SNSコンテンツや健康意識への向上から、サウナ人気が高まっています。さらには思いがけないコロナ禍が追い風となり、自宅で気軽に楽しみたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
定期的にサウナへ通うのが難しい人でも、自宅であれば好きなときに充実した時間を楽しむことができます。
本記事では、自宅にプライベートサウナを付ける方法や、具体的にかかる費用や注意点など詳しく説明していきます。
【この記事で分かること】 ・自宅サウナの3つのメリットと注意点を紹介しています ・庭、屋上、室内に設置するサウナは、それぞれどんな種類がおすすめでしょうか。 ・サウナの種類別にかかる費用・工賃を解説しています。 ・自宅にサウナを付けることで資産価値の向上は図れるのでしょうか。 |
自宅サウナのメリット
自宅サウナには、精神的にも身体的にもたくさんのメリットがあります。
具体的にどんなメリットがあるのか詳しく説明していきます。
いつでも手軽に楽しめる
自宅にサウナがあると、入る時間を気にせず自分のペースで楽しむことができます。サウナに入りに行きたいと思っても、時間の調整が難しく諦めている人もいるでしょう。
自宅にサウナがあれば、仕事前の朝風呂代わりに入ることも可能です。
仕事から帰ってきて疲れを癒すこともできますし、休日には外出準備をしなくてもゆっくりとサウナタイムを楽しめます。いつでも好きなときに自宅サウナに入れるのは大きなメリットです。
コスパがいい
定期的にサウナに入りたいと思っても、1回のコストが高く思うように通えていない人もいるのではないでしょうか。
サウナ施設によっても変わってきますが、1回1,000円以上の費用がかかることも少なくありません。移動の交通費もかかりますし、手ぶらで行くとタオルのレンタル代など、高くついてしまうこともあります。
自宅サウナの場合、取り付けてしまえばあとは水道代や電気代がかかる程度です。サウナに入る回数が多ければ多いほど、コスパも良く楽しめます。
自宅で気分転換(リラックス)できる
サウナ施設に行くのは手間も時間もかかります。自宅にサウナがあれば、誰にも邪魔されることなく気分転換(リラックス)できます。
周囲の目を気にする必要もありませんし、サウナで読書をしたり、音楽鑑賞をしたりすることも楽しめます。一人でゆったりと入ってもいいですし、家族と一緒に入ってプライベートな時間を楽しむのも良いでしょう。
汗をかいて日々の疲れを癒すことで、自宅にいながら気分転換ができます。
自宅のどこにサウナを設置する?

自宅にサウナの導入を検討するうえで「設置場所をどこにするのか?」も重要です。
設置場所においては、自宅でどれほどスペースを確保できるかによって変わってきます。どこに設置するのか、それぞれの場所に適したサウナについて解説していきます。
庭に設置する【庭がある場合】
自宅に庭があり十分なスペースを確保できるときは、屋外に設置できるバレルサウナを設置する方法があります。バレルサウナは「樽型サウナ」と呼ばれているもので、フィンランドで昔から伝えられているサウナの形です。
木材を使用しているため温かみのあるデザインやサイズ、クオリティなどのバリエーションの多さでも知られています。設置ハードルが低く気軽に置けるというメリットも。
ただし、雨風にさらされてしまうので木が腐敗してしまい耐久性に影響が出てしまうこともあるので注意しましょう。
屋上に設置する【屋上がある場合】
屋上にサウナを設置したいときは、テントサウナを選ぶ方法もあります。キャンプで使うテントのような組み立て式になり、薪ストーブを燃焼させてサウナを楽しみます。
1人での持ち運びもできますし、サウナを移動させられるのでさまざまな使い方が可能です。簡易的な作りではありますが、100℃近い空間を作り出したり、ロウリュを楽しんだりもできます。
屋上ならではの開放感もありますし、必要に応じて設置できるのもテントサウナの便利な点です。
室内に設置する【庭・屋上がない場合】
庭や屋上がない家でも、室内にサウナを設置する方法もあります。室内用では、サウナルームのようにボックス型で、コンパクトなものも多く見られます。
スペースが確保できれば、自分で組み立てができるサウナもあるので、プライベートなサウナルームとして楽しめるでしょう。ボックス型の据え置き型になると、遠赤外線型やドライサウナが選択できます。
また、マンションで庭や屋上がなく室内に十分なスペースを取れない場合は、自宅のお風呂を使ったミストサウナなどもあります。
自宅にサウナ設置でかかる費用・価格帯
「自宅でサウナがほしい」と思っても、気になるのはそのコストです。
自宅にサウナを設置するときにかかる費用や価格帯について、種類別にそれぞれ説明します。
ボックス型サウナの本体費用と工賃

屋内に設置するボックス型のサウナは、本体費用が40万円〜となります。遠赤外線サウナは40万円〜、ドライサウナのほうが高く100万円前後の費用がかかります。ドライサウナは、100℃前後の温度設定ができ本格的なサウナを自宅で再現できるため高めです。
屋内に設置するサウナは自分で組み立てられる商品が多く、工費がかかりにくいのも大きな魅力です。
ミストサウナの本体費用と工賃

ミストサウナは、浴室暖房乾燥機などでオプションとして設置されています。天井から霧状の水蒸気が吹き出すようになり、40~60度ほどの低温サウナ空間にしてくれます。
浴室乾燥機の値段も幅が広く、4万円前後から30万円以上かかることもあります。設置費用とセットになったプランを用意している業者もあるので、予算も含め相談してみましょう。
バレルサウナの本体費用と工賃

庭にバレルサウナを設置する場合、費用は100万円以上だと考えておきましょう。他にも設置費用(40万円~)や、電気工事(電機ストーブタイプの場合)、薪の購入も必要です。
また、定期的なメンテナンス費用が発生するため、一定の維持費もかかってきます。2名以上、4名以上などバレルサウナの大きさによっても本体費用や工費に違いが出てきます。
費用を節約したいときは、DIYにて取り付ける方法がおすすめです。
テントサウナの本体費用と工賃

テントサウナはクオリティによっても費用に大きな差が出てきます。1・2人の小さなものは10万円前後の費用で本体費用+工費がまかなえます。
3人以上になるとサイズも大きくなるので20万円前後の費用がかかります。機能やサイズにこだわりのある人は30万円前後の費用がかかると想定しておきましょう。
自宅にサウナを設置する際の注意点
自宅にサウナを設置するときに、覚えておきたい注意点を紹介します。
火災の発生に気を付ける
自宅サウナは最大温度110℃前後と高温になる商品が増えています。電気や薪を使って温めるため、火災の危険性はゼロとは言えません。
例えば、薪を使っているサウナの場合、煙突をとりつけ定期的に排気を行う必要があります。タールが煙突部分に付着してしまい引火の原因となってしまうこともあります。自宅にサウナを設置するときは、火災の発生には十分に気を付けましょう。
水分補給をこまめにする(熱中症リスク)
サウナでは大量の汗をかくため、水分補給を忘れずに行うようにしてください。
1回のサウナで400mlの汗をかくと言われているため、こまめに水分をとるようにして熱中症を防ぎましょう。
また、ミネラルも不足しやすく、貧血や疲労感の原因となってしまいます。たくさんの汗がでるからこそ、意識的に水分を飲むようにしてください。
建築基準法や法令違反しないようにする
自宅にサウナを設置するときは、法律も忘れずに確認しておきましょう。
例えば、建物の景観を守るために屋上にサウナを設置できない地域があります。また、庭に大々的なサウナを作る場合には、エリアによって建築申請の必要性も出てくるかもしれません。
建築基準法に違反していないかどうか、火災防止を目的にした法令に触れていないかどうかを事前に調べるようにしてください。
施工時に不安なことがあれば、業者へ質問しておくことをお勧めします。
サウナ付きの建物はバリューアップになる?
サウナブームの後押しもあり、サウナ付きの物件は資産価値の向上が見込めます。
もちろん家全体の築年数や状態などにもよりますが、不動産自体の希少性があり、他の物件との差別化が図れるでしょう。
サウナ付き賃貸の需要が伸びていることもあり、空室対策やリノベーションとして取り入れているケースも少なくありません。
サウナ付きにすることで不動産の付加価値を高め、家賃アップなどのバリューアップに繋げることもできます。
まとめ
自宅にプライベートサウナを付けることで”ととのう”空間を作り出し、満足のいく気分転換ができるでしょう。
自宅サウナは環境によって設置タイプの違いがあり、それぞれで費用は大きく異なります。また、管理者のいない自宅でサウナを導入する場合は、注意ポイントをあらかじめ理解しておくことが大切です。
最後に、導入・設置に悩んでいる方へ、自宅サウナは高額費用が発生することもありますが、不動産に付加価値をつけるためにもおすすめできます。