令和6年路線価から探る!緑区・守山区が注目される理由と今後の住宅価格の行方

名古屋市緑区・守山区は、ともに再開発事業の推進などで住宅地としての注目度を高めている地域です。
この記事では、名古屋市緑区・守山区に共通する特徴や魅力、また路線価の推移から見る将来の可能性などをまとめています。
名古屋市内への引っ越しや新居の購入などを検討している方はぜひ参考にしてみてください。

名古屋市緑区・守山区の特徴と住みやすさ

まずは、名古屋市緑区・守山区に共通する特徴と、住みやすさや魅力について詳しく見ていきましょう。

交通の利便性が高い

名古屋市緑区・守山区は、どちらも名古屋市中心部へのアクセスに優れているという特徴があります。
緑区にはJR東海道本線・名鉄名古屋本線・地下鉄桜通線が通っている他、名古屋市営バス・名鉄バスも多数運行していることから、通勤や通学の利便性が高い地域となっています。
また守山区にも名鉄瀬戸線やJR中央本線、ゆとりーとラインなどが通っており、いずれも名古屋駅までの移動時間は25分~30分程度です。

宅地開発や大型商業施設の建設による都市機能の向上が期待される

名古屋市緑区・守山区はともに大規模な再開発事業を進めており、今後の更なる環境整備や都市機能の向上などが見込まれている点も注目を集める理由の1つです。

名古屋市緑区の再開発計画・現状

名古屋市緑区には「イオンモール大高」や「ヒルズウォーク徳重」などの大型商業施設が立地しており、日々の買い物はもちろん、休日のお出かけスポットとしても高い人気を集めています。
また緑区では、以下のように複数の再開発事業が計画・進行中です。

  • 鳴海駅前第2種市街地再開発事業:駅前広場の開設、ビル建設、住宅・駐車場の整備
  • みどり市民病院の移転計画:みどり市民病院を名鉄鳴海駅前へ移転(2030年完成予定)
  • 大高緑地プール跡地の再開発:Park-PFI(公募設置管理制度)を活用したし施設整備・利活用促進
  • 鳴子団地再生事業:UR都市機構による鳴子団地の建て替え など

名古屋市守山区の再開発計画・現状

名古屋市守山区には「アピタパワー新守山店」や「コストコホールセール守山倉庫店」などの大型商業施設が立地しており、区内外から多くの利用者が訪れる人気店となっています。
また守山区では居住・研究開発・生産・商業・業務・文化・スポーツなどの機能が調和したまち「志段味ヒューマン・サイエンス・タウン」の建設が目指されており、志段味エリアを中心とした大幅な土地区画整理事業が進行中です。

  • 公共交通の充実
  • 幹線道路・スマートインターチェンジ・ガイドウェイバスなどの整備
  • なごやサイエンスパークの整備
  • 歴史の里の整備 など

自然スポットが多く住環境が整っている

自然環境の豊かさも、名古屋市緑区・守山区に共通する特徴の1つです。
緑区には大高緑地公園や桶狭間古戦場公園といった大規模な自然公園があり、四季折々の風景を楽しむことができます。
また守山区にも県営小幡緑地をはじめとする複数の自然施設が立地しており、“落ち着きのある環境で生活したい”といったニーズを持つ子育て世代・シニア世代から人気を集めています。

令和6年の路線価から見る緑区・守山区の注目度

続いて、国税庁が公表する「路線価」の概要と、名古屋市緑区・守山区における価格の推移を見ていきましょう。
また路線価の推移から見える将来の可能性や、住宅価格への影響についても解説していきます。

路線価とは?

路線価とは、道路に面する標準的な宅地の1平方メートル当たりの価格ことです。
毎年7月1日に国税庁から発表され、相続税や固定資産税、都市計画税の税額を計算するときの標準的な金額として活用されます。
なお、路線価はあくまで税金をかけるときの基準となる金額であり、「この金額で取引しなさい」というものではありません。実際の取引金額はこの路線価を倍以上上回ることや、逆に下回ることもあります。

また路線価と同様に土地の価格を表す言葉として「公示地価」「基準地価」がありますが、これらにはそれぞれ以下のような違いがあります。

 路線価公示地価基準地価
調査機関国税庁国(国土交通省土地鑑定委員会)都道府県
調査地点道路に面する1㎡あたりの価格「標準地」1㎡あたりの価格「基準値」1㎡あたりの価格
用途税金算出の基準となる土地の価格都市の土地価格の目安都市以外を含む土地価格の目安

公示地価と基準地価が標準地(基準値)として選定された土地の価格であるのに対し、路線価は面する道路ごとに設定された土地の価格を表すというのが大きな違いです。
路線価と公示地価は連動しており、一般的に公示地価の8割程度が路線価として設定されています。

名古屋市緑区の路線価推移

名古屋市緑区の路線価は、主要鉄道路線沿いや新興住宅地周辺で上昇傾向を見せています。
特に、再開発事業が進められている鳴海駅周辺や商業施設のあるエリアで上昇割合が高くなっており、今後もこの傾向が続いていくと予想されるでしょう。

場所路線価(円/平方メートル)±昨年比
名古屋市緑区鳴海町向田(名鉄線 鳴海駅)付近115,000円+10,000円
名古屋市緑区徳重1-801(桜通線 徳重駅)付近175,000円+10,000円
名古屋市緑区相川3-73(桜通線 相生山駅)付近165,000円+5,000円
名古屋市緑区黒沢台4-1514番(桜通線 神沢駅)付近165,000円+5,000円
名古屋市緑区南大高2(イオンモール大高)付近165,000円+5,000円

名古屋市緑区の詳しい路線価は以下の記事をご参照ください。

名古屋市守山区の路線価推移

名古屋市守山区の路線価は、名鉄瀬戸線沿線を中心に上昇傾向となっています。
上昇割合は全体的に緩やかですが、今後の再開発事業の進捗によっては大きな価格上昇が見られる可能性も出てくるでしょう。

場所路線価(円/平方メートル)±昨年比
名古屋市守山区小幡中1-29(名鉄線 小幡駅)付近165,000円+5,000円
名古屋市守山区大森3丁目(名鉄線 大森・金城学院前駅)付近130,000円+5,000円
名古屋市守山区喜多山2丁目1(名鉄線 喜多山駅)付近120,000円+5,000円
名古屋市守山区新守町(JR線 新守山駅)付近120,000円+5,000円

名古屋市守山区の詳しい路線価は以下の記事をご参照ください。

今後の住宅価格への影響は?

路線価はあくまで税制上の評価額であり実際の取引価格とは異なりますが、路線価が上昇傾向にある地域では住宅の売買価格も上昇傾向を示すケースが多く、一定の指標としては有効だと言えるでしょう。
近年は名古屋市緑区・守山区ともに路線価が上昇しており、住宅の価格も連動する形で上昇を見せています。

名古屋市緑区・守山区は特にファミリー層からの需要が高い地域であるため、今後は戸建て住宅の需要増加に対する供給ペースなども価格に影響していくでしょう。
なお、住宅価格については金利や経済情勢といった外部要因によっても変化する可能性があるため、実際の取引事例や将来の開発計画なども踏まえて総合的に判断することが大切です。

緑区・守山区の住みやすさと路線価の推移に関するQ&A

Q1. 路線価って何ですか? 公示地価や基準地価とどう違うのでしょうか?

路線価は、毎年国税庁が公表する「相続税や贈与税の計算基準となる土地評価額」です。道路に面した標準的な宅地1平方メートルあたりの価格が示されています。
公示地価・基準地価は、国や都道府県が不動産鑑定士の評価をもとに決定する地価の指標で、路線価よりも実勢価格に近いとされています。
不動産取引の実際の売買価格はこれらの指標と必ずしも一致しませんが、市場の動向を把握する目安として、路線価も有力な手掛かりになります。

Q2. なぜ令和6年の路線価が、緑区や守山区への注目につながるのですか?

  • 令和5年から令和6年にかけて、名古屋市全体で土地価格が上昇している傾向があります。特に、緑区・守山区は再開発や交通インフラの充実に伴い人気が高まっており、路線価の上昇率も目立つ地域です。
  • 「路線価が上がる=地価が上がっている可能性が高い」ため、投資家や住宅購入希望者が「値上がり前に買いたい」と考えたり、「将来的にも資産価値を期待できる」と判断しやすい点で注目が集まっています。

Q3. 緑区・守山区が評価される具体的な理由は?

  • 交通アクセス:緑区はJR東海道本線、名鉄名古屋本線、名古屋高速・伊勢湾岸自動車道などへのアクセスが良好。守山区はJR中央本線、ゆとりーとライン(ガイドウェイバス)、高速道路へのアクセスが便利。
  • 生活利便性:イオンモールなどの大型商業施設の存在や、駅周辺の再開発で買い物・レジャーの選択肢が広がっています。
  • 自然環境・住環境:中心部に比べて公園や緑地が多く、住宅街として落ち着いた雰囲気があるため、ファミリー層からの支持が高まっているのです。

Q4. 路線価の上昇と実際の住宅価格にはどんな関係があるのでしょうか?

  • 路線価はあくまで相続税・贈与税の目安ですが、一般的に「路線価が上がる=地価の上昇傾向がある」と判断されやすいです。
  • 地価が上昇すると、住宅用地の購入コストも高くなる傾向があるため、家を建てる際の建築費や分譲住宅、マンション価格などに反映される可能性があります。
  • ただし、実際の売買価格(実勢価格)は経済状況や需給バランスによって左右されるため、一概に「路線価が上がったからすぐに住宅価格も同じように上昇する」とは限りません。

Q5. 今後、緑区や守山区の住宅価格はどうなると予想されていますか?

  • 開発案件や交通網の整備が進めば、短期的には地価上昇の期待が続く可能性が高いでしょう。ファミリー層や投資家の需要が下支えする要因にもなります。
  • 一方で、金利上昇や景気の変動が続くと、住宅購入意欲が減退し、価格の上昇速度が緩やかになる、あるいは下落に転じる場合もあります。
  • 総合的に言えば、しばらくは上昇基調が予想されるものの、外部要因も踏まえて動向を注視する必要があります。

Q6. 緑区や守山区で物件を購入する際に注意すべき点はありますか?

  1. 交通利便性:駅やインターチェンジに近いほど価格は高めになる傾向がありますが、毎日の通勤・生活を考えると利便性は重要です。
  2. 将来の再開発・インフラ計画:大規模開発や新駅計画など、将来の街づくりが住宅価値に影響します。自治体の情報や不動産会社の資料をチェックしましょう。
  3. 自然災害リスク:地形的に河川や丘陵地があるエリアも多いため、洪水や土砂災害リスクの確認は大切です。
  4. 住宅ローン金利・補助制度:補助金制度やローン金利などの経済的メリットもしっかり比較検討すると、失敗のリスクを減らせます。

Q7. 「売却を検討している人」にとって、路線価上昇はどのようなメリットがありますか?

  • 路線価が上がっているエリアは、比較的「地価が上昇している」と認識されやすいため、物件の資産価値が高まっている可能性があります。
  • 売り出し価格を高めに設定できるチャンスでもありますが、実際には周辺の売却事例や不動産会社の査定を参考にして、市場相場に合わせた価格設定をすることが重要です。
  • 路線価が上がっている=確実に売却価格が跳ね上がる、というわけではないので、あくまで総合的な判断が必要となります。

Q8. 緑区や守山区は投資用物件としても魅力がありますか?

  • 人口増加が見込まれる地域や、大学・企業が多いエリアは賃貸需要があるため、投資対象として魅力的です。
  • 緑区や守山区はファミリーだけでなく、単身者向けアパート・マンション需要も一定数あり、地価が比較的安定して推移しやすい傾向にあります。
  • ただし、購入価格が上昇している時期には利回りが低下するリスクもあり、投資判断には慎重さが求められます。

Q9. 実際にどのように路線価を確認すればいいでしょうか?

  • 国税庁のサイト:毎年7月頃に新しい路線価が公表され、地図上で確認できます。
  • 不動産ポータルサイトや不動産会社:多くの業者が路線価データを取り入れているため、問い合わせれば教えてもらえることもあります。
  • 公示地価や基準地価もあわせてチェック:より実勢価格に近い指標と併せて見ることで、相場を立体的に把握できます。

Q10. 将来的に緑区・守山区の「買い時」はいつだと思いますか?

  • 一般論として、再開発やインフラ整備が進む前に購入するほど価格の上昇余地が大きいと言われます。
  • しかし、今後の金利・経済情勢・個人のライフプランによってベストタイミングは異なります。
  • 「買い時」は人それぞれなので、適正価格と自身の資金計画、将来の展望を踏まえて総合的に判断しましょう。

参考

名古屋市緑区・守山区の特徴や住みやすさについては以下の記事でも紹介しています。

また緑区や守山区での暮らしをより具体的にイメージしたいとお考えの場合は、モデルハウス見学の活用もおすすめです。
東新住建では“家賃並みで無理なく安心して暮らせる住まい”として、月々6万円台からの支払いが可能なモデルハウスを展示しています。
こちらのページで名古屋市緑区・守山区のおすすめ物件を詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

天白区土原II
3,480万円
知立市昭和
2,980万円〜
守山区松坂町
2,880万円〜
豊田市山之手
2,980万円〜