「土地はあるから、もうひとつ小さな家を建てたいのだけど、固定資産税がなあ、、」とお考えの方などに、いま、固定資産税がかからない家として「トレーラーハウス」が話題です。
トレーラーハウスは本当に固定資産税がかからないんでしょうか?逆に、それ以外にかかる経費や、維持費はどんなものがあり、いくらぐらいかかるのでしょうか?
今回は、トレーラーハウスを購入する上で必要になってくる費用や税金について徹底的に調べてみました。
『トレーラーハウスには固定資産税や自動車税などの税金がかからない』は本当なの?
「トレーラーハウスというぐらいだから家なんだし、固定資産税かかるんじゃないの?」
「でも『トレーラー』というぐらいなんだから、車という扱いなんじゃ?車だとしたら、固定資産税かからないよね」
「でも、車だとしたら、自動車税がかかるんじゃ?」
さて、どちらが本当でしょうか?検証してみました。
実は、固定資産税は土地や建物などの不動産と事業用の資産に対して課税されます。
建物に該当するかどうかの基準は不動産登記規則第111条で規定されています。そこには、建物として扱うには、「土地に定着している」ことが要件として上げられています。
さて、トレーラーハウスですが、これには車輪が付いており、牽引すれば自由に移動できるように作られています。
そのため、土地に定着しているとは言えず、建物として扱われない、というのが一般的な見解です。つまり、固定資産税の課税対象にはなりません。
さらに、移動可能でもトレーラーハウスそのものには自走できる機能は備わっていないことから、自動車税に関しても対象外となります。
しかし、「トレーラーハウス」も、動けないように地面に固定してしまったり、出入りに便利なように階段やデッキを付けて地面と一体の形にしてしまったりすると、固定資産として扱われる可能性があります。また、店舗など事業用としてトレーラーハウスを使用する場合は償却資産として扱われます。そのため、固定資産税がかかります。
※上記は一般的な見解です。具体的な検討をする際にはトレーラーハウスを扱う最古の協会「(社)日本RV輸入協会」のホームページの確認をおすすめいたします。
トレーラーハウスにかかる初期費用

さて、そんなトレーラーハウスですが、購入する際には、購入代金の他にどんな費用がかかるのでしょうか?
まず、トレーラーハウスをメーカーさんのところから運んでくる移動費用がかかります。これは、トレーラーハウスの大きさや移動距離のほか、重機などの使用や難易度によって大きく変わってきます。例えば、交通量の多い場所であれば警備員の配置が必要となる場合もありますし、離島などではフェリーの手配も必要になります。運搬するのに保安基準内の小型のもので15万円から、大きなものは30万〜100万円程度かかるとみておいたほうが良いでしょう。もちろん、トレーラーハウスが通るルートに十分な道幅があることなどが絶対条件になります。
また、設置の際には基礎工事は必要ありませんが、実際に使うとなると、水平が狂っていたりすると健康に被害を及ぼすことも。したがって、専門の業者さんにお願いして、設置してもらうのが無難です。
こうした運搬や設置の作業を依頼する専門の業者を探すのも手間がかかり大変です。トレーラーハウスを検討するのであれば、購入から運搬、設置まで全て対応でき、いろいろな場所に設置した経験のある「ドリームプロジェクト」のような専門業者に相談するのがおすすめです。
トレーラーハウスの維持費
トレーラーハウスを購入した後の維持費はどのぐらいかかるようでしょうか?
各社トレーラーハウスメーカーの工法・構造が違いますが、ドリームプロジェクトは一般的な住宅と同様のつくり方ですので、戸建住宅のメンテナンス方法と同じです。
また、長年使用しているうちに、地震等地盤の変化によりドアやフレームに歪みが生じてしまうといったこともあるようです。外壁のコーキングやデッキの塗装が剥げてしまうなどの場合の修繕も必要です。内装に関しても定期的にクリーニングをしておかないと綺麗な状態を保てません。
しかし、これらは一般の一戸建てのを建てた場合でも必ずかかってくる費用です。トレーラーハウスだから余分にかかる特別必要な経費というものはありません。ご自身のご自宅を大切にするのと同様にトレーラーハウスも大事にしていただければと思います。
まとめ
以上、トレーラーハウスを購入する際の税金や維持費について調べてみました。
初期費用や維持費を含めても通常の住宅と比べてあまりお金がかからないと思ったのではないでしょうか?
手軽で楽しく、どこでもいける魅力ある「トレーラーハウス。ご自宅の増築や改築をお考えの方も、ぜひ検討してみてください。
