グルメ、芸術を楽しめるお洒落な街として人気が高まる池下エリア

時の流れは様々なものを変えていきます。それは街についても同様です。今回ご紹介する池下エリアは、近年目覚ましい変化を遂げた街のひとつです。街の変化によって池下エリアは更に魅力を増し、名古屋市内でも屈指の人気エリアとなっています。

エリアのイメージに大きな影響を与える駅

街の玄関口ともいえる駅はエリアのイメージに大きな影響を与えます。

池上駅

池下エリアの中心となる「池下」駅は、中川区の「高畑」駅から名東区の「藤が丘」駅までを結ぶ名古屋市営地下鉄東山線のなかにある駅のひとつです。地下鉄東山線は、名古屋市の玄関口である「名古屋」駅、老舗の百貨店が集まる商業地に存する「栄」駅を通るほか、名古屋市の居住エリアのなかでも高い人気を誇る覚王山、東山遊園、星が丘を通ることもあり利用者が非常に多い路線となっています。利用者が多いことから運行本数も多くなり、朝夕のラッシュ時は2~3分の間隔で運行しています。

そのような東山線沿線のなかで「池下」駅は、「今池」駅と「覚王山」駅の間にあり、「名古屋」駅までは約11分、「栄」駅までは約7分という都心接近性に優れながら、駅からの徒歩圏には閑静な住宅地が広がっており、住みたい街として人気を集めるエリアとなっています。

「池下」駅周辺の施設

池下エリアの魅力は、交通利便性だけではありません。「池下」駅周辺の店舗施設が充実していることもエリアの魅力を高めています。

チカシン池上

駅直結の商業施設に「チカシン池下」があります。「チカシン池下」とは、名古屋市が出資している第三セクター会社「株式会社名古屋交通開発機構」によって運営・管理されている商業施設です。コンビニエンスストア、ドラッグストアのほかにクリーニング店やハンバーガーショップ、パン屋などがあり、駅に直結する「チカシン池下」の店舗で日常のちょっとした買い物などは済んでしまいます。

しかし、肉や野菜など生鮮食品の購入となるとやはりスーパーマーケットがあると助かります。池下駅周辺では再開発事業が進められた結果、タワーマンションが建築され、駅の外観が大きく変貌を遂げました。この「池下」駅に近接するタワーマンションの商業施設に深夜12時まで営業を行うスーパーマーケットの「パレマルシェ」が入店しています。駅隣接の深夜まで営業しているスーパーマーケットは職場などからの帰りに気軽に寄れるため、共働き世帯などの強い味方となっています。

公共施設によって利便性が高まる池下エリア

池下駅周辺には生活利便性を高める公共施設があります。

千種市役所

引越の際の転入出をはじめ住民票の取得、保育施設利用の申込など生活に寄り添った行政サービスを受けるためには区役所での手続きが必要となります。「池下」駅の南側の「広小路通」を渡ったところには千種区役所がありますので池下エリアで居住していれば遠出をすることなく、これらの手続きを行うことができます。そんなに頻繁に区役所に用がある訳ではないと思いますが、近くにあると何かと便利です。

サンクレア・警察署

また、「池下」駅の南東には千種警察署があります。警察署が近くにあるということは、治安の良さに繋がりますし、生活を送る上で心強い存在となります。
このように池下エリアは行政サービス享受の面からも魅力ある街となっています。

地元と深いつながりを持つ商店街

池下エリアには多くの店舗が集まっており、「池下」駅周辺にある「池下本通商店街」、「池下商店街」と、「池下」駅と「今池」駅との概ね中間地点にある「仲田本通商店街」、「仲田銀座商店街」とで計4つの商店街があります。

仲町本通商店街

これら池下エリアにある商店街は店舗数も多く、商店街主催の地域のイベントを開催するだけの活気があり、エリア全体の活気に貢献しています。「仲田本通商店街」では、1年を通して「はなまつり」、「仲田夏まつり」、「仲田秋まつり」、「クリスマスフェアー」など、「仲田銀座商店街」では「夏祭り」を開催して、大人から子供まで参加できるイベントを行い、池下エリアを盛り上げています。

池下のイメージを変えたナゴヤセントラルガーデン

駅や駅周辺の雰囲気だけでエリアのイメージが出来上がる訳ではありません。そのエリアを形成してきた歴史、特徴的な商業施設や名所の存在などもエリアのイメージに大きな影響を与えます。

池下エリアのイメージを大きく変えた施設といえば、やはり「ナゴヤセントラルガーデン」なのではないでしょうか。

メインストリート

「ナゴヤセントラルガーデン」は、「池下」駅から北西方向へ徒歩約6分、千種区高見にあったJRの社宅を取り壊した跡地にジェイアール東海不動産と三菱地所が共同で開発した商業施設と分譲マンションからなる複合施設のことで、2009年3月に完成しました。開発のコンセプトは、「道から始まる街づくり」であり、約38,000㎡という広大な開発区画の中を南北に延びるメインストリートを中心とした街づくりがされています。この広いメインストリート沿いには「ケヤキ」と「ルブラカエデ」が二重に植樹され、「ナゴヤセントラルガーデン」を代表する景観を演出しています。また、開発区画全体の約30%が緑地として整備された「ナゴヤセントラルガーデン」は、常緑樹と落葉樹、高木と中低木がミックスされた植栽により四季それぞれの表情を見せてくれます。

「ナゴヤセントラルガーデン」は、優良な景観の提供によって「第23回名古屋市都市景観賞(まちなみ部門)」などの賞を受賞しており、池下エリアのお洒落なイメージの形成に大きな貢献を果たしました。

グルメが集まる池下エリア

「ナゴヤセントラルガーデン」のメインストリートを歩くと、多くの飲食店が建ち並んでいることにすぐに気が付かれると思います。実は、このメインストリートには全国的に有名な飲食店が集まっているのです。

「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ ナゴヤ」は銀座に本店を構えるイタリアンの名店で、リーズナブルに本格的なイタリアンを楽しむことができるお店です。店名にもあるシェフの落合氏はイタリアンの巨匠として知られ、テレビや雑誌などで見たことがあるという方もきっと多いことでしょう。

「賛否両論」は、「和食をもっと身近に感じてほしい」をモットーに、笠原将弘氏が「万人に好かれなくていい。自分の料理とやり方を好きだと言ってくれる人が来てくれれば…」という想いを店名とする創作和食のお店です。その強いこだわりをもって始めた恵比寿のお店は評判となり、予約が取れないお店としても有名になりました。そんな人気店の和食を「賛否両論 名古屋」では味わうことができます。

この他にもミシュランの一つ星を獲得したことのある神谷昌孝氏の手掛ける「神谷 名古屋」、料理の鉄人で一躍有名となった陳建一氏の「四川飯店 名古屋」、世界的に知られるパティシエ辻口博啓氏による常時30種類以上のスイーツを揃える「フォルテシモ アッシュ」、オリジナル製粉の小麦粉を使用して伝統的な製パン技術で焼き上げたパンを提供する「メゾンカイザー」など全国区のお店がメインストリートには連なります。また、飲食店ではありませんが、多くの輸入食材、高級食材を扱う高級スーパーとして知られる「成城石井」も営業しています。

「ナゴヤセントラルガーデン」以外でも池下エリアには、本格京料理の「もと井」、素材に拘る隠れ家的な「蓬左茶寮」、絶品魚介と全国のうまい地酒を揃えた「ききや」など評判のお店が数多くあります。

これら名店の味を求めて多くの人が訪れる池下エリアはグルメな街というイメージが今ではすっかり定着しています。

また、ここでご紹介した以外にも池下エリアには数多くの飲食店が集まっていますので、お気に入りのお店を是非みつけてください。

池下エリアの桜の名所

名古屋市内にはいくつかの桜の名所があります。「名城公園」、「鶴舞公園」などが有名ですが、実は池下エリアには隠れた桜の名所があることをご存知でしょうか。

水道みちマップ

今池北の交差点と覚王山日泰寺の北側に存する東山給水塔を結ぶ道を「水道みち緑道」といいます。この道の下には給水塔から続く水道管が埋設されているとのことで、それが「水道みち緑道」の由来だという話です。この「水道みち緑道」に沿って桜が植えられており、春には綺麗な桜並木となって目を楽しませてくれます。

水道みち

池下エリアの「水道みち緑道」は「ナゴヤセントラルガーデン」の北側に位置し、「名城公園」や「鶴舞公園」のように花見で宴会という場所でもないことから、落ち着いた雰囲気の中で桜を楽しむことができます。また、夜には桜並木の間に設置された街灯によって綺麗な夜桜となります。

水道みち緑道は桜の名所

「水道みち緑道」の桜並木を散歩したら、きっと毎年の春の到来が待ち遠しくなることでしょう。

大人から子供まで楽しめる憩いの公園

「千種公園」は「池下」駅から北西方向へ徒歩で約15分の千種区若水1丁目にあり、5.9haという広い面積を有する公園で、昭和45年度に開園しました。充実した施設と定期的に催されるイベントによって千種区民に限らず多くの方に親しまれている公園です。園内はバリアフリーとなっており、僅かな段差のある個所でも緩やかなスロープが整備されており、ご年配の方や車椅子をご利用の方にも優しい公園となっています。

「千種公園」には有料施設ですが、野球場、テニスコートもあり、スポーツを楽しむこともできるほか、毎年5月下旬から6月中旬にかけては園内にあるユリ園に植えられた10,000球ものユリが花を咲かせて公園に訪れる人々の目を楽しませてくれます。また、園内のプレイ広場には数多くの遊具が設置され、市の職員が常駐する管理事務所があることから、定期的な園内の巡回も実施されており、安心して子供を遊ばせることができる公園です。

プレイ広場北側には無料休憩所がありますが、こちらではどんぐりなどを使った工作やゆり写真コンテストなど大人から子供まで楽しめ、かつ、季節を感じさせてくれるイベントが定期的に催されています。

池下エリアの「千種公園」は、お年寄りから子供までが安心して楽しめる公園です。

池下エリアで芸術に親しむ

池下エリアはグルメな街、緑が多い街として知られていますが、実は芸術を楽しむことができる街でもあります。

「池下」駅の西改札を出て、北側の道路を北東方向へ徒歩約3分、曲面の美しさが引き立つ個性的な建物が道路の左手にみえてきます。この建物が「古川美術館」です。

吉川美術館

初代館長である古川爲三郎氏が長年に渡り収集してきた美術品を多くの方々に楽しんでいただきたいという同氏の想いを実現すべく平成3年11月に開館となった美術館です。所蔵している美術品は横山大観などによる近代日本画を中心に油彩画のほか陶磁器、工芸品など約2,800点にのぼります。

また、「古川美術館」のすぐ近く、千種警察署の裏手には美術館の分館である「爲三郎記念館」があります。「爲三郎記念館」は古川爲三郎氏の私邸であった数寄屋造りの「爲春亭」と美しい庭園、茶室「知足庵」を同氏の「わたくしが大好きなこの住まいを、みなさんの憩いの場として使っていただきたい」という遺志に従って一般公開されているものです。母屋であった「爲春亭」は、平成25年に名古屋市景観指定文化財の認定を受けた昭和9年棟上げの木造建築の建物で、カフェとしての利用も可能になっているためにゆったりとした気分で「爲三郎記念館」の風景などを楽しむことができます。

爲三郎記念館

数多くの美術品を所蔵し、池下の大邸宅に居住していた古川爲三郎氏とは、映画事業などで有名だったヘラルドグループの創始者だった方で、昭和39年名古屋大学附属図書館の建設に際し2億円を、平成元年世界デザイン博覧会の日本開催に際し3億円を寄付したことでも知られています。

「古川美術館」と「爲三郎記念館」では様々な展示やイベントが開催され、学芸員による作品解説のほか、連続文化講座を開催するなど芸術を身近に感じさせてくれる催しや、子ども絵画コンクール、こども茶道体験、親子聞香体験など幅広く、大人から子供まで楽しめるイベントも数多く開催されています。池下エリアの「古川美術館」と「爲三郎記念館」は、芸術を気軽に楽しむことのできる魅力的な施設になっています。

進化する池下エリア

池下エリアの魅力についてお届けしてまいりましたが、いかがでしたでしょうか。

池下エリアは、元から人気のあるエリアでしたが、「池下」駅周辺の再開発、「ナゴヤセントラルガーデン」の開発により一段と魅力的な街となりました。
池下エリアに備わった新たな魅力だけでなく、従来からの魅力も交えてお伝えすることができたのであれば幸いです。

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