路線価とは?

毎年7月になると全国の路線価は発表されますが、2017年の路線価で最も高かったのは、東京都中央区銀座5丁目で、1平方メートルあたり4,032万円でした。
このような金額を目にすると路線価は自分たちには無関係と思われる方も多いと思います。
しかし路線価は私たちの生活に大きく関係しているのです。

路線価とは

路線価とは不特定多数の人が通る公道に面した土地の、1平方メートル当たりの評価額のことを言い、毎年7月1日に、その年の1月1日の路線価が国税庁によって発表されます。

路線価は土地にかかる税金を算出するための指標で相続税路線価と固定資産税路線価の2つがあります。

相続税路線価は相続税と贈与税の課税額算出の基準となり、固定資産税路線価は固定資産税、都市計画税、不動産取得税、登録免許税の課税額算出の基準となります。

因みに一般の土地取引きの基準となるものに地価公示価格がありますが、相続税路線価は地価公示価格の8割程度で、固定資産税路線価は公示価格の7割程度で、それぞれ算出されるようなっています。

路線価が高い土地を買うメリット

現在の日本では都市は路線価が上昇しているのに対し、地方は路線価の減少が続いています。
路線価の高い土地は都市や住宅密集地が多く、家を建てる以外にもマンションやアパートなどの不動産投資として活用するのに適しています。

路線価の高い土地なら担保価値も高いので、金融機関からの融資も受けやすいというメリットもあります。

対して路線価の低い地域は、家を建て暮らすだけなら問題ありませんが、金融機関からの融資も受けにくく、収益が出しづらいといえるので、不動産投資には適していないといえるでしょう。

路線価が高い土地を買うデメリット

路線価は土地にかかる税金を算出するための指標ですから、路線価が高い土地を買うと、必然的に土地に関する税金が高くなります。

例えば不動産を取得する際の不動産取得税や登録免許税、毎年の固定資産税などです。

路線価が高い土地は都市計画法に基づく市街地区域内にあることが多いので、その場合は毎年、都市計画税を支払う必要もあります。
また将来子供などに贈与したり、相続した場合の税金が高くなったりするというデメリットもあります。

路線価の調べ方

自分が所有している土地や購入したい土地の路線価はインターネットで簡単に調べることができます。

路線価を調べることで、所有している土地の相続・贈与税額が分かりますし、購入したい土地のおおよその適正価格も把握することができるので、一度調べてみてはいかがでしょうか。

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