【昨年比6.1%上昇！】令和5年　名古屋市港区の路線価ランキング

令和5年の路線価が発表されました。
ここでは、名古屋市港区において路線価の高かった地点をランキング形式で紹介していきます。
港区の地域情報も掲載しているので、路線価ランキングと合わせてチェックしてみてください。

路線価とは

路線価とは、道路に面する標準的な宅地の１平方メートル当たりの価格ことです。
毎年7月1日に国税庁から発表され、相続税や固定資産税、都市計画税の税額を計算するときの標準的な金額として活用されます。
なお、路線価はあくまで税金をかけるときの基準となる金額であり、「この金額で取引しなさい」というものではありません。実際の取引金額は、この路線価を倍以上上回ることや、逆に下回ることもあります。

路線価は、一般的に「栄えている」と見られる都市の中心部に設定されており、日本中全ての道路に設定されているわけではありません。
路線価の設定されていない地域では、土地の利用用途ごとに定められた固定資産税の標準額に対する倍率を用いて評価額を決定します。このように、評価倍率によって土地の価格を計算する地域については「倍率地域」と呼ばれることもあります。

公示地価・基準地価との違いは？

公示地価と基準地価も土地の価格を表す言葉ですが、それぞれ以下のような違いがあります。

	路線価	公示地価	基準地価
調査機関	国税庁	国（国土交通省土地鑑定委員会）	都道府県
調査地点	道路に面する1㎡あたりの価格	「標準地」1㎡あたりの価格	「基準値」1㎡あたりの価格
用途	税金算出の基準となる土地の価格	都市の土地価格の目安	都市以外を含む土地価格の目安

公示地価と基準地価が標準地（基準値）として選定された土地の価格であるのに対し、路線価は面する道路ごとに設定された土地の価格を表すというのが大きな違いです。
路線価と公示地価は連動しており、一般的に公示地価の8割程度が路線価として設定されています。

名古屋市港区ってどんな地域？

名古屋市の南西部に位置する港区には、日本を代表する国際貿易港の「名古屋港」があり、名古屋市で唯一伊勢湾に面している区域として知られています。
「名古屋港水族館」や「名古屋海洋博物館」といった海にまつわる観光スポットが立ち並ぶのもこのエリアです。

また港区の面積は45.69㎢と市内で最も広く、名古屋市全体の約14％を占めています。
この広い土地を活用して大型の商業施設を出店する企業も多く、港区には「ららぽーと名古屋みなとアクルス」「Maker’s Pier」「JETTY」等のショッピングモールが点在しています。
「とだがわこどもランド」のような親子向けの無料施設もあり、若いファミリー層から支持を集めるエリアです。

名古屋市港区の路線価ランキング

2023年7月1日公表分の路線価において、名古屋市港区で最も金額の高かった上位10地点は以下の通りです。

順位	場所	路線価（円/平方メートル）	±昨年比
1	名古屋市港区九番町3-15-1（市営バス　七番町停留所）付近	165,000円	+10,000円
2	名古屋市港区浜1-1-101-1（地下鉄名港線　築地口駅）付近	160,000円	±0円
3	名古屋市港区港栄4-3-357（築地口交差点）付近	145,000円	+5,000円
4	名古屋市港区東海通4-47（東海通4交差点）付近	140,000円	+5,000円
5	名古屋市港区港楽1-13-16（地下鉄名港線　港区役所駅）付近	130,000円	±0円
6	名古屋市港区辰巳町2（千年交差点）付近	130,000円	+5,000円
7	名古屋市港区川西通6-20（入場東交差点）付近	105,000円	±0円
7	名古屋市港区小割通3-7（競馬場前交差点）付近	105,000円	+5,000円
9	名古屋市港区当知２-1501番地（ポートウォークみなと）付近	96,000円	+1,000円
9	名古屋市港区当知4-103番（明徳橋東交差点）付近	96,000円	+1,000円

※同一路線沿いで最も金額の高い地点をピックアップしているため、隣り合う地点・向かい合う地点等は一部省略しています。
※地域内の主要と思われる路線に関する調査のため、極めて細い路地や道路等は省略しています。

まとめ

名古屋市港区には地下鉄名港線が走っており、築地口駅や港区役所駅周辺で路線価が高くなっています。
また港区役所駅の近くには東海地区最大級の商業施設「ららぽーと名古屋みなとアクルス」があり、今後も商業を中心に発展が期待できるエリアと言えるでしょう。
全体としては、昨年度と比較して若干の上昇傾向となっており、1位の地点については昨年比+6.1％という結果でした。

名古屋市港区について▼