【昨年比11.8%上昇！】令和7年　名古屋市西区の路線価ランキング

令和7年の路線価が発表されました。
ここでは、名古屋市西区において路線価の高かった地点をランキング形式で紹介していきます。
西区の地域情報も掲載しているので、路線価ランキングと合わせてチェックしてみてください。

路線価とは

路線価とは、道路に面する標準的な宅地の１平方メートル当たりの価格ことです。
毎年7月1日に国税庁から発表され、相続税や固定資産税、都市計画税の税額を計算するときの標準的な金額として活用されます。
なお、路線価はあくまで税金をかけるときの基準となる金額であり、「この金額で取引しなさい」というものではありません。実際の取引金額は、この路線価を倍以上上回ることや、逆に下回ることもあります。

路線価は、一般的に「栄えている」と見られる都市の中心部に設定されており、日本中全ての道路に設定されているわけではありません。
路線価の設定されていない地域では、土地の利用用途ごとに定められた固定資産税の標準額に対する倍率を用いて評価額を決定します。このように、評価倍率によって土地の価格を計算する地域については「倍率地域」と呼ばれることもあります。

公示地価・基準地価との違いは？

公示地価と基準地価も土地の価格を表す言葉ですが、それぞれ以下のような違いがあります。

	路線価	公示地価	基準地価
調査機関	国税庁	国（国土交通省土地鑑定委員会）	都道府県
調査地点	道路に面する1㎡あたりの価格	「標準地」1㎡あたりの価格	「基準値」1㎡あたりの価格
用途	税金算出の基準となる土地の価格	都市の土地価格の目安	都市以外を含む土地価格の目安

公示地価と基準地価が標準地（基準値）として選定された土地の価格であるのに対し、路線価は面する道路ごとに設定された土地の価格を表すというのが大きな違いです。
路線価と公示地価は連動しており、一般的に公示地価の8割程度が路線価として設定されています。

名古屋市西区ってどんな地域？

名古屋市の北西部に位置する西区は、明治から続く豊田自動織布工場（現トヨタ産業技術記念館）や日本陶器合名会社の洋食器工場（現ノリタケの森）等、近代工業を代表する企業が並ぶエリアです。
全国的に有名な菓子メーカーや菓子問屋も多く、当時の雰囲気を感じられる通りがいくつも残されています。
また江戸時代の盛り場から形成されていった円頓寺商店街も西区を代表する街並みの1つです。

また名古屋市西区には大型商業施設の「mozoワンダーシティ」があります。
mozoワンダーシティは日本全国にあるイオンモールの中で4番目の規模を誇る施設で、2025年春には大規模リニューアルが行われるなど現在も発展を続けています。

名古屋市西区の路線価ランキング

2025年7月1日公表分の路線価において、名古屋市西区で最も金額の高かった上位10地点は以下の通りです。

順位	場所	路線価（円/平方メートル）	±昨年比
1	名古屋市西区牛島町5-6-604（名古屋ルーセントタワー）付近	3,640,000円	+40,000円
2	名古屋市西区名駅1-1-1001（中央郵便局北交差点）付近	2,720,000円	+320,000円
3	名古屋市西区名駅3-9-25（名古屋中村税務署）付近	2,240,000円	+50,000円
4	名古屋市西区名駅2-28-3（市営バス　那古野町停留所）付近	2,120,000円	+110,000円
5	名古屋市西区名駅3-10-26（那古野交差点）付近	1,130,000円	+40,000円
6	名古屋市西区名駅2-18-8（牛島町交差点）付近	780,000円	+50,000円
7	名古屋市西区那古野2-22-6（市営バス　円頓寺通南停留所）付近	750,000円	+30,000円
8	名古屋市西区名駅2-17（則武新町交差点）付近	530,000円	±0円
9	名古屋市西区幅下1-11-20（地下鉄鶴舞線　浅間町駅）付近	380,000円	+10,000円
10	名古屋市西区城西1-1-8（市営バス　浅間町東停留所）付近	360,000円	+20,000円

※同一路線沿いで最も金額の高い地点をピックアップしているため、隣り合う地点・向かい合う地点等は一部省略しています。
※地域内の主要と思われる路線に関する調査のため、極めて細い路地や道路等は省略しています。

まとめ

名古屋市西区においては、牛島町や名駅周辺で1㎡あたりの路線価が100万円を超える結果となりました。
全体としても昨年より路線価が上昇しており、2位の地点では昨年比+11.8％の上昇を記録しています。
また地下鉄鶴舞線・浅間町駅の周辺も比較的路線価が高くなっており、利便性の高いエリアであるほど金額が上昇傾向にあることが分かります。

名古屋市西区について▼