【予算3,500万円】“市内も射程圏!”名古屋近郊で買える家とおすすめエリアを徹底解説

名古屋圏でマイホーム購入を考えている方にとって、予算3,500万円はまだ十分に選択肢があるラインといえます。
名古屋圏の住宅価格は上昇傾向にあるものの、駅距離や敷地を調整すれば新築・中古ともに検討可能ですし、尾張エリアまで視野を広げれば間取りなどにも余裕が出てくるでしょう。

この記事では、3,500万円の予算でどんな家が買えるのか、そしてどのエリアが狙い目なのかをデータをもとに解説します。
名古屋市および近郊エリアでマイホーム購入を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

3,500万円で“どれぐらいの家”が買えるのか

近年は住宅価格の上昇傾向が続いていますが、3,500万円前後の予算があれば名古屋市内でも十分にマイホーム購入を目指すことができます。
ただし「建物+土地+諸費用」を含めた総額で考えた場合、予算内で収めるには立地と建物のバランスが重要になってくるといえるでしょう。

土地・建物・諸費用の内訳イメージ

一般的な新築戸建てを想定した場合、予算3,500万円の内訳は次のようになります。

愛知県の場合、名古屋市内の中心部は土地価格の占める割合が高いことから建物の規模を抑えるケースが多い一方、尾張エリアなら同予算でより広い土地や間取りを確保しやすい傾向にあります。

延床・間取りの目安

名古屋市近郊において、3,500万円の予算で購入できる住宅の目安は以下の通りです。

延床面積約90〜110㎡(約27〜33坪)
間取り3LDK〜4LDKが中心
駐車スペース2台確保できるケースもあり

駅徒歩10分以内を優先する場合は建物規模を抑える必要がありますが、少し離れた住宅地であればゆとりある敷地も十分に選択肢に入れられるでしょう。

建売・注文・中古のどれを選ぶべきか

同じ3,500万円でも、選ぶ住宅タイプによって得られる条件が異なります。

建売住宅コストを抑えつつ立地を重視した家選びが可能。設備や間取りも一定水準で、即入居しやすい。
注文住宅土地を抑えられれば理想の間取り・性能を追求できる。敷地条件次第で3,500万円台も現実的。
中古住宅築10〜20年程度の物件なら駅近でも選択肢が多く、リフォーム込みで総額3,500万円前後に収まる場合もある。

このように、3,500万円は“市内も射程圏に入る”ちょうど中間的なラインであり、エリアの地価や建物タイプによっては暮らし方の幅に自由がききやすい価格帯といえるでしょう。

名古屋市内で3,500万円台の物件を狙いやすい3区

名古屋市内では地価の高騰が続いていますが、エリアを選べば3,500万円でも十分にマイホームを実現できます。
ここでは、地価水準・交通利便性・物件供給量の3点から見て“現実的に狙いやすい”区を紹介します。

緑区|市内南部に広がる住宅地で、ファミリー層に人気のエリア

名古屋市の南部に位置する緑区は、市内の中では比較的購入しやすい価格帯が残るエリアです。
地下鉄桜通線・名鉄名古屋本線の利用で中心部へアクセスしやすく、日常生活に必要な商業施設も揃っています。
予算3,500万円で延床100㎡前後の新築4LDKが検討できるケースもあり、敷地面積にゆとりを持ちたいファミリー層からの人気が高い地域といえるでしょう。

指標目安値
住宅地平均地価約17〜22万円/㎡
新築戸建て相場約3,300〜3,700万円
名駅までのアクセス約20〜30分(地下鉄桜通線・名鉄名古屋本線)

ポイント

  • 総額3,500万円前後でも4LDK・駐車場2台の新築が検討しやすい
  • 市内南部の落ち着いた住環境で、子育て世帯にとっても居住しやすい

中川区|価格を抑えつつ広さを確保しやすいエリア

市内南西部に位置する中川区は、土地面積を確保しやすく“3,500万円で4LDK”も十分に検討できるエリアです。
近鉄や地下鉄あおなみ線が通っていることから交通利便性が高く、通勤・通学に便利な点も魅力のひとつです。
名古屋駅までのアクセスも良好で、都心近郊としてのコストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。

指標目安値
住宅地平均地価約18〜21万円/㎡
新築戸建て相場約3,200〜3,700万円
名駅までのアクセス約10〜20分(近鉄名古屋線・あおなみ線)

ポイント

  • 土地・建物ともにコスパが高い
  • 区画整理の進むエリアでは新築供給も多い

守山区|自然環境と利便性を両立できる郊外型エリア

名古屋市の北東部に位置する守山区は、市内でも土地付き一戸建てに手が届きやすいエリアのひとつです。
中心部からはやや離れているものの、ゆとりーとラインやJR中央本線を利用すればスムーズにアクセス可能です。
また静かな住環境も魅力のひとつで、敷地面積を重視するファミリー層からの人気が高い地域となっています。

指標目安値
住宅地平均地価約17〜20万円/㎡
新築戸建て相場約3,300〜3,600万円
名駅までのアクセス約25〜35分(JR中央本線・ゆとりーとライン)

ポイント

  • 敷地・間取りにゆとりがあり、2台分の駐車場を確保することも十分可能
  • 教育環境や自然の豊かさを重視する層に人気

尾張エリアで3,500万円台の物件購入が現実的な3市

名古屋市のベッドタウンとして発展する尾張エリアでは、同じ3,500万円でも市内より広い敷地やゆとりある間取りを実現できるケースが多く見られます。
通勤アクセスの良さに加え、地価水準が安定している点も魅力のひとつです。
ここでは、通勤利便性・土地価格・住宅供給量のバランスが取れた3市を紹介します。

東海市|通勤利便性と生活環境のバランスが良く“実用性の高い”エリア

東海市は名鉄常滑線・河和線の利用により名古屋方面へアクセスしやすく、通勤・通学の利便性が高いエリアです。
大型商業施設や公共サービスも充実しており、生活利便性と価格のバランスが取りやすい地域といえるでしょう。
予算3,500万円前後で新築3LDK〜4LDKの供給も多く、ファミリー層にとって選択肢が豊富な点が魅力です。

指標目安値
住宅地平均地価約12〜15万円/㎡
新築戸建て相場約3,200〜3,600万円
名駅までのアクセス約15〜20分(名鉄常滑線・河和線)

ポイント

  • 市内通勤に便利な立地ながら、価格水準は比較的落ち着いている
  • 広さと建物仕様のバランスを取りやすく、生活利便も確保しやすい

大府市|JR一本で名古屋駅までアクセスできる“通勤に強い”郊外エリア

大府市はJR東海道本線で名古屋駅まで約20分と、通勤のしやすさが魅力のエリアです。
名古屋市内よりも土地価格が安いことから、3,500万円前後でも延床100㎡超の4LDKを狙える住宅地が多く、敷地面積をしっかり確保したいファミリー層にとって現実的な選択肢となります。

指標目安値
住宅地平均地価約11〜14万円/㎡
新築戸建て相場約3,100〜3,500万円
名駅までのアクセス約20分(JR東海道本線)

ポイント

  • 広い間取りの新築が選びやすく、生活動線を重視したい層に適している
  • 名古屋市内への通勤負担が少なく、住宅性能や設備に予算を回しやすい

清須市|都心隣接エリアで“価格と通勤距離”の理想バランス

名古屋市西区の西隣に位置する清須市は、都心に近いエリアながら地価が比較的安定している点が特徴です。
JR東海道本線・名鉄名古屋本線の両路線が使えるため、通勤アクセスにも優れています。
3,500万円の予算あれば、新築3LDK〜4LDKの建売や築浅中古を十分に検討できるでしょう。

指標目安値
住宅地平均地価約14〜16万円/㎡
新築戸建て相場約3,200〜3,600万円
名駅までのアクセス約10〜15分(JR枇杷島駅・名鉄新清洲駅利用)

ポイント

  • 名古屋市西区と地続きの生活圏
  • 地価上昇が緩やかで購入タイミングを見極めやすい

3,500万円の予算を“どう使うか”がポイント

同じ3,500万円でも「どこに重きを置くか」で得られる住まいの条件は大きく変わります。
ここでは、立地・広さ・建物仕様の3つの視点から、予算の活かし方を整理します。

駅近重視なら建物をコンパクトにして利便性を取る

名古屋市内の駅徒歩10分圏内など、交通利便性を最優先する場合は、延床90㎡前後の3LDKが現実的なラインになるといえるでしょう。
敷地はやや狭くなりますが、通勤・通学の利便性や将来の売却時における資産性を重視する層に向いています。
建売・中古どちらでも供給が多く、早期入居が可能な点もメリットです。

なお、都心へのアクセスを優先する場合は建物にコストを寄せすぎないことがポイントです。
利便性の高さは将来的な資産価値にもつながるため、“立地を買う”意識で検討するのが理想といえるでしょう。

郊外型なら“土地と間取り”を充実

名古屋市守山区や尾張エリアなどのやや郊外寄りを選べば、同じ予算でも“延床100〜110㎡・4LDK・駐車場2台”といった条件を満たせる可能性が高まります。
駅から少し距離を取るだけで土地面積が20〜30㎡広がるケースもあり、広さを優先したいファミリー層には好条件といえるでしょう。

また収納・庭スペース・在宅ワーク部屋など、家族の成長を見据えた間取りを取り入れたい場合にもおすすめです。
郊外では建物の自由度が上がるぶん、断熱・耐震などの性能面も強化しやすくなります。

建物の性能にこだわるなら“土地条件”を見直す

太陽光発電や高断熱仕様などの性能面にこだわりたい場合は、土地代を抑えることが予算配分の鍵になります。
たとえば名古屋市内でも“駅徒歩圏”という条件を外せば、その分をZEH仕様や耐震等級の向上などに回せる可能性があります。

断熱性や耐震性能を高めることで光熱費や保険料の節約にもつながるため、長期的に見れば経済的な選択といえるでしょう。
初期費用を抑えすぎず「10年後の総コスト」で比較するのもひとつの考え方といえます。

【タイプ別】予算3,500万円の“住まいの現実ライン”

このように、3,500万円という予算は「立地・広さ・性能」をどう組み合わせるかによって理想の暮らし方が変わる価格帯です。
それぞれの優先順位を整理すれば、無理のない範囲で満足度の高い住まいを実現できるでしょう。

まとめ

  • 名古屋市内でも、駅距離や敷地を調整すれば3,500万円で新築・中古ともに購入可能
  • 尾張エリアまで視野を広げれば、延床100㎡超・4LDKクラスのゆとりある住宅も狙える
  • 「立地」「広さ」「性能」の優先順位を整理することで、予算を最大限に活かせる

3,500万円は、名古屋市内も十分に射程圏に入る中間価格帯です。
家族構成や通勤スタイルに合わせて条件を取捨選択すれば、価格以上に満足度の高い住まいが実現できるでしょう。

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