路線価とは税金を計算する際の基準として使用される土地の価格のことで、毎年7月1日に国税庁より発表が行われます。
今年は全国的に上昇傾向にあり、愛知県内でも多くの地点で高い上がり率を記録しました。
とは言え、今年は新型コロナウイルスが蔓延し、経済に大きな影響を及ぼしています。
来年以降は価格が下落する可能性も考えられるため、土地活用をお考えの方はタイミングを見計らって進めていく必要があるでしょう。
この記事では、愛知県内の各地点で比較し、令和元年度の路線価よりも大きく価格を上げている地点をまとめてみました。
令和2年度の価格とともに上がり率を記載しているので、土地活用を検討中の方はぜひ参考にしてみてくださいね。
愛知県内の路線価上がり率を比べてみました
愛知県内の路線価を調べた結果、次のようになりました。
ここでは地価公示地点の中でも住宅地用土地に限定して上がり率のランキングを出しています。
また価格は1平方メートルあたりの相続税(路線価相続が発生時に相続財産価格を計算するための価格)です。
所在地 | 価格 | 前年対比 |
名古屋市中区栄5-1-20 | 660,000円 | +20% |
名古屋市中区正木1-9-2 | 285,000円 | +16.32% |
名古屋市東区泉1-5-26 | 470,000円 | +17.5% |
名古屋市中区丸の内3-8-1 | 720,000円 | +14.29% |
名古屋市中区上前津2-12-9 | 400,000円 | +14.29% |
名古屋市東区橦木町3丁目4番 | 410,000円 | +10.81% |
名古屋市中区栄2-6-17 | 1,050,000円 | +9.38% |
名古屋市東区白壁3丁目1819番 | 310,000円 | +9.1% |
名古屋市西区菊井2-14-32 | 190,000円 | +8.57% |
名古屋市熱田区花町5-26 | 195,000円 | +8.33% |
名古屋市東区大松町1-4 | 200,000円 | +8.11% |
名古屋市熱田区花表町18-7 | 150,000円 | +7.14% |
名古屋市熱田区大宝3-14-23 | 165,000円 | +6.45% |
名古屋市熱田区波寄町14-4 | 265,000円 | +6.25 |
名古屋市中村区砂田町1丁目32番 | 170,000円 | +6.25% |
名古屋市熱田区高蔵町6-14 | 180,000円 | +5.88% |
名古屋市熱田区旗屋2-12-13 | 180,000円 | +5.88% |
名古屋市東区 筒井10街区36 | 285,000円 | +5.56% |
名古屋市東区代官町27-30 | 295,000円 | +5.36% |
名古屋市千種区清住町2丁目38番1 | 225,000円 | +4.65% |
最大20%の上がり率を記録【名古屋市・中区】
上位20地点のうち5地点を占める中区は、栄エリアで20%・正木エリアで約16%と高い上がり率を出しています。
栄周辺は住環境が整っており、都市部であることから最新のファッションやグルメも充実する人気のエリアです。
現在も入居希望者が後を絶たない状況で、マンションの建設ラッシュが続くなど勢いのある地域となっています。
6地点で高い上がり率を記録【名古屋市・熱田区】
熱田区は上位20地点のうち6地点で約6~8%の安定的な上がり率を記録しました。
熱田区は名古屋駅や栄など都市部へのアクセスだけでなく、刈谷市など三河方面へのアクセスにも優れた地域です。
日常生活で必要なお店・施設が揃っており、熱田神宮公園や白鳥庭園など自然も豊富なため、落ち着いた生活を望む方におすすめのエリアとなっています。
まとめ
令和2年度における愛知県内の路線価上がり率を比較したところ、上位20地点の全てを名古屋市が占めるという結果になりました。
中でも中区や熱田区は複数地点でランクインしており、住まいとして人気のある地域ということが分かります。
愛知県内、特に名古屋市内で土地の購入を予定している方は、前年からの上がり率なども比較しながら検討してみてくださいね。