待機児童ゼロでも油断禁物?名古屋市の保育所事情2026│入所のしくみと保活のポイント

4月は保育所の新年度入所がスタートする季節です。
はじめてお子さんを預ける準備をしている方も、転居に伴って施設を探している方も、「実際のところ、名古屋市の保育所には入れるの?」と気になっているのではないでしょうか。

名古屋市は待機児童ゼロを10年以上継続している都市として知られていますが、「ゼロ」だからといって必ずしも希望する園に入れるわけではないのが実情です。
この記事では、2026年現在の名古屋市における保育所の入所状況や手続きのしくみ、費用の目安まで、子育て世帯が知っておきたい情報を整理してお伝えします。

名古屋市の保育所、今どんな状況?

10年以上連続「待機児童ゼロ」の実績

名古屋市は、令和7年(2025年)4月1日時点で保育所等の利用待機児童数がゼロとなっており、2014年以降10年以上にわたってこの水準を維持しています。
以前(2011年・2012年頃)は市内の待機児童数が1,000人を超えるなど全国的にも厳しい状況が続いていましたが、民間保育園の積極的な誘致や施設整備を重ねることで、大幅な改善が実現しました。
現在は認可保育所・認定こども園・地域型保育事業など多様な施設が市内全域に整備されており、数の面では保育の受け皿が確保されている状態といえます。

未利用児童1,000人超という実態

一方で、「待機児童ゼロ」がそのまま「誰でも希望どおりに入れる」を意味するわけではありません。
国の基準に基づく待機児童数には含まれないものの、申し込みをしながらも入所に至っていない「未利用児童」が2022年度から増加を続けており、2025年度には1,000人を超えています。

これは「入れる施設はあるが、希望する園が遠い・条件が合わない」などの理由で入園を見合わせているケースが大半です。
つまり、施設を選り好みしなければ入れる可能性は高いものの、希望する園がある場合は早めの準備と情報収集が欠かせないといえるでしょう。

区によっても入りやすさが異なる

名古屋市内でも、区によって競争の厳しさには差があります。
たとえば、子育て世帯の人口が多い緑区や天白区は未利用児童が多い傾向にあるエリアとして知られています。
また千種区や名東区も子育て世代が集まりやすく、タイミングによっては空きが出ることもあるものの、人気の施設には申し込みが集中しやすい状況です。

一方、中区や港区などの都心部や工業地域に近いエリアでは、比較的入所しやすい施設も見られます。
住まいを選ぶ際には、希望するエリアの保育所の状況もあわせて確認しておくと安心です。

保育所の種類を知っておこう

名古屋市で利用できる保育施設にはいくつかの種類があり、それぞれ対象年齢や定員規模、卒園後の進路が異なります。
施設選びの際に迷わないよう、主な種類と特徴を把握しておきましょう。

認可保育所

国の基準を満たした施設として市が認可した保育園で、0歳から5歳までを対象としています。
長時間保育(最大11時間)に対応しているところが多く、共働き世帯にとって利用しやすい施設です。

認定こども園

幼稚園と保育所の機能を一体化した施設で、保育を必要とするお子さんだけでなく、専業主婦・主夫家庭のお子さんも通うことができます。
教育と保育の両面に対応しているため、就労状況が変わっても継続して通いやすいという点が特徴です。

地域型保育事業(小規模保育)

定員6〜19名程度の小さな施設で、主に0歳から2歳のお子さんを対象としています。
少人数でアットホームな環境が魅力ですが、原則として2歳クラスの修了後は別の施設への転園が必要になります。
そのため連携する認可保育所や認定こども園をあらかじめ確認しておくことが大切です。

施設の種類や空き状況は、名古屋市の教育・保育情報サイト「ここなご」で地図から検索することができます。
見学の予約なども早めに進めておくとよいでしょう。

申込みの仕組みとスケジュール

利用調整の仕組み

名古屋市では、保育所への入所希望者が定員を上回る場合に「利用調整」と呼ばれる選考方法で入所者を決定します。
利用調整とは、各家庭の状況をA〜Hのランクと調整指数で数値化し、優先順位を決める仕組みのことです。

保護者の就労状況や求職活動の有無、家庭の状況(介護・疾病など)をもとにランクが判定され、フルタイムで就労している共働き世帯ほど優先度が高くなる傾向があります。
申込み順や保留期間は考慮されないため、早く申し込むことよりも家庭の状況を正確に伝えるための書類をきちんと準備することが重要です。

希望は第6希望まで記入できる

名古屋市では、入所したい施設を最大で第6希望まで記入することができます。
第1希望の施設に入れなかった場合でも、第2希望以降での内定が出ることがあるため、できるだけ多くの候補を挙げておくことが大切です。
小規模保育事業所や自宅から少し離れた施設も選択肢に加えることで、内定の可能性が高まるでしょう。

申込みスケジュールの目安

翌年4月からの入所を希望する場合、おおむね以下のスケジュールで手続きが進みます。

10月頃〜見学・情報収集の開始
12月上旬頃一次申込みの締切(窓口申請・オンライン申請で締切日が異なる場合あり)
翌年1〜2月頃一次利用調整の結果通知
翌年3月上旬頃まで追加申込みの受付
翌年3月下旬頃追加調整の結果通知・4月入所へ

申し込み方法として窓口申請とオンライン申請の2種類が用意されており、オンライン申請は住んでいる区の民生子ども課のウェブページから手続きすることができます。
不備があると修正が難しくなるため、提出前に書類の内容をしっかり確認しておきましょう。
なお年度途中からの入所を希望する場合は、利用開始希望月の前月15日が申込みの締切となります。

保育料と無償化制度

保育所を利用する際の費用は、お子さんの年齢と世帯の収入状況によって大きく異なります。
制度の概要を把握しておくことで、家計の見通しを立てやすくなるでしょう。

3〜5歳は所得制限なしで無償

3歳から5歳(年少〜年長クラス)のお子さんについては、所得制限なしで保育料が無償となっています。
認可保育所・認定こども園・幼稚園のいずれを利用していても対象となるため、この年齢のお子さんを持つ家庭は保育料の負担がありません。
ただし、給食の食材料費や行事費・教材費などは実費での負担となる点を覚えておきましょう。

0〜2歳は世帯の収入状況によって異なる

0歳から2歳のお子さんについては、住民税非課税世帯等のみ無償の対象となります。
それ以外の世帯では、世帯の市民税所得割額に応じた保育料が発生するので注意しましょう。
保育料は世帯収入が高いほど高くなる設定になっており、具体的な目安は区役所の窓口や名古屋市のウェブサイトから確認することが可能です。

多子世帯・ひとり親世帯への軽減制度

名古屋市では、複数のお子さんを同時に保育所等へ預けている場合に、第2子の保育料が無料になるという軽減制度を実施しています。
また市民税所得割額が57,700円未満の世帯については、第2子の保育料が半額・第3子以降は無料となります。
ひとり親世帯や在宅で障害のある方がいる世帯についてはさらに保育料が減免される場合もあるため、区役所の民生子ども課に相談してみると良いでしょう。

名古屋市の保育所に関するよくある質問

Q 名古屋市の待機児童数はゼロと聞きましたが、希望する保育所に必ず入れますか?

A. 待機児童数はゼロですが、希望する施設に必ず入れるわけではありません。
国の基準による待機児童にはカウントされないものの、申し込みをしながら入所に至っていない「未利用児童」の数が年々増加しており、2025年度には1,000人を超えています。
施設や立地にこだわりすぎず、第6希望まで幅広く候補を挙げることが内定への近道です。

Q 保活はいつごろから始めればよいですか?

A. 翌年4月の入所を目指す場合、10月ごろから施設の見学や情報収集を始めることをおすすめします。
一次申込みの締切は12月上旬ごろのため、見学・書類準備・申込みまでを逆算しながら動くと余裕を持って進められるでしょう。
なお年度途中からの入所を希望する場合は、利用開始希望月の前月15日が申込みの締切です。

Q 共働きでなければ保育所を利用できませんか?

A. 就労以外にも、求職活動中・出産・疾病・介護など、保育が必要と認められる事由があれば申し込みができます。
ただし、利用調整のランクは就労状況によって優先度が変わるため、フルタイム共働き世帯と比べると内定しにくい場合があります。
認定こども園であれば、就労状況にかかわらず利用できる枠もあるため、選択肢のひとつとして検討してみると良いでしょう。

Q 小規模保育(地域型保育事業)を選んだ場合、3歳以降はどうなりますか?

A. 小規模保育は主に0〜2歳を対象としているため、2歳クラスを修了すると原則として別の施設への転園が必要になります。
多くの場合、連携する認可保育所や認定こども園への優先的な入所枠が設けられていますが、必ずしも希望の施設に入れるとは限りません。
入所前に連携先の施設を確認しておくと、転園時の不安を減らすことができます。

Q 名古屋市外から引っ越してくる場合、保育所の申込みはどこで行いますか?

A. 申込みは転入後の住所地を管轄する区役所の民生子ども課で受け付けています。
希望する施設は居住区以外のものも記入できるため、通勤経路や生活動線に合わせて幅広く候補を検討することができます。
なお年度途中での転入は空き状況が限られることもあるため、転居の時期と保育所の申込みスケジュールをあわせて確認しておくことをおすすめします。

まとめ

名古屋市は保育の受け皿という面では整備が進んでいますが、希望どおりの施設に入るためには早めの情報収集と柔軟な姿勢が求められます。

住まい選びと保活は切り離せないテーマでもあるため、転居や住み替えを検討している方は、気になるエリアの保育所の状況もあわせて確認しておくことをおすすめします。

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