新しい引っ越し先を探すとき、どのような環境なのか、そのエリアにどんな特徴があるのか、とても気になります。新しい住まいに引っ越してから、後悔のない生活を送るために、抑えておきたい6つのポイントについて解説していきます。
1.自分にとって重要な条件はなにかを明確にする
人によって、ライフスタイルは様々です。閑静な住宅街がいいのか、自然溢れる海や山が近い場所がいいのか、繁華街がいいのかは、人によって違います。
例えば、お子さんのいるご家庭なら学校が近いことは重要な条件でしょう。しかし、一人暮らしでリモートワークしている人は、学校が近いと日中に子供の声が気になるかもしれません。
駅をよく利用するのならなるべく駅が近いほうがいいでしょうし、車で移動することがメインであれば、駅のロケーションは問題にならないです。
また、近くにあると嫌なもの、困るものも確認する必要があります。例えば、暴力団の施設・カルト宗教の施設・ごみ焼却場・火葬場・風俗営業店などです。その新しい住まいでどんな生活を送るのか、そこで必要だと思う環境はどんなものなのか、をはっきりさせておきます。
2.インターネットを利用する
情報を集めるうえで一番利用しやすいのはインターネットを利用する方法です。
最初にご紹介するのは、グーグルマップです。グーグルマップのストリートビューを使うと、実際のそのエリアの風景を見ることができます。住宅地の場合、住居が密集して建っているか、一戸一戸がゆったりと区画分けされているか、それともマンションやビルが多く建っているのか、など一目瞭然です。また近隣に必要な施設があるかどうかも確認できます。
次に紹介するのは、市区町村で運営しているサイト。その街の基本的な情報が網羅されています。どのような街づくりをしているのかを確認することができます。
インターネット版のタウン誌や、街・暮らしについての特集を組んでいるサイトを確認するのもひとつの方法です。ただ、情報がピンポイントでほしいという場合では、問題解決にならないかもしれません。
その土地の人がどのような活動をしているのか、どんな人が住んでいるのか、という生の声を拾いたい場合は、Twitterで「#地元ネタ」や地域名をハッシュタグしたものをチェックします。
また、「マチマチ」というサイトは、地元の人に直接質問ができるサイトです。まだ登録者数が少ないですが、親切に答えてくれる人が多いと評判です。
3.用途地域・ハザードマップを確認する
ハザードマップの例 名古屋市千種区
「用途地域」というものが都市計画法で制定されています。「用途地域」によって地域ごとに建てていい建物と建ててはいけない建物が決まっています。全部で13のエリアに区分けされています。住居系では8つのカテゴリにわかれており、建築の条件が一番厳しいのが、「第一種低層住居専用地域」です。木造の住居の他、低層マンションのみ建築することが認められます。しかし、他の住宅地域の場合は、近隣に大きなビルが経つ可能性があります。契約するときに、賃貸の場合でも物件を購入する場合でも「重要事項説明書」で用途地域についての説明を受けます。しかし、契約するときに知っても遅いのです。自分の住む場所にはどのような建築物が建築可能なのかを調べておくとよいでしょう。
実際に調べる方法としては、市町村役場で「都市計画図」を閲覧させてもらうか、インターネットで「自治体名+都市計画図」で検索することができます。
また災害についてそれぞれの自治体が「ハザードマップ」を発行しています。住みたい場所のどのような災害リスクがあるのか確認しておくと後の安心に繋がります。
名古屋市のハザードマップはこちらでダウンロードできます。
http://www.city.nagoya.jp/kurashi/category/405-5-11-0-0-0-0-0-0-0.html
行政に電話をかける
調べてもでてこない情報もありますので、直接自治体に電話することもひとつの方法です。その場合、実際に知りたい情報が何かということを明確にしておきます。
実際に現地に行く
百聞は一見にしかず。現地を見ることが一番欲しい情報を得られます。可能であれば昼間と夜間のどちらも下見できるとよいでしょう。昼間は人が多くてにぎやかな場所でも、夜は人通りが少なくて、女性が夜道を歩くには不安だ、というケースがあります。また幹線道路や線路が近い場合は、寝ている時間帯の騒音も要確認です。
もし、物件を見に行くときに周辺の環境を確認したい場合は、現地で不動産業者と別れて、物件の周りを歩いてみるとよいでしょう。スーパー、コンビニ、自分が立ち寄りたいお店が実際どの程度の距離なのか歩いてみると、引越し後の日常生活が想像しやすいです。もし、その近所に個人経営の飲食店がある場合は、その店に立ち寄ってその街の特徴を聞いてみましょう。なかなか聞けない耳寄りな情報を話してもらえるかもしれません。
6.現地を調査してもらう
現地をゆっくり周る余裕がない場合、「引越前環境調査」をしてくれる会社に現地を調査してもらうことも視野に入れてみましょう。個人では手に入れにくい情報を集めてくれることもあります。一人暮らしをする子供のため、親御さんが利用されるケースもあるとのこと!時間よりお金に余裕がある方にはお勧めの選択肢です。
7.まとめ
新しい引越し先の地域に望む条件を明確にしてから、そのエリアについて調べましょう。
・インターネットを利用する
・行政に直接電話をかける
・現地を見に行く
・調査会社を利用する
などの方法を使って、ご自身が引っ越し後に快適だと思える環境を探してみてください。