融資・補助金・賃貸契約 事業計画書の提出に困ったときの対処法

事業計画書というと、大規模な会社が作成するものだというイメージがあるかもしれません。今回ははじめて事業を始める人のために、事業計画書がどういう時に必要で、なぜ書かなければならないのかなどを解説していきます。

事業計画書を作る人はどんな人か?

小さなカフェや雑貨店をやっている人でも、事業計画書を作るときもあります。つまり規模の大小にかかわらず、事業計画書が必要なときには作成しています。

事業計画書が必要な時はどんなとき?

行っている事業で補助金の申請を行うときや、銀行や日本政策金融公庫に融資の申請をするとき、大家さんによってはアパートやテナントを借りるときに事業計画書の提出を求められる時があります。大家さんが事業計画書の提出を求める理由は、事業を始めて間もないときに実績がないことから、部屋などを貸していいのか判断ができないからです。大家さんとしても、なるべく長期間トラブルなく借りてほしいので、どのような事業をやっていて、どれくらいの収益が得られるのかを確認をするために事業計画書をみせてほしい、というわけです。

事業計画書に何を書けばいいのか分からないときの対処法

銀行や市役所に書類を提出しなければならないということで、難しく感じてしまう人もいるかもしれません。しかし一人でやっている小さな商店であっても、銀行で借入をしたり、市役所などへ行き補助金の申請をしたりしています。要するにどのような人であっても、条件を満たしていれば融資をしてもらうことも、補助金を受け取ることもできるわけです。

事業計画書を書くときに尋ねてみるといいのは、身近にいる経営者の人でしょう。肉親や友人に開業をしている人がいるなら、どのように事業計画書を書いたのか教えてくれるはずです。もし身近なところに経営をしている人がいないなら、事業計画書の書き方を説明している書籍やサイト、YouTubeなどを探してみることをおすすめします。特に書籍を探す場合、わざわざ購入しなくても、近くの図書館へ行けば関連した書籍は見つかるはずです。

どうしても身近に経営者がいなかったり書籍やサイトを見ても良く分からないため、誰かに指導を受けて事業計画書を書きたいと思っているなら、近くの商工会議所を探してみてください。「現在住んでいる都市名+商工会議所+事業計画書作成セミナー」と検索をしてみれば、講習会などをやっているかどうか確認できます。

商工会議所は新規開業の方のために、いろいろな支援を行っています。事業計画書の作成もそうですし、運転資金や補助金、助成金、人の採用などさまざまな経営の相談に乗ってくれます。

大家さんが事業計画書を求めてきたときにはどうすべきか

テナントやアパートの大家さんも事業として不動産賃貸業を営んでいるため、できる限り滞納リスクを減らしたいと考えています。そのため部屋を借りるときには、大家さんが安心して貸してくれるような事業計画書を提出しなければ、賃貸契約には至りません。仮に他の事業者がより魅力的な事業計画書を提出したら、ご自身が希望している部屋を借りることは困難です。

もし、はじめて事業者としてテナントを借りたいと考えているなら、前職でどのようなことをやっていたのか、詳しく書いておくと、安心材料になるでしょう。

たとえば飲食店をやりたいと考えていた場合、「チェーン店のレストランでマネージャーとして〇年勤めていた」や「○○ホテルのレストランで料理長として〇年務めていた」など、飲食店に関連する経歴を事業計画書に記載しておきます。雑貨店であればお店で働いていたことや、雑貨店に関連する商品の仕入れの経験があるなど、店舗運営に関係するような経歴を書いておくべきです。どうして開業したいと考えたのか、お店のコンセプトがどのようなものなのか事業計画書に書いておきます。

テナントを継続して貸してもらうためにどのような商品(メニュー)を提供して、どれくらいの利益が得られるのかということも、重要なところです。出店したい地域にマッチしているのかどうか、しっかり検討して事業計画書を提出するようにしましょう。飲食店ならメニューと料理の画像を、雑貨店なら販売するものの写真や価格表を事業計画書に添付しておいてください。特にはじめて店舗を運営する場合、どれくらい売上が上げられるのか分からないかもしれませんが、できる限り現実的な予測を立てるようにしてください。そのためにも同業者の知り合いや、商工会議所で事業計画書を作成するためのアドバイスをもらえるようにしておきましょう。

あとは自己資金が潤沢なのか、もしくは銀行から借入ができて当面の家賃の支払いに支障がないか、証明できるようにしておけば大家さんも安心できます。資金的なサポートが得られる場合、その人の名前も記載しておけば希望物件が借りられる確率は上がります。

まずはとにかく書いてみる

最初は1ページだけでも構いません。まずは書いてみることです。そして、それを人に見せてみましょう。一緒に事業をする人がいればその人にみせるのは当然ですし、一人でやる場合でも、家族や以前の同僚など誰かに見せてみることは大事です。1ページだけの場合、逆にあれはどうなの?これはどうなの?と質問をされると思います。その質問された内容を、そのまま2ページめ、3ページめに書いていくことによって、誰が読んでもわかりやすく、疑問点の少ない事業計画書に仕上がります。

事業計画書を作成することによって、見えていなかったリスクが分かることもあります。大家さんに事業計画書を提出する際には、本記事をぜひご活用ください。