GoToイベントが始まりました。文化、芸術、スポーツのイベントのチケットの割引、クーポンの付与により新型コロナウイルス感染症で影響を受けているイベントの需要喚起を目的としたものです。ここではGoToイベントについて内容と利用方法をご紹介します。(記事内の情報は令和2年11月3日のものです)
GoToイベントとは?

GoToイベントとはチケットの割引・クーポンの付与で新型コロナウイルス感染症の感染拡大で影響を受けている文化芸術やスポーツに関するイベントの需要を喚起する目的で行う国の事業です。チケット代金が2割引(上限2,000円まで)になるか、またはチケット代の2割相当分のイベント会場等で使えるクーポンがもらえます。GoToトラベルやGoTo EATと同じく、政府が行うGoToキャンペーンの一つで、その他のGoToキャンペーンについては下記の記事がありますのでチェックしてみてください。
GoTo EATキャンペーン
GoTo トラベルキャンペーン
GoToイベントの対象は?
GoToイベントの対象になるイベントは、音楽のコンサート、スポーツ観戦、スポーツイベント、伝統芸能、演劇、美術館、博物館、映画館、テーマパーク等が対象になります。また、無観客ライブの配信などのポストコロナの新たな形のイベントも含まれます。これらを主催する事業者や主催者からチケット販売を委託された事業者がGoToイベントの事務局を通じて登録して認められるとGoToイベントの対象となります。対象の条件としては以下のものになります。
・イベントは日本国内で開催されること
・事前に登録され、キャンペーン期間内に販売され、実施されたイベント
・チケットの購入は1回あたり5枚まで
・ファンクラブ会員限定のようなイベントは給付対象外
GoToイベントの期間は?
キャンペーン期間は2020年10月29日から2021年1月31日までです。チケット販売業者や主催者の公募は開始されていて、徐々に対象チケットの販売が始まってくるでしょう。早速10月29日にはUSJがGoToイベント対象のパスを発売しています。Go To イベントキャンペーンの事業規模は約1,200億円(うち事務委託費約280億円)で、給付は予算の範囲内で実施されるので給付の対象や期間の変更になる可能性があります。
GoToイベントの利用方法は?
GoToイベントの利用方法は以下のようになっています。
1.利用者は対象チケット販売事業者からチケットを購入する。
2.事業者はチケットの販売代金の割引(2割、上限2,000円まで)またはクーポンの付与(チケット代金の2割分で会場等での物販に利用できるクーポン券の付与や別のイベントやエンターテイメントのチケット購入のみに利用できるポイント等の付与)を行う。
3.利用者は対象イベントに参加する。
利用方法は上記のとおりですが、主催者は感染症拡大防止対策を行う必要があり、利用者も感染症拡大防止のためのマナーを守って参加することを求められます。具体的には以下になります。
・発熱などの症状があるときには参加を控える
・マスクをつけて来場し、咳エチケットを守る
・こまめに手洗い・消毒をする
・ソーシャルディスタンスを確保する
また、新型コロナウイルスの感染拡大の状況によっては、イベントが延期や中止になる可能性もあります。
GoToイベントに関して注意することは?
利用者からするとチケット代等が2割安くなる、クーポンが付与されるなどいいことばかりですが、注意するべき点ないのでしょうか?いくつか考えてみました。
・制度ができたばかりでチケット販売のシステムなどうまく機能しない恐れがある・・・キャンペーンの開催が最近決まったことからキャンペーンの主催者も申請やシステム対応を急いで行っている状態です。キャンペーン期間が短いこともあり運用が追いつかない状態の事業者もいる可能性があります。普段のチケット購入のとき以上に用心深く購入を進めるのがよいでしょう。
・イベントが中止や延期になったとき、事情があっていけなくなったときの取り扱いを確認しておくこと・・・チケットを割引で購入したもののイベントが中止になってしまった場合に払い戻しができるのか、事情があっていけなくなった場合の払い戻しができるのか、などをチケットの販売事業者に確認しておく必要があります。
・クーポン付与の場合はクーポンが使える対象等を確認しておく・・・チケット代が2割安くなるということは分かりやすくていいのですが、クーポン付与の場合はそのクーポンが何に使えるのか、いつまでに使う必要があるのか、使う場所はどこか、などを確認しておき、クーポンをもらったものの使えなかった、ということがないように確認しておく必要があります。
まとめ
いかがでしょうか。GoToイベントで芸術の秋、スポーツの秋をお得に楽しめそうですね。また、GoToトラベルで移動、宿泊して、というような複合技でさらにお得に利用してみてはいかがでしょうか。GoToトラベルの内容の詳細は経済産業省のページがありますのでチェックしてみてください!