【知多】醸造伝承館で豆味噌・たまりの歴史を学ぼう!

愛知県の知多地方は、味噌・醤油の日本三大銘醸地に数えられる地域です。
明治時代から続く老舗店舗が数多く残るエリアですが、中でも観光スポットとしておすすめなのが、知多半島の武豊町(たけとよちょう)にある「醸造伝承館」です。

この記事では、知多半島における豆味噌・たまり醤油の歴史と、醸造伝承館の概要についてご紹介。
豆味噌・たまり醤油の基本知識も掲載しているので、お出かけ前の予習としてぜひチェックしてみてください。

知多の歴史と醸造伝承館

まずは、豆味噌・たまり醤油に関する知多地方の歴史と、老舗蔵元「中定商店」が運営する観光スポット「醸造伝承館」の概要を見ていきましょう。

知多地方は日本三大銘醸地の1つ

温暖な気候と豊かな自然に恵まれた知多地方は、古くから味噌・たまり醤油の醸造業で栄えてきました。
中でも武豊町は、関東の銚子・関西の龍野とともに「日本三大銘醸地」に数えられ、最盛期の昭和初期頃には50軒もの蔵元があったと言われています。
町内には現在も多くの蔵が残されており、当時の趣を感じられる街並みとなっています。

「醸造伝承館」は大正時代に建築された蔵を改装して誕生

醸造伝承館は、明治12年創業の老舗蔵元「中定商品」が運営する豆味噌・たまり醤油の資料館です。
大正5年に建築された食塩用の倉庫「大五蔵」を改装し、昭和62年から資料館として開放されています。
館内には当時使用していた豆味噌・たまり醤油の醸造用具や資料が豊富に展示されている他、用具を触ったり動かしたりできる体験コーナーなどもあります。

また敷地内には直売店の「本蔵」もあり、こちらでは味噌・たまり醤油、麹(こうじ)・あまざけの素といった中定商店自慢の商品を購入することが可能です。
試食コーナーや休憩スペースも設置されているので、醸造伝承館の見学と合わせてぜひ足を運んでみてください。

なお醸造伝承館は入館料無料での見学が可能ですが、案内スタッフが同行するため事前の予約が必要です。
醸造伝承館も見てみたいという方は、中定商店へ予約申し込みを行ったうえで足を運ぶようにしましょう。

<中定商店>

所在地愛知県知多郡武豊町小迎51番地
電話番号(予約先)0569-72-0030
営業時間・休館日(醸造伝承館)9:30~17:00 休館日:日・祝日・お盆・年末年始
営業時間・休館日(本蔵)9:00~18:00(冬季は~17:30) 休館日:土・日・祝日・お盆・年末年始
アクセスJR武豊線「武豊」駅より徒歩約4分

豆味噌・たまりの基礎知識をチェック

ここからは、豆味噌・たまり醤油に関するお役立ち情報をご紹介していきます。
醸造伝承館へお出かけする前の予備知識として、一通りチェックしてみてくださいね。

豆味噌とは

愛知県が主な産地である豆味噌は、大豆と食塩を原料とする味噌で、大豆を豆麹にして食塩水とともに仕込み、長時間熟成させることでつくられています。
濃厚なうまみが特徴で、煮込めば煮込むほどおいしくなるという点が米味噌との違いです。
また愛知といえば岡崎市の八丁味噌が有名ですが、八丁味噌と中定商店の豆味噌では、味噌玉麹の大きさや仕込み水の量などに違いがあります。
中定商店の豆味噌は苦味や酸味を抑えたマイルドな仕上がりとなるため、優しい味わいが好きな方におすすめです。

豆味噌の使い方

豆味噌を使って調理する際は、甘みを加えるのがポイントです。
さつまいもやかぼちゃといった甘みのある材料を用いたり、みりんや砂糖を加えたりするとおいしくなります。
なお中定商店の豆味噌は、熟成を止めていない“生きている味噌”であるため、購入後は温度変化を避け冷蔵庫で保管するようにしましょう。

たまり醤油とは

たまり醤油は豆味噌をつくる過程でにじみ出た汁を取り出したのがはじまりとされ、醤油の原点とも言われます。
通常の醤油と比較して塩分が少なめであるのが特徴で、とろっとした濃厚な味わいが魅力です。
こちらも大豆が主原料のためタンパク質が多く、人の体に欠かせないアミノ酸などが豊富に含まれています。

たまり醤油の使い方

たまり醤油は以下のような料理に用いるのがおすすめです。

  • まぐろ・ぶり・はまち・さばなどの脂ののった魚、においの強い魚
  • ぶりの照り焼きやうなぎの蒲焼
  • 里いも・れんこん・人参・大根などを使った野菜の田舎煮 など

中定商店の公式サイト(https://www.ho-zan.jp/)には、豆味噌やたまり醤油を使ったレシピも掲載されているので、使い方で迷ったときはこちらを参考にしてみると良いでしょう。

まとめ

中定商店の豆味噌・たまり醤油などの商品は、オンラインサイト(https://ho-zan.shop-pro.jp/)から購入することも可能です。
ギフトとしても喜ばれる人気商品ですので、醸造伝承館・本蔵へ行くことが難しい場合はオンラインサイトを利用してみるのも1つです。
また醸造伝承館でお出かけする際は、施設のルールや感染対策の指示を守り、安全にお楽しみくださいね。

不動産投資をお考えの方へー

手間のかからない不動産投資。いま、人気です。