大都市への通勤や通学に人気!尾張地方東エリアの特徴【尾張旭市・長久手市・日進市】

尾張旭市の特徴

尾張旭市(おわりあさひし)は愛知県の北西部に位置している市です。8万人前後の人口で、土地面積は21.03平方キロメートルです。
名古屋市や瀬戸市、長久手市に隣接しています。

尾張旭市の誕生は1970年、当時東春日井郡旭町だったのですが市制を施行して「尾張旭市」となりました。
濃尾平野の東部に位置しており、庄内川水系の一級河川である矢田川や二級河川の天神川が通っています。

尾張旭市の北部には、市の領域の6分の1を占めるほどの愛知県森林公園があります。
愛知県森林公園には豊かな緑が広がっているほか、遊園地やゴルフ場、野球場や乗馬場などのスポーツ施設、植物園などの数多くのレジャー施設が取り揃えられています。

そのため休日の家族イベントやレクリエーションに最適な場所です。
愛知県森林公園の他にも樹林地や公園など随所に自然と触れ合える場所が存在しているのが特徴です。

さらにこれらのスポーツ施設は大会などでも利用されており、1983年には全国高校総体のフェンシング会場として使われたり、1994年の第49回国民体育大会(わかしゃち国体)では馬術競技会場として使用されたりしています。

尾張旭市で行われた調査によると、縄文時代から人が住んでいたことが分かる跡が発見されており、この地域では古墳時代から平安時代まで生産されていた「須恵器」の生産が東海地方の中でも比較的早く行われていたことが分かっています。
江戸時代には肥沃な土地の特性を生かして新田や新畑開発が進み、今に続く農業文化が根付きました。

明治時代にはさらに養蚕業が反映するのと同時に、陶磁器産業が盛んになった隣村の瀬戸村に出稼ぎをする労働者の供給元にもなりました。
昭和時代に入ると尾張旭市でも陶磁器生産が行われるようになりますが、同時に1943年に松下電工が三郷町で事業を始めてからは工業色が強くなります。

特に尾張旭市で注目したいのは「健康都市づくり」としての取り組みです。
尾張旭市は2004年6月に行われたWHO(世界保健機関)西太平洋地域健康都市連合に参加し、その同年8月に「健康都市宣言」を行いました。

健康都市連合というのは国際的な都市の連合組織のことで、その都市の住民の健康と生活の質の向上のために取り組んでいる活動のことをさします。
尾張旭市は健康都市として「寝たきりにさせないまちづくり」、「外に出かけたくなるまちづくり」、「住み続けたくなるまちづくり」3つの点を宣言しています。

また2005年には健康都市連合の日本支部の立ち上げメンバーとしても中心的な役割を果たしています。
同年12月には具体的なプログラムを策定し、5年後にはレポートを行うなど有言実行型の施策を講じています。

このような健康都市としての自覚から、尾張旭市では市民の参加型のイベントや機会を豊富に用意しています。
例えば高齢者の筋力や体力向上を図るための「らくらく貯筋教室」、食や生活リズムの重要性を伝えるために市内11ヶ所の保育園で行なっている「食育紙芝居」、市内全域を楽しみながらウォーキングができる「歩っとチャレンジウォーキング」などが挙げられます。

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長久手市の特徴

長久手市(ながくてし)は愛知県の北西部にあり、名古屋市の東側に位置している市です。6万人前後の人口で、土地面積は21.55平方キロメートルです。
名古屋市や尾張旭市、瀬戸市、豊田市、日進市に隣接しています。

名古屋市の東部に広がっている丘陵地に位置しており、北西部が低く南東部が高い地形となっています。
一級河川の香流川が南東から北西部にかけて流れています。

長久手市はもともと愛知郡に属していましたが、推計人口が5万人を突破したので2008年5月に市制を施行し今の姿になりました。
特筆すべき点は長久手市の人口増加率にあります。1998年から土地の区画整理が進められて宅地開発が進んだことで若い人の流入が急増します。

若い人たちが急増したのには、名古屋市や豊田市へのアクセスが容易であること、また緑が豊かであることなども理由に挙げられます。
名古屋市までは電車で30分ほどあれば行くことができるので、通勤や通学のために住むベッドタウンとしても人気が高まっています。
また自動車産業で栄えている豊田市で働いている人も、豊田市まで一般道でも40分ほどで行ける利便性から長久手市に住んでいる方が多いようです。
その利便性も相まって、近年では大型ショッピングモールが完成し市内外から多くの来客が来ています。
また、直近であると、東海地方初のIKEAが長久手にできて連日多くの来客があり賑わっています。

全国でも最も住民の平均年齢が低いことで「日本一若い街」とも言われており、その平均年齢は2010年で37.7歳と労働者人口の多さが伺えます。
人口増加率は10%を超えており、1000人を超えるマンモス小学校も存在します。

東洋経済新報社が行なった調査によると、「住みやすさランキング2016」では県内で1位、また全国規模でも第2位にランクインしています。快適度では同調査で1位を記録しています。

歴史で登場する長久手市として有名なのは、豊臣秀吉が徳川家康に攻められた際に行われた攻防戦「小牧・長久手の戦い」での舞台としてでしょう。小牧・長久手の戦いは1584年の3月から11月にかけて行われた戦いで、長久手の戦いでは激しい戦闘が繰り広げられました。
その後は尾張徳川氏の支配下として管理されています。

さらに記憶に新しいところでいうと、2005年に開催された日本国際博覧会「愛知万博(愛・地球博)」です。
愛知万博は長久手市と豊田市をまたぐ長久手会場が使われ、世界的にも知名度を上げました。

また名古屋市から長久手市、豊田市に至るまで通っているのは、日本で初めて実用された磁気浮上式鉄道の「リニモ(愛知高速交通東部丘陵線)」です。

リニモは磁力の反発する力を使って、レールから車体を浮かせた状態で走行させる鉄道のことを指します。
世界的にも実用が珍しく、愛知の他には上海や韓国、中国が挙げられるのみです。
リニモは愛知万博に合わせて設置されたもので、愛知万博の未来感を表現して会場アクセスを快適にすることを目的として導入されました。

長久手市では人口増加に伴い、「日本一の福祉のまち」を目標として未来志向の政策も実行しています。
ただ施設などの外部機関の充実を図るだけではなく、実際に住む人たちのネットワークを強めるという点に注目しています。

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日進市の特徴

日進市(にっしんし)は愛知県の北西部にある市で、名古屋市と豊田市の間に位置しています。人口は9万人前後で、土地面積は34.91平方キロメートルです。
先述の名古屋市と豊田市に加えて、みよし市、長久手市、愛知郡東郷町と隣接しています。

ちなみに日進市のローマ字表記ではhを抜いたNissinが使用されています。こうすることで前から読んでも後ろから読んでも「にっしん」と呼べるからだそうです!

地理的には名古屋市の東部にある丘陵地に位置しています。
日進市の中心には東西にかけて二級河川の天白川が流れています。天白川の流域には平地が広がっており、その平地は農耕地として利用されています。

日進市がある地域は、もともと奈良・平安時代に窯業が栄えていたとして知られています。
その証拠にこの地域は国内でも最大級の窯業生産を誇っていた「猿投山西南麓古窯跡群」の主要部にあります。

室町時代の末期頃には、現在の日進市岩崎町に当たる地域だった尾張国愛知郡に「岩崎城」が建設され始めます。岩崎城は信長の父である織田信秀の支城だったとも言われています。
岩崎城はのちに、豊臣家と徳川家が一戦を交えた「小牧・長久手の戦い」において、長久手の戦いの緒戦(最初の戦い)の舞台になったところです。その戦いは「岩崎城の戦い」として残されています。

現在の日進市の前身とも言えるのは1906年に「香久山村」「白山村」「岩崎村」の3村が合併してできた「日進村」です。
日進村は1940年ころから、大都市の名古屋市に隣接していることもあり急速にベッドタウンとして発展をとげ、1958年には町制を施行することで日進町となります。
宅地開発やインフラ整備が進み名古屋市への通勤や通学をする住民の快適な暮らしを実現しました。

また日進市にも大学や短大が増えていきます。愛知学院大学や名古屋商科大学、名古屋学芸大学、名城大学などの高等教育機関も立地しています。
そのため現在では学園田園都市としての特徴を色濃くしており、人口も増加しています。

1994年には日進町の人口が5万人を超えたことで市制を施行し、同年10月1日より日進市として新しいスタートを切りました。
人口増加率は凄まじく、2000年から2005年で12%もの人口増加率を記録して全国の市では2位にランクインしています。
また東洋経済新報社が行った「住みよさランキング2016」では県内で4位にランクインしており、全国レベルでも26位と住みやすさが高く評価されている市とも言えます。

また日進市の取り組みとして2つの点が挙げられます。
まずは「健やか にっしん宣言」についてです。日進市は市民同士のネットワークの力によって、サポートで成り立つ健康支援を推進することを目的としています。

次に「非核平和都市宣言」です。日進市は、核反対に賛同する自治体同士の輪を広げて核兵器の根絶と恒久的な平和の実現を世界に呼びかけるために「日本非核宣言自治体協議会」に参加しています。

交通面に関して、日進市には名古屋市交通局の鶴舞線、および名古屋鉄道の豊田線が開通しています。
名古屋市までは35分ほど、豊田市にも30分ほどでアクセスが可能な中間地点にあるので、通勤や通学のしやすさではメリットが強いでしょう。
市内には高速道路のインターチェンジがないので、インターチェンジを利用する際には名古屋IC、東名三好ICまたは長久手ICを利用する必要があります。

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まとめ

尾張地方東エリアの尾張旭市、長久手市、日進市の3市は歴史的な共通点を持っているだけではなく、その取り組みに関しても市民の健康や平和な生活を守るために施策が講じられていることが分かります。
また現代では名古屋市と豊田市のベッドタウンとして発展した特徴も強く、通勤や通学には非常に好都合な場所ですね。若い世代にも人気のようです。

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