年数が経つとわかる、新築メゾネットの維持管理費

最近、「新築メゾネット」が人気です。区分所有と、戸建ての良いとこ取りをしたタイプの住居というのが、子育て世代に限らず、おひとり様やシングルマザー、DINKSにも広く支持されているようです。実際に、どんなメリットがあるのでしょうか?この記事では主に「維持管理費」という観点から検討してみたいと思います。

新築メゾネットとは?

新築メゾネットとは「テラスハウス」とも呼ばれます。外見は一軒家のようにみえるのですが、玄関が2つついています。左右に別世帯が入居できるようになっています。2つの家がギリギリまで近づいたような状態の家、といえば想像していただきやすいのではないでしょうか。

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徹底比較・新築メゾネットと中古マンションのメリット・デメリット

新築メゾネットの維持管理費は?

新築メゾネットでかかる維持管理費用は、通常の一軒家の維持管理費用とそう大きく変わるものではありません。新築で建ててから10年程度はほぼなにもする必要がないでしょう。それ以降も、入居者が自分のタイミングで、使用に応じて傷んできた部分の修繕を行います。もし、壁や屋根など、隣の世帯と共有している部分について修繕が必要となった場合には、互いに相談しながら進める形になります。

マンションの管理とは?

マンションでかかる維持管理費用は、通常の一軒家よりも多くの費用がかかります。壁や内装など建物の内側の劣化を入居者が自分で修繕するのは一軒家と同様です。一軒家にないものとしては、通路や階段、玄関といった共用部分があります。エレベーターがある物件では、法定点検費用が必ず必要です。また、最近は、大きめの共同住宅であればオートロックが普通になってきています。これも、一度不具合があると、修理にかなり大きな費用がかかります。タワーマンションのように充実した共用部がある場合、これらの維持運営費用もかかります。これら、戸建ての場合はかからない費用がかかるのが特徴です。

管理組合の運営とは?

マンションの場合、共用部分の管理運営が必要なので、住人同士で「管理組合」を結成するのが普通です。マンションの修繕が必要になったときに、誰か一人の意向で実施の可否を決めることはできません。マンションの権利を持っている人すべてで話し合いをする必要があります。マンション全体の管理に関する課題を区分所有者同士で話し合う機関が管理組合です。管理組合の運営がうまくいっているマンションとそうでないマンションではマンションの資産価値に大きな違いが出てくると言われています。

マンション管理会社とは?

管理組合とよく似た名前で「管理会社」があります。これは、マンションの掃除やごみ処理、エレベーターのメンテナンス、共用部分の電球の交換など、住民のみなさんが日常の生活を支障なく過ごすために必要な維持管理を住民が自分で行うのではなく「管理会社」に委託をして行うものです。当然、月に平均2〜3万円程度の費用の負担が1戸ごとにかかります。

修繕積立金とは?

マンションの場合、10〜15年おきに「大規模修繕工事」を行います。これは、屋根の防水や、外壁の塗装のやり直しなどを行うため、足場を組むなど一軒家とは比べ物にならない費用がかかります。費用はすべての区分所有者が持ち分に応じて負担をするのですが、1戸あたり数百万円になることも。負担できない区分所有者がいた場合、その区分所有者に資金ができるまで大規模修繕工事を実施できません。そのため、月々少しづつ積立をして、大規模修繕工事を計画通りに実施できるようにしています。そのマンションにずっと住み続けるならいずれは大規模修繕工事が実施されるので、積立のしがいもありますが、その物件から引っ越すことになった場合、次の入居者に引き継がれます。返ってくる性質の積立金ではないので、注意が必要です。

長い目でみて負担が少ないのは新築メゾネット

修繕費用という意味では、負担が少ないのは明らかに新築メゾネットです。管理組合の運営費用や、管理会社との契約、修繕積立金などが発生しません。マンションと比べた場合、長い目で見て負担が少ないのは新築メゾネットと言えるでしょう。

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