防災支援からWEBサイト管理まで!名古屋市「コミュニティサポーター」制度の概要と事例

名古屋市では、町内会や自治会といった地域団体の活動を支援する「コミュニティサポーター」の派遣事業を行っています。
地域防災や福祉、子育てなど様々な分野の知識・経験を持つサポーターを派遣することで、地域コミュニティの更なる活性化を目指す取り組みです。
この記事では、コミュニティサポーターの派遣制度の概要と、過去に実施された支援事例をピックアップしてご紹介します。

コミュニティサポーター派遣制度の概要

コミュニティサポーター制度とは、地域コミュニティやまちづくりに関する様々な分野の知識を持つサポーターを派遣し、地域活動を支援する制度のことです。
まずは、派遣の申し込みに必要な手続きや対象者など、制度の概要について詳しく見ていきましょう。

コミュニティサポーターの派遣申し込み

コミュニティサポーター制度は無料で利用できますが、事前に以下の流れで派遣申請を行う必要があります。

  1. 区役所地域力推進室の窓口でコミュニティサポーター派遣申請書を受取
  2. 必要事項を記入し、同窓口へ提出
  3. コミュニティサポーターから連絡を受け、相談内容の確認と派遣時期の調整を行う
  4. コミュニティサポーターの派遣を実施

申し込みの対象となる活動

コミュニティサポーター制度は、以下のような地域コミュニティの活性化につながる活動が対象となります。

  • 地域が主体となって取り組む課題へのアドバイス(防犯・防災など)
  • 町内会・自治会への加入促進支援
  • 学区広報誌の作成支援
  • 団体運営のアドバイス など

なお、政治・宗教を目的とした活動や、その他不適当と判断された活動への派遣は行えません。

申し込みが可能な団体

コミュニティサポーター制度へ申し込みを行える団体は以下の通りです。

  • 学区連絡協議会等
  • 町内会・自治会
  • 規約・会則等を定め、自主的で継続的な地域活動を行う団体(市内在住者・在勤者・在学者10名程度以上で構成)

上記に当てはまる場合であっても、名古屋市暴力団排除条例に規定される暴力団員および暴力団員と密接な関係のある人が加入している団体は対象外となります。

コミュニティサポーターによる支援事例

続いて、コミュニティサポーターによる過去の支援事例をピックアップしてご紹介します。

支援事例①<広報>学区Webサイト管理の負担軽減

申請団体高見学区連絡協議会
支援期間平成28年10月24日~平成30年1月31日
訪問回数17回
支援内容Webサイト運営の担当者が変わるタイミングで、無料のWebサイト作成やSNSなどのサービスを選択できるよう提案取材チームの立ち上げによる取材や更新作業の負担を軽減するための管理方法を提案クラウドサービスの概要説明とWebサービスの活用方法を解説
支援先の評判次回までにやるべきことを的確に指示してくれるため、有意義な打ち合わせができている会議での説明が分かりやすく、不明点も親切に対応してくれた

支援事例②<防災>持続的な防災訓練への支援

申請団体正保荘自治会
支援期間平成29年7月7日~平成30年1月31日
訪問回数13回
支援内容自治会主催の防災訓練の内容検討のため、事前・事後アンケートの実施を提案「無事ですカード」を用いた安否確認訓練用のマニュアルを作成港区役所・消防団・自主防災会と連携し、課題整理や意見交換の支援を実施
支援先の評判地域の状況をよく観察し、区役所職員との連携もとれている実証された教訓や参考になる提案が役に立っている

支援事例③<団体運営>学区運営を助けるサポーターの確保

申請団体八事学区連絡協議会
支援期間平成29年4月2日~平成30年1月31日
訪問回数10回
支援内容八事の未来を考える住民交流会の開催サポーター確保に対する他学区の事例を紹介
支援先の評判他学区の具体的な実践例が聞けて参考になった住民からの意見を分析・整理して“見える化”してくれるので分かりやすい

支援事例④<子育て>学区子育て支援へのサポート体制の構築

申請団体八事学区連絡協議会
支援期間平成29年4月5日~平成30年1月31日
訪問回数11回
支援内容他学区の子育て支援サークルの見学を提案・実施保健所が実施している子育て支援のフォロー地域の母親たちが主体的にかかわるサロンの立ち上げに向けたヒアリングや準備会の支援
支援先の評判他学区の活動を見学したことで刺激を受け、学びを得られた既存の活動に対する理解を深め、丁寧に対応してくれた

支援事例⑤<青少年育成>トワイライトスクールの企画改善による女性会と児童の親睦推進

申請団体北一社女性の会
支援期間平成29年9月12日~平成29年10月6日
訪問回数4回
支援内容トワイライトスクールの支援をしている女性会会員と子どもたちの交流を深める企画の提案将来の地域の発展を、女性会会員と子どもたちが一緒に考えられる企画の実施
支援先の評判準備段階から助言があり、若い方の意見を聞くことで内容の充実につながった

この他の事例については、コチラのページからチェックすることができます。

まとめ

コミュニティサポーター制度は、名古屋市内で地域活動を行う団体であれば無料で利用できる制度です。
豊富な知識・経験を持つサポーターからの支援を受け、更なる地域コミュニティの活性化を目指してみましょう。

緑区大将ケ根
2,680万円
知立市昭和
2,680万円〜
守山区松坂町
2,780万円〜
豊田市山之手
2,680万円〜