キャンプ場を始めたい!その前に知っておきたいこと

お一人様でのソロキャンプ、豪華なグランピングなどアウトドアがブームです。Youtubeでキャンプを検索してみると有名な芸能人がキャンプをしている動画をたくさんアップしていますね!こだわってみるのも楽しそうですし、普段の生活から離れて大自然の中でゆっくり自分の時間を楽しむ、また、仲間とワイワイ料理をしたり語りあったりする時間はいいものですよね。そんななか、みなさんの中には仲間内でキャンプ場をつくりたい、運営をしてみたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここではキャンプ場をやってみよう、と思ったときに必要なもの・やることそして気をつけるべきことをご紹介します。

キャンプ場を始めるには?

それではキャンプ場を始めるときに必要なもの・ことを順にご紹介していきます。

土地

まず、キャンプ場をつくるための土地が必要です。山林や別荘などキャンプに使えそうな土地を探す必要があります。ご自分で土地を所有している、知り合いが山を持っている場合はそれを利用すれば初期投資が抑えられます。

許可・届出

次にキャンプ場を作る、となると国や自治体の許可や届出が必要なものがあります。たくさんあって複雑です。順にみていきます。

林地開発の許可・・・1ha(1ヘクタールの広さ、100m四方の土地に相当する広さ)以上の森林を伐採する場合は知事の許可が必要です。1ha以内であっても、市町村の長に対して、事前に伐採および伐採後の造林の届出、小規模林地開発届け、および事後に造林報告届が必要となっていますので、役所と相談しておくのがよいでしょう。

建築確認・・・キャンプ場に宿泊施設や管理棟などの建物を建てるときには建築確認が必要になる場合があります。都市計画区域内の場合は必ず必要となり、都市計画区域外の場合にはさらに細かく条件が分かれていて建築確認が必要な場合があります。具体的には、更地に小屋を新築する場合は建築確認。母屋に小屋を増築するような場合は、防火地域か準防火地域である場合と小屋が10㎡を超える場合にも建築確認が必要となります。建物を建てる場合、関連する法律が複雑なので建築業者と確認をする必要があります。

旅館業営業許可・・・旅館のように宿泊できる設備を設置する場合には許可が必要ですが、利用者が自分でテントを張って止まる、という施設には必要ありません。

飲食店業の許可と消防署への届出・・・バーベキューができるように食材を提供するような場合に必要です。そして、バーベキュー施設は火を使う設備があるため、防火対象物仕様開始届けを消防署に届け出る必要があります。単に利用者が自分で火を起こし、調理するような焼き場があるだけ、といった場合は消防署への届出は必要ありません。

酒類販売業免許・・・食材の提供だけでなく、ビンや缶でアルコールを販売する場合は酒類販売業の免許が必要です。アルコールをコップに注いで出す、というような場合は飲食店業許可が必要で、深夜0時以降もアルコールを提供する場合は深夜酒類提供飲食店営業届けも必要になります。

キャンプ場を運営する人員・・・テントを張る場所と焼き場があるだけの場合や加えて宿泊施設や温泉がある、食材を提供する、売店がある、などサービス内容によって人員を配置する必要があります。

気をつけるべきこと

このようにキャンプ場を作るといっても広さや施設によって許可や用意するものも違います。これを踏まえて、キャンプ場をやりたい、というときに気をつけるべきことは何かをみていきましょう。

許可・届出、運営ノウハウが難しい

キャンプ場を始めようとしたとき、まず考えることは場所と施設です。未開発の山林を開発するには許可が必要ですし、何を建てるかによって取るべき許可も変わります。個人で使うような小さな土地や建物であれば比較的容易なものも、大規模になると複雑になり人手も必要になります。個人用か事業用か、どのようなサービスや施設を用意するかを考えた上で事業計画を作る必要があります。不動産開発、レジャー施設運営、宿泊施設運営すべての要素を持っているのがキャンプ場なので、運営にはノウハウが必要です。すべてをはじめから自分で作っていくのではなく、既存のキャンプ場を譲り受ける、ジョイントして別のキャンプ場を作る、というように運営ノウハウも含めて継承するような方法を考えるのも一つの方法でしょう。

採算は合うのか?

キャンプ場を事業として継続していくためには採算性が大事です。大規模で便利な施設は利用者をひきつけ利用料も高くできますが、初期投資が大きくなります。逆に個人で使うための必要最低限の施設だけのキャンプ場であれば、お金はかかりませんが、不便なため大衆受けはしないでしょう。誰をターゲットにしてどのくらいの運営費用を使うのか、をしっかりと検討することが必要です。

まとめ

いかがでしょうか。キャンプ場の運営と一口に言っても規模によっては許可や届出が多く、ノウハウが必要なことがお分かりいただけたかと思います。始めるときはまず自分のなじみのキャンプ場の運営者に話を聴いてみることからはじめてみるのがオススメです!

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