【昨年比7.0%上昇！】令和5年　名古屋市昭和区の路線価ランキング

令和5年の路線価が発表されました。
ここでは、名古屋市昭和区において路線価の高かった地点をランキング形式で紹介していきます。
昭和区の地域情報も掲載しているので、路線価ランキングと合わせてチェックしてみてください。

路線価とは

路線価とは、道路に面する標準的な宅地の１平方メートル当たりの価格ことです。
毎年7月1日に国税庁から発表され、相続税や固定資産税、都市計画税の税額を計算するときの標準的な金額として活用されます。
なお、路線価はあくまで税金をかけるときの基準となる金額であり、「この金額で取引しなさい」というものではありません。実際の取引金額は、この路線価を倍以上上回ることや、逆に下回ることもあります。

路線価は、一般的に「栄えている」と見られる都市の中心部に設定されており、日本中全ての道路に設定されているわけではありません。
路線価の設定されていない地域では、土地の利用用途ごとに定められた固定資産税の標準額に対する倍率を用いて評価額を決定します。このように、評価倍率によって土地の価格を計算する地域については「倍率地域」と呼ばれることもあります。

公示地価・基準地価との違いは？

公示地価と基準地価も土地の価格を表す言葉ですが、それぞれ以下のような違いがあります。

	路線価	公示地価	基準地価
調査機関	国税庁	国（国土交通省土地鑑定委員会）	都道府県
調査地点	道路に面する1㎡あたりの価格	「標準地」1㎡あたりの価格	「基準値」1㎡あたりの価格
用途	税金算出の基準となる土地の価格	都市の土地価格の目安	都市以外を含む土地価格の目安

公示地価と基準地価が標準地（基準値）として選定された土地の価格であるのに対し、路線価は面する道路ごとに設定された土地の価格を表すというのが大きな違いです。
路線価と公示地価は連動しており、一般的に公示地価の8割程度が路線価として設定されています。

名古屋市昭和区ってどんな地域？

名古屋市昭和区は市内の中央に位置する区で、自然環境と住環境のバランスが取れた人気のエリアです。
複数の大学や市内最大級の図書館等が区内にあり、中部地方の中でも有数の文教地区として知られています。

また昭和区は高級住宅街としても有名で、現在も新築マンションの建設・販売が活発に行われています。
昭和区内には名古屋市営地下鉄の桜通線・鶴舞線・名城線が通っており、御器所駅や八事駅辺の地価はやや上昇傾向が続く等、今後も発展が期待される地域だと言えるでしょう。

名古屋市昭和区の路線価ランキング

2023年7月1日公表分の路線価において、名古屋市昭和区で最も金額の高かった上位10地点は以下の通りです。

順位	場所	路線価（円/平方メートル）	±昨年比
1	名古屋市昭和区阿由知通3-23（地下鉄鶴舞線・桜通線　御器所駅）付近	430,000円	+30,000円
2	名古屋市昭和区桜山5-10（地下鉄桜通線　桜山駅）付近	380,000円	+20,000円
3	名古屋市昭和区広路町石坂30（地下鉄鶴舞線　八事駅）付近	370,000円	+30,000円
4	名古屋市昭和区隼人町6-3（地下鉄鶴舞線　いりなか駅）付近	330,000円	+10,000円
5	名古屋市昭和区小坂町1-7-2（地下鉄桜通線　吹上駅）付近	300,000円	+15,000円
6	名古屋市昭和区広路通8-13（地下鉄鶴舞線　川名駅）付近	280,000円	+20,000円
6	名古屋市昭和区山手通3-8（地下鉄名城線　八事日赤駅）付近	280,000円	+15,000円
8	名古屋市昭和区鶴舞4-18（地下鉄鶴舞線　荒畑駅）付近	270,000円	+10,000円
9	名古屋市昭和区山手通1-8（地下鉄名城線　名古屋大学駅）付近	265,000円	+15,000円
10	名古屋市昭和区鶴舞3-24（鶴舞南JCT）付近	235,000円	+5,000円

※同一路線沿いで最も金額の高い地点をピックアップしているため、隣り合う地点・向かい合う地点等は一部省略しています。
※地域内の主要と思われる路線に関する調査のため、極めて細い路地や道路等は省略しています。

まとめ

名古屋市昭和区の路線価は全体的に昨年からやや上昇傾向となっており、1位の地点については昨年比から+7.0％アップという結果でした。
また昭和区内には複数の地下鉄路線が通っていることから、路線価の上位は地下鉄沿線に集中していました。
昭和区は比較的面接が小さいながらも、11万人以上の人口を抱える人気のエリアであるため、今後も路線価は上昇傾向が続くと予想されます。

名古屋市昭和区について▼