パラリンピック【カヌー】の見どころ&愛知県ゆかりの選手を紹介

東京2020パラリンピック競技大会が2021年8月24日~9月5日まで開催されます。
この記事では、パラリンピック種目の中でも「カヌー」のルールや見どころをご紹介。
愛知県にゆかりのある選手もピックアップしているので、ぜひチェックして応援しましょう!

カヌーの基本ルール

カヌー競技は、主に下肢障害を持つ選手がカヌーに乗って200メートルの直線コースを進むスプリント戦です。
リオオリンピックから正式種目として登場し、東京大会からはカヤックに加え「ヴァー」と呼ばれる種目が追加されました。

カヤックでは、先端がシャープで艇の幅が細いカヌーを使います。
スピードが出る一方でバランスを取ることが難しく、パドルを漕ぐときのリズム感が重要となります。

またヴァーは艇の片側に「アウトリガー」と呼ばれる浮き具が付き、カヤックよりも安定感が増すのが特徴。
一方で直進性能が落ちるため、選手は上半身のパワーを使って器用に漕ぐ能力が求められます。
どちらも複数の選手が同時にスタートを切り、艇の先端がゴールラインを通過するまでのタイムを競います。

カヤック・ヴァーにはそれぞれ1~3までのクラスが用意されており、下肢障害の程度によってクラス分けが行われるという点もカヌー競技の特徴です。

例えば「KL1」クラスであれば、カヤック競技でかつ下肢障害の程度が重い選手のグループとなります。
カヌー競技のクラス分け一覧は以下の通りです。

クラス障害の程度
KL1カヤック重度
KL2カヤック中度
KL3カヤック軽度
VL1ヴァー重度
VL2ヴァー中度
VL3ヴァー軽度

カヌーの見どころ

他の競技にはないカヤックのスピード感

カヤック競技の中でも障害の程度が比較的軽い選手のグループの場合、艇のスピードは時速約18キロまで加速し、200メートルのコースを約40秒で突き進みます。
ゴール手前で繰り広げられるデッドヒートはオリンピックに負けない迫力があり必見です。
またカヤックではルールの範囲内において自由にシートやコックピット内部を改造することが認められているため、選手ごとの特徴的な艇にも注目してみてください。

ヴァーで欠かせないテクニック「Jストローク」

「Jストローク」とは、ヴァー競技で艇を直進させるためのテクニックです。
ヴァーでは片側にだけブレードのついたパドルを使うため、左右に曲がらず直進させるには高度な技術が必要です。

選手たちはパドルをまっすぐ引いて外側に押し出すように漕ぐことで直進を維持するのですが、このときのブレードの軌道がアルファベットの「J」を描くことから「Jストローク」と呼ばれています。
スピードを保ちながら艇を直進させる選手たちのパワーとバランスに注目です。

東海地区を拠点とする障害者カヌー

愛知県には「日本障害者カヌー協会」の東海支部が設置されており、障害者カヌーのイベント・競技の開催を行っています。
チームではなく個人で選手登録を行い、様々な大会を通してパラリンピックへの出場選手が決定する仕組みです。

日本障害者カヌー協会のWebサイトでは、各地の競技スケジュールや体験会などのイベント情報をチェックできるので、パラリンピック以外でも応援したいという方はコチラをチェックしてみてください。

東京2020パラリンピックの注目選手

東京2020大会のカヌー競技には、愛知県とゆかりのある選手も出場しています。

カヌー・女子【加治 良美 選手】

加治良美選手は愛知県の岡崎市出身で、矢作中学校・聖カタリナ学園光ヶ丘女子高を経て現在はネッツトヨタ名古屋に所属しています。
34歳から障害者カヌーを始め、2019年の世界選手権に出場しますが惜しくも代表内定には届かず。
その後2021年の世界最終予選(W杯)で6位に入賞してパラリンピックの出場枠を獲得し、今回初の日本代表に選ばれました。

加治良美選手が出場するパラリンピックのカヌー競技(KL3クラス)は以下の日程で試合が開催されます。

開催日開催時間種目会場
9月2日11:20女子KL3 200m予選海の森水上競技場
9月4日10:12女子KL3 200m準決勝海の森水上競技場
9月4日11:38女子KL3 200m決勝海の森水上競技場

まとめ

リオ五輪で正式種目となったカヌー競技は、スピードと技術を競う注目の種目です。
東京大会からは新たにヴァー競技も追加され、ますます盛り上がりを見せています。
カヌー競技は9月2日から4日まで行われるので、選手たちの活躍を期待して熱い声援を送りましょう!

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