東京オリンピックレスリング競技の注目の選手たち

8月にはいよいよ東京オリンピックレスリング競技が開催されます。オリンピック出場選手のうち、オリンピックおよび世界大会で優勝したことがある選手は6人。今回はその6人の過去の経歴を解説いたします。

世界一位を経験したことがあるレスリング選手の戦歴

今までの戦歴を見ると、どの選手も輝かしいものばかり。幼少の時から頭角を出していたことが分かります。

土性 沙羅(東新住建)

女子フリースタイル68㎏級 8月2日出場予定

1994年10月17日生 159cm 68㎏

リオデジャネイロ・オリンピック69キロ級金メダリスト

父・則之さんは高校時代に国体出場の実績を持つレスリング選手。三重・一志ジュニア教室でレスリングを始める
小学校4~6年(2004~06年)に全国少年少女選手権優勝。2008・09年に全国中学生選手権優勝。愛知・至学館高の2010~12年に全国高校女子選手権を3連覇。2011年全日本選抜選手権優勝、ゴールデンGP決勝大会優勝、世界ジュニア選手権優勝、全日本選手権初優勝。
2015年の世界選手権は3位だったが、3年連続メダル獲得。2016年2月にアジア選手権で優勝、リオデジャネイロ・オリンピック優勝。2017年もアジア選手権で勝ち、世界選手権で初優勝を達成。2020年の大会を決勝で勝ちオリンピック2大会出場へ。

川井理沙子(ジャパン・ビバレッジ)

女子フリースタイル57㎏級 8月4日出場予定

1994年11月21日生 159cm

リオデジャネイロオリンピック63キロ級金メダリスト

父・孝人さんは日体大OBで男子グレコローマン74kg級学生二冠王者母・初江さんは1989年世界選手権代表。金沢ジュニアクラブで小学校2年生の時からレスリングを始める
2006年全国少年少女選手権2位愛知・至学館高へ進み、2011年世界カデット選手権52kgで優勝。同年全日本選手権は3位。2012年ヤリギン国際大会(ロシア)、クリッパン女子国際大会(スウェーデン)に連続優勝、全日本選抜選手権51kg級優勝、世界女子選手権初出場7位入賞。2013・14年の世界ジュニア選手権で連続優勝2014年アジア選手権優勝2014・15年ワールドカップで全勝2015年世界選手権2位を経て2016年リオデジャネイロ・オリンピックで優勝2017年60kg級でアジア選手権、世界選手権優勝2018年アジア大会62kg級は3位。世界選手権59kg級優勝2019年世界選手権優勝2020年アジア選手権優勝

向田真優(JOCエリートアカデミー)

女子フリースタイル53㎏級 8月5日出場予定

1997年6月22日生 157cm

2016年の世界選手権で初の世界一へ

2008・09年に全国少年少女選手権優勝。2010年全日本女子オープン選手権優勝2011・12年全国中学生選手権優勝2012年世界カデット選手権52kg級優勝。2013年に世界カデット選手権で連覇、全日本選抜選手権51kg級3位2014年ユース・オリンピック52kg級優勝2015年全日本選手権は53kg級で3位。
至学館大に進み、2016年は53kg級で全日本選抜選手権初優勝、世界ジュニア選手権55kg級で優勝。非オリンピック階級の世界選手権55kg級優勝、全日本選手権は53kg級初優勝。2017年は53kg級アジア選手権で優勝、世界選手権2位
2018年は再び55kg級世界選手権で優勝、53kg級全日本選手権優勝2019年のアジア選手権・世界選手権共に2位2020年アジア選手権2位

須﨑優衣(JOCエリートアカデミー)

女子フリースタイル50㎏級 8月6日出場予定

1999年6月30日 153cm

2017年の世界選手権で初の世界一へ

父・康弘さんは早大レスリング選手
2008・10・11年(3・5・6年)で全国少年少女選手権優勝。中学へ進み、1年生で全国中学生選手権と全国中学選抜大会優勝、その後も両大会を含め、ジュニアクイーンズカップなども勝ち続けた。3年間で国際大会を含め58戦全勝を成し遂げる。
高校1・2年生でインターハイ・チャンピオン世界カデット選手権は3連覇初出場した2015年全日本選手権48kg級は決勝で敗れて2位。ここまで83連勝をマーク。
2016年は全日本選抜選手権優勝、国体、全日本選手権共に優勝。2017年はヤリギン国際大会(ロシア)、クリッパン女子国際大会(スウェーデン)、アジア選手権とシニアの国際大会でも勝ち、世界選手権初出場で初優勝を達成。
階級区分が変わって50kg級での出場となった2017年全日本選手権は3位に終わったが、2018年全日本選抜選手権、世界選手権で2年連続優勝を達成。2019年全日本選抜選手権優勝

文田健一郎(日体大)

男子グレコローマンスタイル60㎏級 8月1日出場予定

1995年12月18日生 167cm

2017年の世界選手権で初の世界一へ

父・敏郎さんは日体大レスリング部OB2009年全国中学生選手権42kg級2位。2010年に同選手権46kg級で優勝、アジア・カデット選手権・男子グレコローマン46kg級2位
父が監督を務める山梨・韮崎工高へ進み、フリースタイルでも2013年インターハイ60kg級優勝2011~13年に全国高校生グレコローマン選手権と国体の両大会で3連覇2013年全日本選手権3位
2015年の全日本学生選手権、国体の59kg級(以下同じ)優勝。2016年全日本選抜選手権で優勝
2017年にアジア選手権で優勝、全日本選抜選手権優勝。世界選手権で初出場初優勝を遂げた。日本選手の世界選手権優勝は1983年の江藤正基(グレコローマン57kg級)以来、34年ぶりの快挙。2019年全日本選抜選手権優勝

高橋侑希(ALSOK)

男子フリースタイル57㎏級 8月4日出場予定

1993年生11月29日生 167cm

2017年世界選手権で初の世界一へ

小学校5、6年生の時に全国少年少女選手権で優勝。2007、08年に全国中学生選手権53kg級連覇。
いなべ総合学園高へ進み、2009年インターハイで史上5人目の1年生王者。以後、3年連続で優勝し、史上3人目のインターハイ3連覇達成選手へ。2010、11年国民体育大会優勝2010年ユース・オリンピック54kg級優勝。
2012年国体および全日本大学選手権の55kg級で優勝。アジア・ジュニア選手権55kg級2位2013年両大会優勝2014年世界選手権初出場5位
2016年は国体と全日本選手権で優勝、ゴールデンGP決勝大会3位。2017年にアジア選手権で優勝、世界選手権優勝2021年東京オリンピック最終予選優勝

乙黒拓斗(JOCエリートアカデミー)

男子フリースタイル65㎏級 8月6日出場予定

2018年12月13日生  173cm

2018年の世界選手権を日本男子最年少世界王者

全国少年少女選手権5連覇、8年連続でメダルを獲得。2012年に全国中学生選手権・全国中学選抜選手権共に優勝2013年は世界カデット選手権46kg級3位。
2014年にインターハイで1年生王者2015年には全国高校選抜大会、インターハイ、国体の高校3冠王。世界カデット選手権54kg級優勝。2016年全国高校選抜大会優勝、JOC杯ジュニア60kg級優勝。インターハイ史上4人目の3連覇達成。
2017年国体61kg級優勝2018年のワールドカップ(米国)65kg級で、2016年世界選手権61kg級王者のローガン・スティーバー(米国)を破る殊勲。全日本選抜選手権で優勝。世界選手権初出場初優勝達成。19歳10ヶ月での世界王者に。

まとめ

今回は6選手の紹介をいたしました。ベストを尽くし、メダルを目指して頑張ってもらいたいものですね。頑張れ!日本。

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