いま話題の早期リタイア「FIRE」って何?

いま話題の早期リタイア「FIRE」って何?

2025年4月からすべての企業で65歳定年制が義務になります。20歳で働き始めた方が、43歳になってようやく折り返し地点。そこからまた同じ年数を働くことになります。そう考えると、結構長いですよね?

そこで、最近は早期リタイアが注目されています。なかでも、話題のキーワードとしてよく出てくるのが「FIRE」というスタイル。これまでも早期リタイアといえば事業などで一発当てて一生分のお金を稼いでしまった人のイメージでしたが、FIREはちょっと違うようです。いったいどんな早期リタイアなのでしょうか?憧れの早期リタイアFIREについてご説明したいと思います。

FIREとは経済的に自立をし、早期退職すること

FIREは英語の頭文字からとられています。

Financial:経済的な
Independence:独立
Retire:リタイア、現役引退
Early:早く

つまり、FIREとは経済的な自立をして、早期に現役を引退するということです。
それだけ聞くと単なる早期リタイアですが、実は「経済的な独立」というところがポイントです。

従来の早期リタイアとFIREの違いは何?

あり余るほどの資産を手に入れていて働かなくてもお金が流れ込んでくる仕組みがなければ、若いうちにリタイアすることはできないというイメージがあるかもしれません。たとえば先祖からの莫大な遺産を手にすることや、ビジネスで大成功を収めることが早期リタイアの条件と思いがちです。

FIREは、それとは異なります。「経済的に独立」していることが目的ですので、必ずしも莫大な資産をもつ必要はありません。

一言で言うと、持っている資産を運用して利潤を生み、その利潤の範囲内で生きる。ことがFIREです。

通常だと、10億円の資産があれば、年間4%(税引き後)の利回りで回すことができれば、年収4,000万円なので、余裕を持って生きることが出来ます。

1億円の資産を年間4%(税引き後)をキープすることができれば年収400万円。そこで、贅沢な暮らしをせず、生活レベルを年収400万円にして、楽しんで生きよう。というのがFIREの考え方です。

もちろん、まったく資産が無いとFIREすることは出来ませんが、逆に、いままでの早期リタイアで必要とされていた金額の10分の1ほどでリタイアできてしまうのが魅力です。

FIREで必要な資産の目安は年間支出の25倍。日本なら6,000万。

早期リタイアするためにはある程度の資産が必要とされています。FIRE実践者がまず目標にしたいのは年間支出の25倍の資産を貯めることです。

なぜ年間支出の25倍の資産が必要かというと、米国株の年間平均利回り7%。そこからインフレ率3%を引いた4%の運用益を年間支出に回す、という考え方です。たとえば運用資産が1億円ある場合、年間支出が400万円の家庭であれば資産を減らさず、かつフルタイムで働かずに生活が送れます。

「利回り7%なら700万円使えるのでは?」と思うかもしれませんが、それでは将来的にこまってしまいます。なぜなら、インフレは継続的に続いており、今の1億円は10年後、20年後にはもっと価値が下がっているからです。その分、投資資金は追加し続けなければなりません。それの目安がインフレ率3%、なのです。

しかし、インフレ率3%というのはアメリカでの試算であって、現在の日本でそのまま考える必要はありません。

日銀がインフレターゲットを2%にしているにもかかわらず、2000年以降1%を超えることもほとんどありませんでした。昨今、新型コロナウイルス対策で金融緩和が行われていますので、その分を考慮に入れるとしても1%として計算すればいいのでないでしょうか?

2021年4月に総務省から発表された家計調査(2021年2月)によると、二人以上の世帯の消費支出は252,451円でした。毎月の支出が25万円だとすると年間支出は300万円、5%の利回りで300万円の運用益を得るには6,000万円の資産があれば可能になります。

6,000万円といえば、都心のマンションと同じぐらいの金額です。サラリーマンの人でも時間をかけ、工夫をすることで作れない資金ではありません。

支出を抑えるという意味では東南アジアで移住することも選択肢の一つに

年間支出を抑えるなら東京で暮らし続けるよりも、地方都市へ移住したほうが生活費は抑えられます。毎月の支出を20万円に減らして5%の利回りが確保できれば、年間支出240万円の運用益を得るために必要な元本は4800万円まで減らせます。

コロナ禍では海外への移動は制限されていますが、マレーシアやタイなどの東南アジア諸国へ移住できるようになれば、日本で生活するよりも生活費は確実に下げることができるため、FIREに必要な資産も抑えることができます。

FIREは一生働かないという意味ではない

お金持ちになってリタイアするというのは従来の早期リタイアの考え方であって、FIREでは働かないことが目標の一つというわけではありません。好きなことを自分のやりたいときにし、収入を得られるようにすることもFIRE実践者達はやっています。たとえばFIREの実践記をブログで公開して副収入を得るサイドFIREや、自分の働きたいときだけ働くバリスタFIREという方法もあります。1日8時間、週休2日で働くよりも精神的な安定が得られることは間違いありません。

FIREを目指すならはじめに支出の見直しを!

人生の中で大きな支出の一つは生命保険。会社に勤めはじめたばかりで生命保険に加入してしまっているなら、解約の検討をおすすめします。また自動車を新車で購入、自動車ローンを組んで支払いを行うようなことは避けるようにしましょう。公共交通機関が整っている大都市圏以外に住んでいる場合、自動車がないと生活に支障が出てしまうこともあるはずですが、FIREを目指すなら支出を減らすように心がけてください。クレジットカードでの支払いは便利ですが、リボ払いにすることは絶対やめましょう。

年間支出25倍の資産を貯めていくには不動産投資が最適

FIREを目指しても、すぐにはたどり着くことは不可能です。年間支出の25倍の資産を貯めるには不動産投資をすることがおすすめです。その中でも不動産特定共同事業法に基づく不動産投資商品は低額で始められることと、想定利回りが5%以上ある商品が多いため安心してはじめられる不動産投資です。

特におすすめなのが、不動産ファンドに投資すること。いまはクラウドファンディングのように、多くの人がお金を出し合って一つの物件を買うことができるようになっています。

 TSONのクラウドファンディング

https://www.tson.co.jp/futoku/

FIREを目指すために支出の見直しと貯蓄の資産運用を行いましょう

早期リタイアをするためには10年以上の月日が必要ですから、支出を見直すのもあまり神経質にならず長期的に続けられるような仕組みづくりをしてください。また貯蓄をするにも安全性にばかり目を向けて、銀行の定期預金をしていても資産は増えていきません。FIREを目指すために本記事をぜひ参考にしてください。

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