家を探すなら夏がおすすめ?!その理由とは

ジメジメした梅雨が終わり7月も半ばになると一気に猛暑がやってきます。
夏の季節はできるだけ外出を控えて、室内で過ごしたい方も多いのではないでしょうか。
家探しもすずしくなってからとお考えの方も多いと思います。
しかし、実は家を探すなら夏こそおすすめなのです。

不動産業界の繁忙期と閑散期


不動産業界には繁忙期と閑散期があります。
住宅を安く購入したり借りたりするためには、不動産業界の繁忙期と閑散期のことを知っておくとお得です。

不動産業界の繁忙期

不動産業界の繁忙期は就職や転職、転勤、就学、そして結婚など人生の節目が多い季節です。

  • 最も忙しいのは1月末から3月にかけて
    不動産業界が最も忙しいのは1月の末から3月にかけてです。
    この時期は就職や転職、転勤、就学などで最も転居する方が多く、それだけに物件が多く動き、転居先を探したりする方が増える時期になります。
  • 9月から10月は第2の繁忙期
  • 6月や9月から10月は結婚する方が多く、独身時代よりも少し大きめの物件が動きやすい時期になります。
    さらに、9月から10月は転勤する方も多く、ファミリー向けの物件も多く出回りますので第2の繁忙期といえます。
    9月から10月は不動産会社が新築、中古を問わず物件を準備してくる時期なので、秋商戦といわれるほど物件が充実しているといえるでしょう。
  • 繁忙期の不動産業界は売り手市場
  • 不動産の繁忙期にはたくさんの物件が出回りますので優良物件に出会えるチャンスも多いです。
    しかし、少しでも油断をしていると先に成約されていることも多く、気に入った物件に出会ったらすぐに契約する必要があります。
    また、物件を求めている方が多いということは需要が高いことを意味します。

大家さんや不動産会社が強気に出て家賃をはじめ、さまざまな条件が交渉できないケースが多い時期でもあります。

不動産業界の閑散期

不動産の閑散期は繁忙期以外の時期となり、4月から5月、7月から8月、そして年末の12月と1月中頃までが閑散期となります。

    • 4月になると一気に閑散期に

4月をすぎると繁忙期を過ぎ、物件の数が一気に減ってしまます。

しかし、繁忙期に動かなかった物件を大家さんや不動産屋さんが何とか夏までに売ってしまいたいと思う時期でもあります。

そのため、思わぬ良い条件で物件を購入できたり、賃貸できたりもします。

    • 夏場は最大の閑散期

実は、7月から8月の夏場は不動産業界最大の閑散期なのです。
夏は暑く不動産屋さんを訪ねたり、物件を内覧したりするには大変な季節。引っ越しする方も少ないため物件の数もあまりありません。

加えて夏休みやお盆も重なるために、この時期にわざわざ引越しをする方は少ないのです。

    • 年末やお正月も暇な季節

12月も年末の忙しい時期ですので引越しをする方も物件も少ないので、不動産業界にとって暇な季節になります。
また1月はじめも新年の始まりということもあって、不動産が動きにくい時期になります。

夏は不動産が動かない季節だから条件を引き出しやすい


夏は新築物件にせよ中古物件にせよ住宅を購入する方の数が最も少なく、賃貸でも物件が動かない時期として知られています。
ただそれだけに、ユーザーにとっては良い条件で購入できたり、借りたりできる季節でもあるのです。

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夏は暑くて不動産が動きにくい

最近は夏になると40℃近くまで気温が上がるなど、猛暑日が多いです。
こうした時は引越しをする方も少なく、それだけに物件の数も少なくなります。
また、夏の暑い盛りに不動産屋を訪ね、物件を見て回る方も少ないようです。

不動産会社も繁忙期を過ぎて閑散期のこの時期は普段より休みを多くとったり、研修旅行に行ったりする会社もあるなど、比較的ゆったりした時間を過ごしている会社も多いようです。

お盆や夏休みも不動産が動かない理由に

お盆や夏休みがあるのも不動産が動かない理由の一つです。
お盆や夏休みがあるために、普段より忙しくしている方が多いため、この時期に引っ越しをする方も少なく、不動産屋さんで物件を探したり、内覧をしたりする方も少ないのです。

不動産屋は夏休み前に成約したがる

ただ不動産屋さんの立場からすると、夏場は閑散期だからといって売らなくてもいいわけではありません。
特に8月の夏休み前には、何とかして今ある物件を制約させたいと思っている業者が多いです。
買い手側としても諸々の条件を有利にできる傾向があります。
最も閑散期である夏場は家賃も繁忙期に比べると安く設定したり、値引き交渉に応じてくれたりする傾向にあります。

夏の不動産は買い手市場

2月から3月の繁忙期は不動産の買い手市場で、不動産会社の条件をそのままのまなければ、良い物件を購入したり借りたりすることは難しいですが、閑散期である夏場は一転して買い手市場になります。

不動産会社によって違いますが、買い手側の要望をきいてもらえることも少なくありません。
夏こそ良い条件で住宅を購入したり、借りたりできる季節ともいえるでしょう。

他の季節より安く物件を借りられる理由


大家さんはできるだけ空き家を増やしたくはありませんから、交渉次第では他の季節では考えられないような良い条件で住宅を借りることができることがあります。

賃貸の空室率の上昇が問題に

日本では人口減少に伴い賃貸住宅の空室率が増加していて、社会問題にもなっているほどです。

例えば東京都の場合、2017年1月で賃貸住宅の12%弱が空き室になっているとの調査結果が出ています。

近年は不動産投資も活発に行われており、首都圏などでは賃貸用のワンルームマンションなどが大量に建築されています。

しかし、野村證券の調べによると2030年代には賃貸住宅の約30%が空室になるといわれています。
これはできるだけ空室を減らしたい大家さんにとって由々しき問題です。

大家さんは空き部屋が怖い

空室は大家さんにとって最も恐ろしい問題です。
空室である限り家賃収入は入りません。
しかし諸々のコストや税金などは必ずかかるので、空室になることは、すなわち赤字になることを意味します。
また、長期間空き室になると部屋は劣化するため、定期的なメンテナンスも必要になります。
このため大家さんは空き室になることを最も嫌うのです。

家賃は繁忙期に高く夏に安い相場傾向が

同じ賃貸住宅なのに家賃が若干違うということがよくみられます。
これは、夏など閑散期に借りた場合は家賃が下げられたというケースがよくあるためです。
これもできるだけ空室を避けたいという大家さん側の都合によるものといえるでしょう。

例えば、月に5,000円家賃が違うと年間で60,000円違います。
数年暮らすとかなりの額の違いになってくるため、夏に借りたほうがいかにお得かがよく分かります。

敷金・礼金が安くなることも

賃貸住宅を借りる際、初期費用として最も大きな出費となるのが敷金と礼金です。

例えば家賃10万円のマンションを賃貸した場合、敷金と礼金でそれぞれ2か月分必要だと40万円の初期費用がかかります。
それに加えて、不動産屋さんに渡す手数料が必要になります。

しかし、夏場は敷金と礼金それぞれ1か月など大幅に値下げされるケースが増え、交渉次第では礼金ゼロといった物件もあります。
繁忙期には一切交渉に応じてくれない大家さんも、夏場は交渉に応じてくれやすくなるのです。

フリーレントも容易になる可能性も

フリーレントとは住宅を賃貸してから数か月程度、家賃を無料で借りられる契約のことです。
フリーレントは借り手側にとっては引越しの初期費用を大きく抑えることができ、とてもお得な契約ですが、大家さんにとっても悪い契約ではありません。
大家さんの立場からすれば数か月間賃料が入らなくても、その後の家賃収入が確保できるため、賃料を下げるよりもフリーレントの方がお得なのです。

夏場に空室になっている住居ですが、数か月以上空室になっているケースが多いため、フリーレントで契約することが通常よりも簡易ともいえます。

また、賃貸住宅によっては夏場にフリーレントのキャンペーンを行っている会社もあります。
夏場の不動産の契約はフリーレントの絶好の機会でもあるので、不動産屋さんを通して、大家さんに交渉してみてもいいかもしれません。

引越しにも夏がオススメ


住宅を購入したり賃貸する場合、さまざまな初期費用があります。
こうした初期費用はできるだけ抑えたいものと言えるでしょう。

初期費用のなかでもバカにできないのが引っ越し費用です。
引っ越し業界にも繁忙期と閑散期があり、閑散期には引っ越し料金が安くなるため引っ越しも夏がお得です。

引っ越し業者も夏は閑散期

不動産業者と同じく引っ越し業界にも繁忙期と閑散期があります。
当然といえば当然ですが、不動産業界の繁忙期は引っ越しシーズンになり、引っ越し業者にとって最も稼ぎ時となります。

対して不動産業の閑散期には引っ越しの需要が少なくなるため、引っ越し業者にとっても閑散期になります。

夏は引越しの料金が安くなる

不動産業界と違い引っ越し業界ではシーズンによって料金が明確に違う業者も多いようです。

引っ越し費用が最も高いのは入学や就職に伴う引っ越しがピークになる3月から4月で、閑散期の相場の1.5倍から2倍程度になるといわれています。

また、9月ごろも転勤のシーズンのため高めの料金相場になります。
対して引越しの少ないシーズンは引越し業者にとっては最大の閑散期です。

特に7月から8月といった夏は最も引越しの少ないシーズンなため、多くの業者が最も低い料金設定で引っ越しサービスを行ってくれます。

引っ越しスタッフも丁寧に対応してくれる

引っ越しシーズンは多くの引っ越し業者が一日に何件もの案件を抱えます。

そのため、どうしても引っ越し作業の際に物品を壊す事故も起こりがちです。

対して、閑散期は案件の数も少ないのでベテランスタッフにより丁寧に対応してもらえるでしょう。

物品が壊れるような事故も無くなりますので、繁忙期に比べ安心して任せることができるのは、やはり夏です。

夏こそ家を探す絶好のチャンスです

暑い夏に家を探す方は少なく、不動産の物件もあまり動きません。
しかし、夏こそ良い物件を安く購入できたりお得に借りられたりする季節です。
家探しは涼しくなってからとお考えの方には、暑い夏にこそ積極的に家探しをすることをおすすめします。

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