2021年1月27日~31日までの5日間、愛知県名古屋市・長久手市・豊橋市の各会場で「夢!きらリンク愛知国体」が開催されます。
この記事では、愛知国体で実施されるショートトラック競技をピックアップし、競技のルールや観戦の見どころをご紹介。
愛知国体でショートトラックの観戦を予定している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ショートトラックのルール
まずは、ショートトラック競技の概要と競技の規則について詳しく見ていきましょう。
愛知国体におけるショートトラック競技の概要
ショートトラックは30m×60mの屋内リンクに設置された1周111.12mのオーバルトラックを使用する競技です。
1度に4名~6名の選手が一斉滑走し、ゴールの順位で勝敗を競います。
なお、スピードスケートとよく似ているように見えますが、こちらはトラックの1周が400mで、ゴール順位ではなくフィニッシュタイムで競うなどの違いがあります。
今回の愛知国体で実施されるショートトラック種目は以下の4種類です。
- 男女別500m
- 男女別1000m
- 成年男子5000mリレー(予選・準決勝は3000m)
- 成年女子3000mリレー
またショートトラックは速いスピードで周回を行うため、その他の競技と比較して転倒や接触のリスクが高い競技です。
このことから、ショートトラックの選手は安全防具(ヘルメット・対切創性手袋・脛当て・膝当て・ネックプロテクターなど)の着用が義務付けられています。
トラックの周囲にあるフェンスの高さやマットの厚さなども細かく定められており、安全性の確保が特に厳しくチェックされる競技と言えます。
競技方法
通常のショートトラック競技と、リレー形式のショートトラック競技の詳しいルールを確認しておきましょう。
ショートトラック
ショートトラック競技では、4名~6名の選手が同時にスタートして着順を競います。
各レースの1位と2位の選手が、予選・準々決勝・準決勝・決勝と勝ち進んでいくエリミネーション方式です。
最終的な順位は決勝レースおよび順位決定レースで決められます。
レース中はいつでも追い越しができますが、前の選手を押したり引っ張ったりすると、妨害行為を行ったとして失格になります。
また確実に次のラウンドへ進出できる順位にいた選手が、他の選手による妨害行為や転倒で順位を落とした場合、レフェリー権限で次のラウンドへ進出できるのも特徴です。
ショートトラック(リレー)
ショートトラックのリレー競技は、1チーム4名で構成されます。
各選手の滑走順と距離が決められていないため、最後の2周をのぞいて、どのタイミングで何度中継しても良いというのが特徴です。(一般的には1周半から2周)
中継のタイミングが自由であることから、陸上競技のようなリレーゾーンも設けられていません。
ただし、最後の2周については1名の選手が滑走しなければならないというルールになっています。
最後の3周になったところで警告音が鳴り、最後の中継を行ってゴールに向かうという流れが基本です。
ショートトラックの見どころは?
続いて、ショートトラック競技を観戦するうえで知っておきたいポイントをご紹介します。
ショートトラックならではの中継に注目
陸上競技ではバトンやたすきなどを次の走者に渡すことで中継を行いますが、ショートトラック競技の場合、中継の際にバトンを使うことはありません。
ショートトラック競技では、次の走者の腰をタッチするという独自の方法で中継が行われます。
他の競技では見られない中継方法となっているので、リレー観戦の際は中継の様子にも注目してみると良いでしょう。
1レースごとにスタート位置が変わる!
ショートトラック競技は、1レースごとにスタートの位置が変わるというのも特徴。
集団で小さなトラックを回るとカーブ部分の氷などが傷むことから、1レースごとにブロックを移動して氷の荒れていない位置でレースができるようにしています。
そのため、リンク上には5つもしくは7つのトラックが用意され、これらを交互に使用するという形がとられているのです。
なお、スタートラインはレースごとに移動しますが、フィニッシュラインはいつも同じラインを使用します。
まとめ
2022年の北京五輪からは男女混合のリレーが導入予定になっているなど、ショートトラックは今後高い注目を集めることが予想されるウィンタースポーツです。
想像以上にスピード感のある戦いが見られる競技なので、興味を持った方はぜひルールを覚えてみましょう。
愛知国体でショートトラックの観戦を予定している方は、新型コロナウイルスの感染対策を実施したうえで、安全にお楽しみくださいね。