今さら聞けない「ロボアドバイザー」って何?預けても大丈夫なの?

近い将来、人間の仕事がロボットに置き換わると言われています。その対象は幅広く、トラックの運転手やホテルのフロント係、銀行の窓口業務などは置き換わると言われています。さらに、知的な分野でも例えば「弁護士」「裁判官」などはロボットに置き換わるとみられています。なぜなら、これらロジック(理屈)を武器にする仕事はAIやコンピューターのほうがより得意で正確に仕事ができるからです。これらの職種についている人はAIやコンピュータを使いこなしたり、彼らが苦手な部分を担うことになっていくでしょう。

実は、「ファンドマネージャー」もロボットに置き換わる仕事の一つです。ファンドマネージャーとは、投資信託などで多くの人から集めたお金を株式などに投資して利益を生む仕事をしている人のことです。数字を元に判断し、実行していく仕事ですので、ロボットやAIに向いていると言えます。これは将来起こる話ではなく、現実にもう置き換わっています。

ロボットやAIが運用している投資ファンドのことを「ロボットアドバイザー」と呼びます。

今回はロボアドバイザーで何ができるのか、通常の投資信託との違いについて解説していきます。

投資信託とは

ファンドとも呼ばれる投資信託は数多くの投資家から多額の資金を集め、運用の専門家が投資対象を選び、運用で得られた利益を投資家に分配する金融商品のことです。投資金額によって得られる利益も変わってきますが、リーマンショックやブラックマンデーなどの市場の動きに左右されることから、常に安定的に利益が得られるわけではないことを頭に入れておく必要があります。つまり、投資信託は元本保証がない金融商品ということです。投資対象は国内株式や債券、海外株式や債券、デリバティブなどがあります。

投資家が投資信託を購入するメリットとしては4つあります。

・少額ではじめられる

・国内や海外の投資先を変えることでリスクを分散できる

・運用をプロに任せることで毎日、市場の動きをみなくて済む

・情報が集めにくく、個人で投資することが難しい国や地域でも投資対象にできる

投資信託を購入することは販売手数料や信託財産留保額、信託報酬(運用管理費用)などの手数料を支払わなければならないことが大きなデメリットです。手数料を支払うことで投資信託の運用益を減らしてしまうからです。

ロボアドバイザーとは

略してロボアドとも呼ばれますが、あなたにあった資産運用を人工知能(AI)がアドバイスしてくれるサービスです。ロボアドバイザーがポートフォリオの提案をしてくれたり、自動で投資をしてくれたりするため、投資家の手間がかからないことがメリットの一つです。

ロボアドバイザーには大きく2種類に分けられます。ひとつは投資の助言をしてくれる「アドバイス型(助言型)」と、もう一つは投資家のリスク許容度を考慮して投資まで行ってくれる「投資一任型(投資一括型)」です。

ロボアドバイザーと通常の投資信託の同じところと違うところ

ロボアドバイザーも投資信託の一部です。お金を預けると、それをプロが運用します。通常の投資信託では、投資のプロである人間が、専門分野の知識を生かしながら、投資信託のテーマに沿った分野に投資し、資金を運用します。利益が出れば売ることもありますし、市況が変われば持っている銘柄を入れ替えたりして、より高いリターンを狙います。

ロボットアドバイザーはその投資判断をロボットが行います。購入するときに、ある程度テーマ設定をします。日本株中心なのか、世界株を意識するのか。リスク高め・リターン高めを狙うのか、ミドルリスク・ミドルリターンを狙うのか。投資方針を決めて設定すると、あとはその戦略に従って自動的にポートフォリオを組み、時にはその中身を入れ替えながら、狙い通りのリターンを出すことを目指します。

もちろん、狙い通りにリターンを得られないことがあるのは通常の投資信託もロボットアドバイザーでも同じです。

つまり、「一度預けると、基本的にはそのままほったらかし」「得をすることもあれば、損をすることもある」というのはどちらにも共通する内容なのですが、ロボアドバイザーの場合、その後の投資判断をロボットが自動で行っている点が通常の投資信託と異なるのです。

各社のロボアドバイザーの比較

手数料無料タイプ

・SBI証券が提供している「Fund Robo」は6つの質問に答え、投資対象地域を選ぶことによって1~3本の投資信託を推奨してくれます。

・auカブコム証券の「FUND ME」は性別や年齢、投資経験などの質問に答えると、回答者のリスク許容度にあったポートフォリオを提案してくれます。

投資一任型

・WealthNavi(ウェルスナビ)は最低投資金額が10万円で利用可能。(WealthNavi forネオモバは最低投資金額1万円、WealthNavi for ANAは30万円)リスク許容度の設定ができ、安全性の高い資産配分の1からハイリスクな設定の5まで5段階のポートフォリオがあります。2016年1月19日に初回投資に100万円、毎月3万円を積み立てて2021年3月31日まで運用した結果、リスク許容度5の場合のリターンは+48.8%でした。

・楽天証券が提供している楽ラップです。楽ラップの投資対象は国内投資信託のみで、特徴的なものは下落ショック軽減機能があることです。株価の変動リスクが高まると、株式の割合を減らすことでリスクを減らしてくれます。リスク許容度は保守型からかなり積極的の5段階があり、2016年7月4日から2021年3月31日まで「かなり積極的」で運用した場合、騰落率は67.55%となっています。運用手数料は固定報酬型の最大年率が0.702%。成功報酬併用型の手数料は最大年率0.592%+運用益の5.4%となっています。

不動産投資もロボットが判断する時代!

「お金を預けたまま、あとは勝手に資産が成長する」というのは、株式だけではありません。不動産投資も同じです。一度物件を購入すると、あとは家賃が自動的に入ってきて、そこから管理費や借入金の返済が自動的に支払われます。

そして、この不動産投資の世界にも「ロボアドバイザー」が登場しています。

不動産投資をするにあたっては様々な仕事があります。空室が出ればSuumoやHomesに掲載して入居者を集め、内覧して、契約します。水漏れや泥棒などのトラブルがあれば対応します。退去する人がいればクリーニングして、また新たな入居者を募ります。

そんな不動産投資の仕事のなかで、一番難しい業務、それは「物件の査定・購入」です。不動産投資は、一度保有すると10年-20年持つのが当たり前です。その収益構造は購入当初から10年-20年経っても変化しません。突然儲かったり、突然損したり、ということがなかなかない投資です。ですので、買うときにその後のリターンがほぼすべて決定します。買うことを失敗すると10年-20年の長い間逃げることが出来ません。この難しい買付業務こそ、AIの力を生かせるジャンルとなっています。


TSONのクラウドファンディングではAIの能力を活用して、安定してリターンが出せる仕組みを構築しています。。1口1万円からで想定運用期間も1年程度。想定利回りも6.7%と高利回りが期待できる商品です。もし対象不動産を売却したときに評価が下落していたとしても、優先劣後システムのおかげで投資家の出資額が守られます。そのため売却額が出資総額の20%まで下回ったとしても、投資家の元本には影響がありません。

TSONのクラウドファンディング https://www.tson.co.jp/futoku/

資産運用するのも、時代にあったツールと知識を使いましょう

これからの時代、AIを活用したロボアドバイザーのような商品は数多く出てきます。元々、資産運用に必要な多数のパラメータを用いた複雑な計算はAIの得意分野です。したがって、ロボアドバイザーやAIに頼る流れが止まることはありません。AI同士、ロボット同士で運用成績を競いあっています。自分がロボアドバイザーやAIを活用しないことは自由ですが、周りがみなロボットアドバイザーやAIをフルに活用している中、自分だけが使わないのは、たとえてみれば、みんなが自動車で移動しているのに、自分だけ人力車で移動するようなものです。

人力車には人力車の良さがありますし、人力車でしか行けないところもあるかもしれません。それにしても、他のツールの良さや悪さなどを知った上で、最適な手段として自分自身で投資方法を選択していくことが今後さらに重要なことになっていくのは間違いありません。

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