名古屋市内の南東に位置する緑区は、市内で最も人口が多く、たくさんの子育て世帯が暮らしています。
そんな名古屋市緑区への引っ越しを考えている家族には、緑区の魅力や住みやすさ、住宅の購入相場や治安の良し悪しなど、気になる点がたくさんあるはずです。
そこで、この記事では名古屋市緑区の住みやすさ・相場・治安について解説していきます。
引っ越し先のエリアを決める検討材料として、ぜひ参考にしてみてください。
【この記事で分かること】 ・名古屋市全体から見た緑区の特徴が分かります。 ・都会と自然が共存している住みやすさのイメージができます。 ・警察庁の犯罪データや、口コミを紹介しています。 |
<h2>名古屋市緑区はどんな街?
まずは名古屋市緑区の概要として、エリアにおける3つの大きな特徴について解説します。
人口数は名古屋市内トップを誇る
名古屋市緑区は、市内全16区の中で最も人口が多いエリアです。(令和5年8月1日時点247,871人、世帯数104,266世帯)
つまり、多くの人が集まってくるほど魅力が溢れているエリアと判断して良いでしょう。
特に子育て世帯や若い年代からの支持が厚く、生活の利便性に優れています。
2009年にJR南大高駅、2011年に地下鉄徳重駅が開通し、新しい住宅やマンション、商業施設や総合病院などが建てられたことも、緑区の人口が増加した要因です。
公園や緑地が多い住環境
名古屋市緑区は都会的な魅力がある反面、公園や緑地が多い住環境となっています。
区の北部は第一種低層住居専用地域に指定されている地域が多くあり、高い建物はほとんどありません。
約106haの広大な敷地面積を誇る大高緑地には交通公園や庭球場、野球場などがあり、日本の三大都市の1つである名古屋市内とは思えないような環境が広がっています。
都会と自然が共存していることは、緑区の大きな魅力の1つです。
地域発展と古き良き歴史が織りなす街
前述したように2010年前後に新しい駅が2つ開通したこともあり、名古屋市緑区は街自体が新しく、活気に溢れています。
生活に必要な買い物環境が整っており、市内でも屈指の発展が進んでいるエリアです。
地下鉄徳重駅に隣接する「ユメリア徳重」の近未来的な外観は、緑区の象徴の1つだと言えます。
その一方で、江戸時代から続く「有松絞り」が有名で、日本建築の美しさを伝える一帯の街並みは、200年を経過した現在でも貴重な文化財です。
<名古屋市緑区の住みやすさと魅力
交通の利便性・買い物環境・公共施設の充実度は、そのエリアに住んでからの生活スタイルを大きく左右する要素です。
この章では、それらの3つの角度から緑区の住みやすさ・魅力を解説します。
緑区に住み始めてからの生活をイメージしながら読み進めてみてください。
交通の利便性はどう?
名古屋市緑区には、JR東海道本線・名鉄名古屋本線・地下鉄桜通線が走っています。
それぞれの主要駅から名古屋駅へのアクセスは以下のとおりです。
名古屋駅までのアクセス | |
地下鉄桜通線徳重駅 | 約36分 |
名鉄名古屋線有松駅 | 約21分 |
JR東海道本線南大高駅 | 約17分 |
また、区内を名古屋市営バス・名鉄バスが運行しており、電車ではいきづらいエリアへもアクセスできます。駅から離れたエリアに住んでいても、自家用車を使わなくても通勤・通学が可能です。
さらに、名古屋高速道路3号・名古屋第二環状・伊勢湾岸自動車道が通っているため、車での移動もしやすい環境です。
名古屋市街への移動はもちろん、他県へのアクセスも優れています。
ビジネス・レジャー・観光などさまざな用途において、快適に移動できるでしょう。
買い物におすすめの商業施設はどこ?
名古屋市緑区は、40店舗以上のスーパーマーケットがあるスーパー激戦区となっています。チェーン店の大型店舗から個人店まであり、住む場所によっては徒歩圏内に数軒のスーパーがあるという環境になるでしょう。
特に、メディアでも紹介されたことがある「ウオダイプラス」や、名古屋市内に7店舗展開するうちの3店舗が緑区にある「スーパーヤマダイ」が人気です。
大型ショッピングモールは、徳重駅から直結する「ヒルズウォーク徳重ガーデンズ」や、映画館も入った「イオンモール大高」があります。
日用品や生鮮食品から衣料品や生活雑貨まで区内で買い揃えられ、緑区は買い物環境に優れた街だといっていいでしょう。
公共施設や公園はたくさんある?
名古屋市緑区には、区役所や図書館はもちろん、各地域のコミュニティセンター・消防署・ハローワークなど、たくさんの公共施設があります。
また、緑区には前述した大高緑地を筆頭に、大将ヶ根市民緑地や新海池公園など、緑溢れるスポットがたくさんあります。
特に大高緑地内には恐竜公園広場「ディノアドベンチャー名古屋」があり、子どもの遊び場として人気です。
もちろん、区内に小さな公園も多くあるので、日々の散歩などで訪れることができます。
名古屋市緑区のファミリー向け住宅の相場
名古屋市緑区に住居を構えることを検討している子育て世帯のために、マンション・戸建てのファミリー向け住宅の相場を解説します。
緑区のマンション相場
名古屋市緑区のファミリー向けマンションの相場は、以下のとおりです。
新築 | 中古 | |
3DK・3LDK | 4,216万円 | 2,128万円 |
4DK・4LDK | 4,637万円 | 2,378万円 |
もちろん、相場はある程度の目安にしか過ぎません。
立地条件の良し悪し、さらに中古マンションは築年数によって価格が大きく変動するため、予算に合わせて検討しましょう。
緑区の戸建相場
名古屋市緑区のファミリー向け戸建て物件の相場は、以下のとおりです。
相場 | |
3LDK~4DK | 3,780万円 |
4LDK~5DK | 3,980万円 |
5LDK以上 | 4,285万円 |
詳細なエリアとしては、諸の木・白土・亀が洞などが相場が高く、5,000万円以上の物件が多くなります。
対して、太子・大将ケ根・姥子山などが相場が低い傾向にあり、間取りにもよりますが3,000万円台前半で購入できる物件も見つけられそうです。
名古屋市緑区の治安
治安の良し悪しは、子育て世帯にとって住む地域エリア選びの重要な判断材料の1つです。
最後に、名古屋市緑区の治安の良し悪しについて知ってもらうため、区内の犯罪件数、さらに緑区在住者の声を紹介します。
名古屋市緑区市の犯罪件数
愛知県警察の発表によると、名古屋市緑区の令和6年1月~4月までの犯罪件数は以下のとおりです。
侵入 | ひったくり | 自動車盗 | オートバイ盗 | 自転車盗 | 部品狙い | 車上狙い | 自動販売機狙い | 強盗 | 恐喝 | 合計 | |
件数 | 30(うち住宅対象が11) | 0 | 16 | 12 | 97 | 12 | 9 | 0 | 1 | 0 | 177 |
市内全16区の中で、緑区は6番目に犯罪件数の多いエリアです。
とはいえ、そのほとんどは自転車の盗難であり、凶悪犯罪に巻き込まれるリスクは他のエリアと同等と考えていいでしょう。
緑区は「名古屋市内で治安が良いと思う区」2位
本メディアでは、愛知県民約400名を対象に「住みやすさ」に関するアンケートを行い、緑区は以下のような結果になりました。
- 治安が良いと思う区:2位
- 治安が悪いと思う区:14位
- 子供と一緒に住みたいと思う区:2位
緑区の治安面は、総じて良好な印象が持たれているようです。理由の回答としまして、以下の内容が挙げられました。
- 近隣の区と見比べて、明るくて、汚れやほころびが少なく、新しい建物も多い。ごみごみとした、殺伐とした雰囲気、また閉塞的な雰囲気がない。
- 住宅地が中心で繁華街が少ないから。
- 名古屋でも郊外で新興住宅街が多いので。
- 環境含めて穏やかなイメージ。
- 街全体が落ち着いていて、雰囲気が良い。
緑区在住者の声
では、実際に緑区在住者や、過去に居住したことがある人の意見も紹介しましょう。
地元の公立学校は荒れている印象がなく、落ち着いている。(40代前半・男性) |
住宅街が多く、長く住んでいる人が多いように思う。協力意識が高く、子供にも優しい。(30代前半・女性) |
何年か前に住んでいた事がありますが、たまり場もなくて夜もほとんど静かで怖いと思ったことはない。(20代後半・男性) |
大きな公園や自然もあるし買い物にも便利で住みやすくあまり事件とかも聞かないから。(30代後半・女性) |
緑区の在住者からは、上記のように治安の良さを賞賛する声が多く挙げられています。
子育て世帯が住む街として、治安の面は心配ないと判断して大丈夫でしょう。
まとめ
愛知県緑区は市内で最も人口が多いエリアであり、たくさんの魅力があります。
特に、生活の利便性の高さと、大高緑地を筆頭とした緑の豊かさは特筆したいところです。
子どもの遊び場が多くあり、子どもの成長を感じながら日常生活を送れるはずです。
また、買い物環境や名古屋市内の各所・県外へのアクセスもしやすい環境となっています。
区内に40店舗以上のスーパーマーケットがあるほか、大きなショッピングモールで家族と一緒に休日を過ごすことも可能です。
都会的な魅力と豊かな自然が共存していることが、多くの世帯が緑区に住んでいる要因でしょう。
緑区の環境に魅力を感じる方は、ファミリー向けマンション・戸建ての購入をぜひ検討してみてください。
愛知・岐阜の新築一戸建て|東新住建の家 (toshinjyuken.co.jp)