暮らしを支える7つの安心
長寿命:劣化知らずでいつまでも美しく
忘れてはならない「これから」への視点
家やアパートを建てる時、多くの人が思い描くのは完成時の建物の姿でしょう。分譲住宅を購入する際も、新築時の建物で選ぶことになります。
ここで気をつけていただきたいのは、その後住み続けていく間に建物のメンテナンスが必要になることです。どの家も完成時にはきれいですが、その後の傷みや汚れの進み方は建物のつくりによって大きく左右されます。傷みや汚れが出やすい建物は、新築時は美しくても住んでいる間にたびたび補修や改修が必要となり手間と費用がかかります。それが面倒だからとメンテナンスを怠ると、建物の傷みがさらに進み、やがては雨漏りなどの不具合を引き起こします。
建物の劣化を防ぎ、長く安心して生活できるようにするためには、これから過ごす長い時間を見込んでつくられた家を選ぶことが大切です。なかでも重要なのが、太陽の紫外線や雨風に長年さらされる外装の素材。耐久性や耐火性などに富む外装材は長期にわたって我が家を守り、家への愛着を育んでくれます。
寿命の長い外装材は、メンテナンス費を減らし長く美観を保ちます
サイディングは10年で補修、30年で張り替え
現在、多くの家で使われているのがサイディングです。サイディングは価格が手頃で施工も比較的容易な点が長所ですが、時間と共に部材が劣化してきます。太陽の光にさらされた表面は粉状になり、サイディングの板と板の間をふさぐシーリングが切れてきます。
これでは防水性も美観も損なわれてしまうため、約10年ごとのメンテナンスが欠かせません。ただしそれでも素材自体の劣化は進むので、30年程度で張り替える必要が生じます。
サイディングの劣化に要注意!
表面に白い粉がふき、触ると手に付きます。白化、チョーキングと呼ぶ現象です。 |
ひび割れが生じると雨水が浸み込む原因に。剥がれる危険性もあります。 |
耐久性、耐火性などに優れたタイル、ALCを採用
一方、東新住建はメンテナンスフリーで長持ちする素材の使用にこだわってきました。多くの研究と検証を重ねた末に、積極的に採用してきたのがタイルとALC(軽量気泡コンクリート)です。
タイルは1989年から使用し、2010年には累計3000棟を超えました。焼いて作り上げるタイルは火や熱に強く、傷が付きにくく、紫外線や酸性雨にも高い耐性を備えています。40年たっても色はほとんど褪せず、美観を保ちます。薄い水膜を張るように表面を処理して従来以上に汚れにくくした製品も登場しました。実際、東新住建が1991年に建設したタイル張りの本社ビルは、25年以上メンテナンスフリーの状態で当初の美しさを維持しています。
1991年に建設した総タイル張りの東新住建 本社ビル
ALCも耐久性や耐火性に優れている素材です。経年劣化しにくく、素材自体は60年以上の寿命を備えています。また37mmという厚みの内部に多くの空気を含んでいるため、コンクリートの10倍もの断熱性を有するほか、高い遮音性を誇ります。
さまざまな角度から試験を繰り返しタイルの特性を見極めました。 ALCの厚みは一般的なサイディングの倍以上。多数の気泡が熱の伝わりを抑えます。 |
ただしタイルとALCは、サイディングに比べると価格が高いのが難点です。そこで東新住建は、自社工場で生産するなどコストダウンに向けた不断の努力を重ねてきました。その結果、注文住宅はもちろんのこと、低い建設コストが一般的な分譲住宅やアパート建築でもタイルやALCの建物を標準的にご提供しています。
質感あるタイルやALCは、家の外観に高級感を与えてくれます。どちらも自然素材を加工した製品のため、将来廃棄する際にも環境に対して大きな負荷を与えません。お客様の大切な資産だからこそ、長もちして、環境に優しく、愛着を育める家づくりをしていきたい…。東新住建は、そんな思いを胸に地道な取り組みを続けていきます。