【2023】熱中症に注意!暑さ指数の確認方法と基本的な対策をチェック

全国各地で真夏日や猛暑日が観測されるようになり、熱中症対策等の呼びかけが積極的に行われています。
この記事では、熱中症の症状と基本的な対策方法を解説していきます。
暑さ指数の確認方法や熱中症警戒アラートとの関係性もまとめているので、合わせてチェックしてみてください。

暑さ指数と熱中症警戒アラートの関係

まずは、環境省が公開している「暑さ指数」の概要と、暑さ指数に基づく日常生活・運動の指針について詳しく見ていきましょう。

暑さ指数とは?

暑さ指数(WBGT)とは、熱中症の予防を目的として1954年にアメリカで提案された指標のことです。
主に人体と外気と熱のやりとり(熱収支)に着目した指標となっており、人体の熱収支に大きな影響を与える以下の要素が取り入れられています。

  • 湿度
  • 日射・輻射など周辺の熱環境
  • 気温

暑さ指数は労働環境や運動環境の指針として有効であるとされ、ISO等で国際的に規格化されています。

日常生活に関する指針

日本生気象学会が公開する「日常生活に関する指針」は以下の通りです。

暑さ指数注意すべき生活活動の目安注意事項
31以上(危険)すべての生活活動でおこる危険性高齢者においては安静状態でも発生する危険性が高い。外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。
28~31(厳重警戒)外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。
25~28(警戒)中等度以上の生活活動でおこる危険性運動や激しい作業をする際は定期的に十分な休息を取り入れる。
25未満(注意)強い生活活動でおこる危険性一般に危険性は少ないが、激しい運動や重労働時には発生する危険性がある

運動に関する指針

公益財団法人日本スポーツ協会が公開する「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」における暑さ指数の指針は以下の通りです。

暑さ指数熱中症予防運動指針
31以上(危険)特別の場合以外は運動を中止する。特に子どもの場合には中止すべき。
28~31(厳重警戒)熱中症の危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。10~20分おきに休憩をとり水分・塩分の補給を行う。暑さに弱い人は運動を軽減または中止。
25~28(警戒)熱中症の危険が増すので、積極的に休憩をとり適宜、水分・塩分を補給する。激しい運動では、30分おきくらいに休憩をとる。
21~25(注意)熱中症による死亡事故が発生する可能性がある。熱中症の兆候に注意するとともに、運動の合間に積極的に水分・塩分を補給する。
21未満(ほぼ安全)通常は熱中症の危険は小さいが、適宜水分・塩分の補給は必要である。市民マラソンなどではこの条件でも熱中症が発生するので注意。

熱中症警戒アラートが発表されたらどうする?

熱中症警戒アラートは、熱中症の危険性が極めて高いと予測された場合に、危険な暑さへの注意を呼びかけ、熱中症予防行動を促すためのアラート情報です。
具体的には暑さ指数が33以上となった際に発表され、関係省庁や地方自治体、報道機関等を通じて一般国民へ配信されます。
発表は1日2回(前日夕方17時・当日朝5時)行われ、発表後に天候が変わっても追加や取消はありません。

熱中症警戒アラートが発表された際は以下の行動を心がけ、熱中症に対して最大限の注意を払いましょう。

  • 不要不急の外出は避け、昼夜を問わずエアコン等を使用する。
  • 高齢者、子ども、障害者等に対して周囲の方々から声かけをする。
  • 身の回りの暑さ指数(WBGT)を確認し、行動の目安にする。
  • 身の回りの暑さ指数(WBGT)に応じて、エアコン等が設置されていない屋内外での運動は、原則中止または延期する。
  • のどが渇く前にこまめに水分補給するなど、普段以上の熱中症予防を実践する。

熱中症の基本対策をチェック!

続いて、熱中症の基本情報と主な予防法について詳しく見ていきましょう。

熱中症の症状・発生しやすい条件

熱中症は体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調整機能が効かなくなることによって起こります。
高温・多湿の環境や、日差しの強い日等に発生しやすく、特に高齢者や乳幼児はリスクが高いとされます。
また気温等の環境条件だけでなく、体調や暑さに対する慣れ等が影響するケースもあり、気温がそれほど高くない日でも発症する可能性があるため注意が必要です。

熱中症の主な症状は以下の通りです。

軽度めまい、立ちくらみ、筋肉痛
中度頭痛、吐き気、倦怠感
重度意識がない、けいれん、高体温、呼びかけに対する返事がおかしい、運動中にふらつく

熱中症の予防

熱中症から身を守るための基本的な対策は以下の通りです。

規則正しい食生活3食(朝食・昼食・夕食)しっかり食べる主食・主菜・副食を揃え、バランスの良い食事を心がける食後には十分な休息をとる
こまめな水分補給常に水分補給できる環境を整える(1日あたり1.2Lが目安)汗をかいたあとは塩分補給も合わせて行う
暑さを避けて過ごす炎天下・高温多湿といった環境での運動を避ける日傘・帽子を着用し、外で作業する場合はこまめに休息をとる冷房・扇風機を活用する風通しを良くする
衣服吸汗・速乾の素材を選ぶゆったりした通気性の良いものを着用する
体力づくり涼しい時間帯から適度に運動し、暑さに慣らしていく筋肉をつける

まとめ

2023年は例年以上の暑さとなる見通しのため、早い段階からしっかりと熱中症対策を整えることが大切です。
外での活動はもちろん、室内での活動時にも十分な水分補給と休息を行い、安全にスポーツやアクティビティをお楽しみください。

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