相続した土地が田舎すぎる!どんな活用法が?

田舎にある土地や建物を相続してしまったときに、すぐに売却できるかご自身で活用方法が見つかればいいですが、田舎であればあるほど簡単に事は運びません。今回は「資産性の低い」土地建物を相続したときの対処法を解説していきます。

広くない土地(30坪以下)を相続した場合

近隣で相続した土地を借りてくれるような人がいない場合、そのまま放置しておく方がいいでしょう。その理由は、固定資産税が大した金額ならないからです。

固定資産税は固定資産税評価額×1.4%で税額が決定します。固定資産税評価額は時価の約70%が目安とされ、田舎の土地は時価自体が低いため固定資産税も低くなる傾向にあります。仮に固定資産税が高いなら、相続した土地の近隣で取引実績もあり、高額で取引されているはずですから、売却することも可能でしょう。

もし相続した土地に建物や塀などがついていた場合、建物などの状態が良くかつ頻繁に見回りに行けるならそのままの状態で、建物などの状態が悪く風雨で壊れてしまいそうなら取り壊すほうがよいでしょう。その理由は、塀や建物が壊れたときに近隣の建物や歩いている人などに被害を与えないためや、放火をされて隣近所に燃え広がらないようにするためです。

もし取り壊さず、特定空き家と見なされた場合は住宅用地の特例措置が適用されなくなり、固定資産税は土地のみの評価になってしまいます。つまり土地の固定資産税が、建物付き時の土地の固定資産税の6倍になってしまうということです。

広い土地を相続したら借家を建てる

特にコロナ以降、郊外の「広い家」を求める人が増えてきています。リモートワークで対応可能な職種の人なら、わざわざ感染リスクの高い市街地に住むよりも、田舎に住んだほうが安心だからです。駐車場に車が3台程度停められて、広くて大きな間取りの家なら需要があるでしょう。車がたくさん停められることで、地方に住んでも友達などを自宅に招きやすくなります。もし古家が建っているなら、キッチンやお風呂などの水回りや大きなリビングを設置するようにリフォームを行えば、入居申し込みも見込めるでしょう。

車好きの人のためにガレージハウスを建てる

資金的に余裕があるのであれば貸家をアップグレードする形でガレージハウスにしてみてはいかがでしょうか?車好きで高級な自動車を保有している場合、車を大切にしているはずですから、雨風を避けて車を傷めないようにすることや防犯のためにガレージ付きの一戸建てがあれば選ぶ人もいるでしょう。賃貸ではガレージ付きの貸家がほとんどないため、家賃を高く設定できる可能性が高いです。電気自動車やプラグインハイブリッドに対応できるようにしておけば、万が一の際に自宅に電気を供給できますので、災害対策としても役立ちます。

借家が建てられないときや立地次第では駐車場にする

田舎の土地には市街化調整区域といって、住宅などの建築物が建てられない場所もあります。そのような場合、近所が住宅地や観光地に近い、駅に近いなど駐車場のニーズがありそうなら、駐車場として収益を上げるようにしてはいかがでしょうか。管理に手間をかけたくないならakippaなどの駐車場シェアリングを利用するのもいいでしょう。

駐車場のニーズがない場所なら資材置き場や市民農園として貸し出す

相続した土地の近くには住宅がなく、駐車場のニーズがまったくないなら、資材置き場として利用することを考えてみてください。ある程度広い土地があれば、大型トラックやダンプカーなどの行き来にも便利ですし、大規模工事が近くで始まれば資材置き場のニーズも高まります。大型車が出入りしても、人身事故の可能性が低くなることは大きなメリットになります。

資材置き場は敬遠したいと考えているなら、市民農園や貸農園として利用してみてはいかがでしょうか。収益のことを考えると多くは見込めませんが、郊外だからこそ需要はあります。市民農園の開設をする場合、市町村や農業委員会に相談をするようにしてください。

山林を含む土地を相続したらキャンプ場にする

近年はソロキャンプをはじめ、キャンプを楽しんでいる人が急増しています。宿泊施設を設けてしまうと旅館業法の許可が必要になりますが、各自テントを張って宿泊してもらう場合には許可は要りません。またバーベキュー用の食材や調理したものを提供しないなら、飲食店業の許可も必要ないため、簡単に営業が始められます。なお1ha以下の森林を伐採する場合、林地開発許可は不要ですが事前に伐採および伐採後の造林の届出が必要です。その他には小規模林地開発届、事後に造林報告届を市町村長に報告する必要があります。1ha以上の場合、林地開発許可が必要で市区町村の森林保全係、林業振興課などに許可申請をしてください。

相続した土地を活用したくないなら売却も選択肢に入れてみて

いま住んでいる場所から相続した土地まで、新幹線や飛行機に乗らないと行けないような場所だと、管理に手間がかかるため手放したほうがいいかもしれません。それでも先祖から受け継いできた土地を守りたいと思われているなら、本記事をぜひご活用ください。