ファイザーとモデルナ、どう違うの?(6/16現在)

新型コロナウイルスのワクチン接種が始まっています。既に自治体による集団接種やかかりつけ医による個別接種が開始され、2021年6月21日からは企業や大学等による職域接種も開始されます。日本で使用される新型コロナウイルスのワクチンにはファイザー社製とモデルナ社製があります。それぞれのメーカーのワクチンの特徴や違いは何なのでしょうか?

接種会場によって、接種できるワクチンは異なります。接種会場がどんどん増えてきたことで、ワクチンも選択できるようになってきました。両方の違いについて知っておきましょう。

基本情報

ファイザー、モデルナそれぞれのワクチンの基本的な情報は下記のとおりです。こちらのひょうの通り、接種間隔が1週間違う以外には、ほとんど違いはありません。

会社ファイザーモデルナ
タイプnRNAワクチンnRNAワクチン
接種回数2回2回
接種間隔3週間4週間
対象年齢12歳以上12歳以上
予防効果95%94.5%
温度管理−70℃(半年間)2〜8℃(5日間)−70℃(半年間)2〜8℃(30日間)

ワクチンの種類・接種回数・接種間隔・接種方法

ファイザー社とモデルナ社製ワクチン療法ともmRNAワクチンという今までとは違う新しい製造方法で作られたワクチンでこれまで人に使用されたことはないものです。接種回数はどちらも2回。2回目の接種までの日数に違いがありファイザー社製は21日、モデルナ社製は28日でどちらも筋肉注射による接種です。

ワクチンの対象年齢

ファイザー社製のワクチンは接種する日に12歳以上の方、モデルナ社製のワクチンは接種する日に18歳以上の方を対象にしています。 

ワクチン臨床試験の方法と参加者数

ファイザー社製は43,000人、モデルナ社製は30,000人が臨床試験に参加しています。臨床試験では、ワクチンを接種する人と、プラセボ(生理食塩水などの効果のないもの)を接種する人に参加者を振り分けます。このとき2つのグループに偏り(性別や年齢、基礎疾患など)が出ないようにするため、ランダムに振り分けが行われます。臨床試験の結果、ワクチンを接種したグループが、プラセボを接種したグループに比べて、感染による症状が出た人の割合がどのくらい減少したかを算出し有効性のデータとします。例えば、ワクチンを接種したグループでは症状が出た人の割合が100人中1人で、プラセボを接種したグループでは100人中10人だったとすると、ワクチンの有効性は90%となります。

ワクチン臨床試験の結果

ファイザー社製のワクチンはワクチン接種を受けた人のうち、8名が新型コロナウイルスに感染、ワクチン接種を受けていない人の162名が新型コロナウイルスに感染したと報告されています。モデルナ社製はワクチン接種を受けた人のうち、5名が新型コロナウイルスに感染、ワクチン接種を受けていない人の90名が新型コロナウイルスに感染しました。重症化については、ファイザー社製のワクチンは接種された人のうち1名が重症者となり、接種されていない人の9名が重症化、モデルナ社製のワクチンでは接種されたうち重症者はおらず、接種されていない人では11名が重症化しています。

ワクチン接種による副反応

副反応については厚生労働省が公表している国内の臨床試験の結果があります。各回接種後7日目までの安全性を評価していて、有害事象の発現割合を調査。有害事象とは、接種後に生じる好ましくない症状のことで、接種との因果関係があるか分からない、もしくは直ちに判断できない事例を含みます。ファイザー社製、モデルナ社製とも程度の差はありますが副反応が起こるという結果が出ています。

事象名接種回数ファイザー社モデルナ社
1回目N=119 2回目N=1161回目N=150 2回目N=147
n(%)n(%)
局所性疼痛1回目103(86.6)124(82.7)
 2回目92(79.3)125(85.0)
発熱1回目17(14.3) 37.5℃以上3(2.0)38℃以上
 2回目38(32.8) 37.5℃以上59(40.18)38℃以上
全身性疲労1回目48(40.3)28(18.7)
 2回目70(60.3)93(63.3)
頭痛1回目39(32.8)20(13.3)
 2回目51(44.0)70(47.6)

出典:厚生労働省

ファイザー社の新型コロナウイルスワクチンについて

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_pfizer.html#001

武田/モデルナ社の新型コロナワクチンについて

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_moderna.html#002

ワクチンの供給数

日本への供給数はファイザー社製が6,000万人分、モデルナ社製が2,500万人分です。

ワクチンの管理方法

新型コロナウイルスワクチンの保管方法は冷凍保管が必要です。保管温度と期間はファイザー社製が-70℃で半年間、2~8℃で5日間、モデルナ社製が-20℃で半年間、2~8℃で30日間となっています。

ファイザー社製、モデルナ社製、それぞれどこに供給されるの?

自治体による接種にはファイザー社製のワクチン、防衛省による大規模接種企業や大学における職域接種にはモデルナ社製のワクチンが供給されます。1回目に接種したワクチンと同じワクチンを2回目にも接種する必要があります。

よくある質問

歯医者さんが打つことがあるの?

厚生労働省の通達により、緊急性がある場合、研修を受けた歯科医師が新型コロナウイルスワクチン接種のための筋肉注射をすることができることになりました。全国的にはすでに歯科医師による接種が始まっています。江南市でも同様の取り組みがされる可能性があります。

しかし、歯科医師が打つ場合でも予診や、具合が悪くなったときなどは直ぐに対応ができるように医師がかならず常駐しています。もし歯科医師の方が担当となったとしても何かが変わることはありません。

最寄りの病院、かかりつけ医で打つことができるの?

住んでいる自治体で医療機関での個別接種を実施しており、かかりつけ医がワクチン接種に対応している場合は接種を受けることが可能です。ただし、市内のすべての病院やクリニックなどが対応しているわけではありません。

また、対応している医療機関であっても、入荷数や一日に対応できる件数は限られており、予約対象をかかりつけの患者さんとその家族に限定しているケースもあります。

定期受診の際などにワクチン接種の可否を相談し、接種ができないと言われた場合や、かかりつけ医がない場合などは専用会場での集団接種を検討しましょう。

すでにコロナ感染したことがあり、そこから回復した人は打てる?

一般的に、感染症にかかった人はそのウイルスに対する抗体を持っていると考えられます。いわば1回ワクチンを打ったような状態です。最初の感染から少なくとも90日以上は感染しにくいことがわかっています。

しかし、それ以降についてはまだわからないことや、ワクチンを打っている場合は感染症にかかったとしても軽度で済みやすいことなどから、他の人と変わらずに打つことができるようです。

その場合、回数についても他の方と同様2回の接種が推奨されています。特に心配がない限り、通常通り接種をするのが良いようです。ただし、個人では判断せず、かかりつけ医などともよく相談のうえ接種を検討するようにしましょう。

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