見ておくのは大切です。
日本は地震大国でもありますし、地盤は軟弱で住宅地に適している宅地が少ないと言われています。
また人工的に埋め立てられたところも多く存在するので、家を購入した後に「埋立地だったのか!」と知ることもあるでしょう。
しかし、私たちの住宅はすべて同じような地盤の上に立っているわけではありません。
地域によってその地盤の特徴は異なります。
例えば、河川が近くにあることで扇状地状態になっている地盤や平坦で丘などがない地盤、反対に小山や丘が続く丘陵地での地盤などがあります。
地形や地理歴史的な特徴によっても地盤の丈夫さや特徴、構成する物質などが異なるのです。
地盤状態を見なければいけない理由
地盤はすべての建物が建つ土台ですから、その建物を支えられるだけの強度や安定力があるのかをしっかりと見極めておく必要があります。
家にはそれぞれ構造によっても重さが異なり、木造2階建でも16坪で約30トン、鉄骨2階建ての16坪で約40トン弱と言われています。
どんなに丈夫な地盤でも、このような家の重さによって少しは沈下することが指摘されています。
宅地として向いていると判断されるのは、これらの家の重さに耐えて許容範囲での沈下で済む地盤のことを指します。
しかし、いくら強度が高いとしても地域によっては地盤の構成物がもろく、地震などの災害によってすぐに地盤が崩壊してしまうケースもあります。
そのため、強度だけにとらわれるのではなく、災害時などの非常事態の際でもしっかりと建物を守れる地盤状態なのかもチェックしておく必要があります。
地盤に関するトラブルとは
地盤による住宅トラブルは結構多く、その中でも地盤沈下が不均等に起こってしまう「不同沈下」という問題が挙げられます。
不同沈下が起こると、その地盤の上に建てられた住宅は傾いてしまい、壁に負担をかけたり崩壊の危険を伴ったりと重大なトラブルに繋がります。
また改善したくても数千万円単位での費用がかかることがあります。このような不同沈下が認められた住宅は買い手がつかなくなるので、売りに出すこともできずさらなるトラブルにも繋がります。
このように住宅を建てる際の地盤チェックは、事前にトラブルを予見して防ぐことができる重要なステップなのです。
まとめ
今回は住宅を建てる際に行う地盤チェックの大切さについてご紹介しました。
注文住宅を建てる際は、建物の強度だけでなく、地盤の強度もチェックしてみましょう。