アフターコロナは伝統息づく有松の街並みで。ゆったり過ごす大人のデートプラン

有松町(ありまつ)には、江戸時代に建造された町屋の立ち並ぶ通りが現在も残っています。
代々受け継がれてきた伝統工芸の絞り染めを身に付けて古い街並みを散策すれば、まるで江戸時代にタイムスリップしたような気分を味わえるでしょう。

そんな有松の街並みは、アフターコロナの今だからこそ、デートスポットとしての魅力にあふれています。
この記事では、有松が持つ魅力やおすすめのデートプランをご紹介。
「三密」を避けながら、ゆったりと流れる時間の中で街並みに息づく歴史と伝統を感じてみてください。

有松の街並みはアフターコロナのデートにおすすめ

名古屋市緑区にある有松町は、慶長13年(西暦1608年)に尾張藩の奨励によってつくられた旧東海道間の茶屋集落の1つです。
しかし、耕地が少なかったため茶屋としての営みには限界があり、副業としてはじめた絞り染め工芸が東海道を歩む旅人たちの好評を集めたことで繁栄を誇ったと言われています。
まずは、アフターコロナのデートスポットとして有松の街並みをおすすめする理由について紹介していきます。

広々とした長閑な街並みを気ままに散策

有松町は旧東海道の池鯉鮒宿(ちりゅうのしゅく)と鳴海宿(なるみしゅく)の間にできた茶屋集落です。
茶屋とは、移動手段が徒歩のみだった時代の休憩所のことで、「水茶屋」「掛茶屋」「御茶屋」などと呼ばれていました。
現在も残る古い街並みは国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されており、当時の面影を感じられる情緒豊かな景観が特徴。

毎年6月に開催される「有松絞りまつり」(2020年度は中止)の際は多くの観光客で賑わいますが、普段は落ち着きのある静かな街並みを楽しめます。
またメイン通りは道幅が広く車の通りも少ないため、フィジカルディスタンスを保ってゆっくりと散策することが可能です。

心身ともにリフレッシュ!竹田家住宅の豊かな自然

有松の街並みを沿うように流れる藍染川(あいぞめがわ)や、緑あふれる庭園を眺めながら癒しの時間を過ごせるのも魅力の1つです。
中でも江戸時代から残る「竹田家住宅」の中心に広がる庭園は美しく、黒漆喰でつくられた重厚な雰囲気の蔵と、庭園を囲む木々とのコントラストは圧巻!

「竹田家住宅」は現在も有松絞りの問屋さんとして営業しており、イベント時には建物の中や庭園内を見て回ることもできます。
古き良き自然の景色に囲まれつつ、ステイホームで溜まった疲れをリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。

有松で過ごす大人のデートプラン

風情漂う有松の街並みは、落ち着いた時間を過ごしたい大人のためのデートスポットとして最適です。
続いて、有松の観光ポイントとおすすめの過ごし方について紹介していきます。

有松の伝統美・絞り染めを体験!

有松の通りには、有松絞りを扱うお店が20店舗以上存在します。
うち半数以上の店舗で有松絞りの作品が販売されており、中には絞り染めの体験ができる店舗も。
体験できる内容や料金は店舗によって異なるので、事前に問い合わせ・予約を行っておくとスムーズです。

ここでは一例として、「有松・鳴海絞会館」の体験内容と料金をご紹介。

内容 料金(税込) 所要時間目安
ハンカチ 一般:1,100円
小中高生(個人):1,000円
小中高生(団体):900円
幼児:900円
1時間
テーブルセンター 2,200円 1時間半
のれん 2,800円 1時間半
エプロン 3,400円 1時間半~2時間
Tシャツ 女性用:3,400円
男性用:4,000円
1時間半~2時間

絞り染めをした作品は完成までに約3週間かかるため、後日郵送などで受け取ることになります。
有松の伝統工芸に触れることで、より一層街の魅力を感じられることでしょう。

歴史を感じながら街並みを散策

今なお続く伝統工芸の有松絞りによって大きく栄えた有松町。
しかし、天明4年(西暦1784年)には火災で村の大半が焼失してしまうという災難にも見舞われました。

大火からの復興の際、漆喰による塗籠造(ぬりごめづくり)や卯建(うだつ)の技術を取り入れた建物がつくられ、その多くが現存しています。
その他、有松に立ち並ぶ建造物の技術と概要は以下の通り。

塗籠造(ぬりごめづくり) 壁や軒裏を土で厚く塗った防火構造のこと。
卯建(うだつ) 建物の妻側に設けられた小屋根付きの袖壁。壁面を土で厚く塗って小屋根を瓦葺きにすることで防火効果が期待できる。
海鼠壁(なまこかべ) 土蔵造りの建物の外壁仕上の1つ。目地に漆喰を塗り上げて断面を海鼠形にしたもので、耐火性が高い。
虫籠窓(むしこまど) 町屋建築の2階に設けられた固定窓のこと。形状が虫籠に似ていることが名前の由来とされている。

先ほど紹介した「竹田家住宅」にも上記の技術が使われており、名古屋市の指定文化財として登録されています。
有松の街並みを散策しながら、当時の技術や生活に思いをはせてみるのも素敵ですよね。

また、有松の街並みから少し外れた位置には文政7年(1824年)建立の社殿が現存する「有松天満社」や、織田信長軍が今川軍を破った舞台である「桶狭間古戦場」もあり、歴史好きにはたまらない観光スポットです。
近くには広大な敷地を持つ「大高緑地」もあり、歴史と自然を一度に楽しめるエリアとなっています。

趣のある空間でグルメを楽しむ

有松には一般住宅や有松絞りのお店だけでなく、旧家を改装したカフェや居酒屋さんも多く立ち並んでいます。
「ダーシェンカ蔵」(パン工房・有松町大字有松字往還北106)や「グランパニエ」(洋菓子店・有松2305)ではテイクアウトも可能なため、「アフターコロナでも外食は避けたい」という方におすすめ。

また「日本料理やまと」では、旧絞り問屋の「神半家住宅」を改装した趣のある空間で上品な会席料理を楽しむことができ、大人の記念日デートにもぴったり!
有松の街並みを散策したあとは、美味しい料理で空腹を満たしてみてはいかがでしょうか。

伝統工芸が生み出す新たな作品

有松の各店舗や施設では、現在も新型コロナウイルス感染予防のため営業短縮や人数制限を行っているところが少なくありません。
遊びに行く際は、店舗の営業時間や絞り体験の対応状況などを事前に確認しておくと安心です。

一方で、伝統工芸の有松絞りでつくられたマスクを販売するなど、有松ならではのアフターコロナ対策も。
豊富な色柄が楽しめる有松絞りマスクは、自分用にはもちろん、家族や友人へのお土産としてもおすすめです。

また店舗や施設のトイレを利用した際は必ず手を洗うといった個々の対策も重要となります。
有松の街並みは広々としており「三密」になりにくい環境であるとはいえ、きちんと対策をとったうえでデートを楽しんでくださいね。

まとめ

名古屋市内にありながら、江戸時代にタイムスリップしたような非日常の空間を楽しめる有松の街並み。
当時の面影が残る空間で体験する絞り染め工芸は、2人にとって特別な時間を演出してくれることでしょう。
アフターコロナのデートスポットをお探しの方は、ぜひ有松の街並みへ訪れてみてください。