ChatGPTとは?不動産探しのツールとして活用する方法を紹介!

高性能のチャット型AIとして話題を集めている「ChatGPT」。
この記事では、ChatGPTの概要とAIを活用した不動産探しの方法・注意点等を解説します。
不動産探しのツールとしてChatGPTを利用できるのか知りたいという方はぜひ参考にしてみてください。

ChatGPTとは?

ChatGPTは、ユーザーが入力した質問に対して、AIがチャットで回答を行うという新しいサービスのことです。
人工知能の研究開発機関「OpenAI」により開発されたサービスで、2022年11月のサービス公開以降、回答精度の高さから利用者を急増させています。

ChatGPTはインターネット上にある情報を学習して回答を生成する仕組みとなっており、過去の会話を記憶したり、複雑な表現でも理解したりできるのが特徴です。
サービス自体は英語版のみのリリースとなっていますが、チャットについては日本語にも対応しています。

ChatGPTの使い方は以下の通りです。

  1. 公式サイト(https://openai.com/blog/chatgpt)にアクセス
  2. 「TRY CHATGPT」をクリック
  3. 「Sign up」をクリック
  4. メールアドレスとパスワードを設定(GoogleまたはMicrosoftアカウントの利用も可)
  5. メール本文のリンクから登録情報を入力
  6. 認証コードを入力してアカウント作成を完了
  7. ChatGPTの画面下部にある枠内に質問内容を入力

質問内容を送信すると、適した回答をAIが返してくれるという流れになります。
なおAIの回答は必ずしも正確な情報を示しているわけではなく、誤りがあったり、架空の内容であったりする場合もあるため、出力された文章を流用する際は内容の真偽を確認することが大切です。

ChatGPTを不動産探しに利用してみよう!

続いて、ChatGPTを利用して不動産探しの情報収集を行う方法を紹介していきます。
具体的な質問例とChatGPTの回答例を掲載しているので、質問を考える際の参考にしてみてください。

賃貸物件の探し方

賃貸物件を調べたい場合は、はじめに物件探しのポイントや注意点をChatGPTで確認してみましょう。
以下は物件探しおよび内見時のポイントに関する質問例と回答例です。 

質問例「物件探しのポイントについて教えて」
回答例賃貸物件を探す際には、以下のポイントに注意することが重要です。

1.予算の設定:まず最初に、予算を設定しましょう。月々の家賃に加えて、水道光熱費や管理費などの諸費用も考慮する必要があります。
2.住みたいエリアの設定:次に、住みたいエリアを設定しましょう。通勤や通学に便利な場所や、生活に必要な施設が近くにある場所など、自分にとって必要な条件を考慮して決定しましょう。
3.物件のタイプの選択:アパート、マンション、一戸建てなど、自分にとって適した物件のタイプを選びましょう。
4.物件の設備・条件の確認:物件には様々な設備や条件があります。駐車場やバイク置き場、エアコン、オートロック、ペット可など、自分にとって必要な条件を確認してください。
5.契約条件の確認:契約期間や敷金・礼金、更新料、退去時の原状回復費用など、契約条件を確認しておきましょう。
6.物件の実際の見学:ネットでの物件情報だけでなく、実際に物件を見てから決めることをおすすめします。物件の状態や雰囲気を確認し、自分が住みやすいと感じるかどうかを見極めましょう。

以上が、賃貸物件を探す際に注意すべきポイントです。しっかりとポイントを押さえて、自分にぴったりの物件を見つけましょう。
質問例「賃貸物件をチェックするときに見るべきポイントについて教えて」
回答例賃貸物件を内見する際には、以下のポイントに注意すると良いでしょう。

1.部屋の広さ:部屋の広さは、家具の配置や生活スタイルに大きな影響を与えます。自分のライフスタイルに合わせて、必要な広さかどうかを確認しましょう。
2.日当たりや風通し:日当たりや風通しは、生活の快適性に大きく関わります。十分な日当たりがあるか、風通しが良いかを確認しましょう。
3.キッチンやバスルームなどの設備:キッチンやバスルームなどの設備は、生活に欠かせないものです。設備が古かったり、使い勝手が悪い場合は、不便な生活を強いられることになります。
4.騒音や振動:物件が騒音や振動の影響を受けやすい場所にある場合、生活の快適性が損なわれることがあります。周辺の騒音レベルや、住居として不適切な場所になっていないかを確認しましょう。
5.周辺環境:物件の周辺環境も重要なポイントの一つです。生活に必要な施設が近くにあるか、治安が良いかどうかなど、自分にとって必要な条件を確認しましょう。
6.賃料や敷金などの条件:最後に、賃料や敷金などの条件についても確認しておきましょう。自分の予算内かどうか、また敷金や礼金が必要かどうかなどを確認しましょう。

以上のポイントに注意しながら、物件を内見していくと、自分にとって最適な物件を見つけることができるでしょう。

このように、一般的な内容を問うケースでは比較的正確で分かりやすい情報が返されます。

では、より具体的な内容を聞いた場合はどうなるのでしょうか。
例として、「本山駅近辺の不動産屋さんのリストを作って」と質問した場合の回答例を見てみましょう。

こちらも正確な情報が表示されたように見えますが、実際に確認してみると謝りが多いことが分かります。
表内の電話番号はほとんどが「06」で始まっていますが、「06」は大阪府内の電話番号であり、名古屋市内の電話番号とは異なります。
また店舗名についても架空のものが混ざっていることから、ChatGPTは一般知識の確認には有効であるものの、店舗情報等の調査には適さないと言えるでしょう。

売買物件の探し方

一軒家を建てるための土地を探す場合は、賃貸物件の場合と同様、はじめに土地探しのポイントや注意点をChatGPTで確認してみるのがおすすめです。
以下は土地探しのポイントに関する質問例と回答例です。 

質問例「一軒家用の土地探しのポイントについて教えて下さい。」
回答例1.予算を決める:土地の価格は立地条件や面積、地域などによって大きく異なります。まずは自分たちが購入できる予算を決めてから探しましょう。
2.希望する立地条件を決める:土地の立地条件は、住宅を建てる目的やライフスタイルに合わせて選ぶことが重要です。公共交通機関へのアクセスや近くに商業施設があるかどうか、周辺の自然環境や治安、学校や医療施設の有無など、自分たちが暮らす上で必要な条件を決めましょう。
3.土地の形状や面積を確認する:建物の敷地面積や形状は、住宅を建てる際に大きな影響を与えます。土地の形状が不規則であったり、狭小であったりすると、建物のプランニングが難しくなる場合があります。また、建物の予定面積や庭の広さに合わせて、土地の面積を確認しましょう。
4.地盤調査の結果を確認する:建物の安全性を確保するためには、土地の地盤調査が必要です。地盤の状態によっては、建物を建てることができなかったり、建物の耐震性や安全性に影響を与える可能性があります。地盤調査の結果を確認し、必要に応じて専門家の意見を聞くことが重要です。
5.所有権の確認:土地を購入する前には、土地の所有権や負担物件の有無を確認しましょう。所有者が不明確な土地や、抵当権や地上権などの負担がある土地は、購入後のトラブルの原因となる場合があります。
6.建築制限の確認:土地には、建築制限がある場合があります。たとえば、建築物の高さや敷地面積、建物の色などに制限がある場合があります。建築制限については、自治体に問い合わせるか、不動産業の専門家に相談して、確認することが重要です。
7.日照や風通しを確認する:住宅を建てる場合、日照や風通しが重要な要素となります。周辺の建物や自然環境によって、日照や風通しが悪い場合があります。土地を購入する前に、実際に現地を見て確認することが大切です。
8.土地の将来性を考慮する:土地の将来性を考慮することも重要です。周辺の開発計画や道路整備などが予定されている場合、土地の価値が上昇する可能性があります。また、自然災害などのリスクも考慮する必要があります。
9.不動産会社とのコミュニケーションを大切にする:不動産会社とのコミュニケーションを大切にしましょう。自分たちの希望する条件や予算などを正確に伝え、適切な情報提供やアドバイスを受けることができます。

以上が、一軒家用の土地を探す際のポイントです。大切な買い物なので、じっくりと検討し、納得のいく土地を選ぶようにしましょう。
質問例「建築制限の確認はどのようにすればいいですか?」
回答例建築制限を確認するには、以下の方法があります。 

1.土地の所在地にある自治体の都市計画課に問い合わせる:土地の所在地にある自治体の都市計画課に問い合わせると、土地の建築制限に関する情報を得ることができます。また、都市計画マップなどの資料も提供されます。
2.土地の周辺にある建物を調査する:土地の周辺にある建物を調査することで、建築制限を把握することができます。同じような建物が多く建っている場合、建築制限がある可能性が高いです。
3.不動産会社に問い合わせる:不動産会社に問い合わせると、土地の建築制限についてアドバイスを受けることができます。不動産会社が持っている資料や情報を活用することで、より正確な情報を得ることができます。
4.弁護士や行政書士に相談する:弁護士や行政書士に相談することで、土地の建築制限についてより詳細な情報を得ることができます。特に、複雑な制限がある場合は、専門家に相談することをおすすめします。

以上の方法で、土地の建築制限を確認することができます。建築制限に違反した場合、建物を取り壊すことになる可能性があるため、注意して確認しましょう。

このように、ある程度深堀りする質問であっても、一般的な内容であれば正確な情報が返されます。
では、土地の相場や路線価等の具体的な質問を行うとどうなるのか、いくつかの質問例・回答例を見ながら確認してみましょう。 

質問例「名古屋市千種区の一軒家の相場について教えて下さい」
回答例名古屋市千種区の一軒家の相場については、広さや建物の状態、立地条件などによって異なります。しかし、一般的には、中古の一戸建ての価格帯は1,500万円~3,000万円程度となっています。ただし、人気の高いエリアや築年数が新しい物件、または土地の広さが大きい物件は、より高価格帯になる傾向があります。また、最近は少し高めの価格帯でも人気があるエリアがあるため、相場を確認する場合は、不動産会社に相談するとよいでしょう。
質問例「名古屋市で住宅を建築する場合の坪単価の相場について教えて下さい」
回答例名古屋市で住宅を建築する場合の坪単価の相場は、建築業者や建築物の品質、仕様、地域、施工方法などによって異なります。一般的には、安価なものだと20万円前後の坪単価から、高級なものだと50万円以上の坪単価まで幅広くあります。

しかし、名古屋市では、建築需要が高まっているため、最近では坪単価が上昇傾向にあります。また、建築業者の技術や施工内容によっても、坪単価が大きく異なるため、業者選びには注意が必要です。

建築に関する予算や相場については、複数の建築業者に見積もりを依頼し、比較検討することが大切です。また、予算に合わせた建築プランの作成や、金融機関のローン相談も必要になってきます。

こちらも正確な情報が表示されたように見えますが、実際には条件や広さによって異なるという書き方がされており、具体的な情報は何も得られていないことが分かります。
また相場の範囲が広く、ほぼ全ての物件が当てはまるような金額が設定されていることから、平均を知りたいというこちらの意図は伝わっていないと言えるでしょう。

質問例「名古屋市千種区の路線価について教えて下さい」
回答例名古屋市千種区の路線価は、2021年の公示地価によると、以下の通りです。
・千種区内の路線価の平均は、31.9万円/平方メートルとなっています。
・千種区の最も高い路線価は、千種通5丁目で、89.5万円/平方メートルとなっています。
・千種区の最も低い路線価は、白水町2丁目で、12.4万円/平方メートルとなっています。

 なお、路線価とは、不動産の評価に使われる指標の1つで、国土交通省が毎年公表しています。路線価は、不動産の地価を基に算出され、同じ地域内でも位置や形状、利便性などによって異なる値段がつけられます。

路線価の情報も実際のデータとは異なる結果が出力されました。(千種通5丁目の実際の路線価は29.5万円)

参考:千種区路線価ランキング(令和4年)

売買物件の調査に関しても、ChatGPTの利用は一般知識の確認程度にとどめておき、詳しい価格等の調査は自身で行った方が良いと言えるでしょう。

ChatGPTのユニークな使い方

ChatGPTは、情報収集ツールとしての性能はまだ発展途中ですが、文章の生成に関しては現時点でも優れた性能を持っています。
例えば、どうしても購入したい土地を見つけた場合のメールの書き方をChatGPTに聞いてみます。

質問例「土地のオーナーに対して、その土地を自分に譲ってもらいたいときの手紙の文面を考えてください。私はそこに家族4人で住む家を建てたいと思っています。」
回答例尊敬する〇〇様

私たちは、〇〇地区にある〇〇番地の土地に強い興味を持っており、この度、その土地を譲っていただけないかと考えております。
私たちは、家族4人で住むための住宅を建てることを目指しており、〇〇地区には長年住まわれていることから、この土地に思い入れがあります。そのため、この土地を譲っていただけると大変ありがたいと考えております。
もし、ご興味がございましたら、土地の引き渡しや手続きについてご相談させていただきたく思います。何卒、ご検討いただけますようお願い申し上げます。

敬具〇〇より

上記の内容が物足りないと感じた場合は、以下のように条件を追加することで回答を変化させることができます。

質問例「地主様は簡単に心を許してくれません。相手の心を打つようなエモーショナルな手紙の文面を考えてください。」
回答例尊敬する〇〇様

私たちは、〇〇地区にある〇〇番地の土地に心を奪われています。その土地が私たちの夢を叶えるための場所であると確信しているからです。

私たちは、家族4人でこの土地に住まいを構え、子供たちがのびのびと成長できるような環境をつくりたいと考えています。
私たちが望む住まいは、周囲の景色に調和する、温かく居心地の良い家であり、この土地にはそのような住まいを実現するためのポテンシャルがあると信じています。

地主様のご家族も、この土地に多くの思い入れがあることと存じます。
そのため、土地を譲っていただくことは決して簡単なことではないかもしれません。
しかしながら、私たちは、この土地に対する愛着と情熱を持って、地主様とともに、この土地の未来を築いていけることを心から望んでいます。

地主様がこの手紙を読んで、私たちの情熱と熱意を感じていただけることを切に願っております。何卒、ご検討いただけますようお願い申し上げます。

敬具〇〇より

ChatGPTは過去のやり取りを記憶できるため、少しずつ条件を加えながら好みの文章を作成していくといった使い方が可能です。
情報収集の補助としてだけでなく、こういった感情表現のヒントを得るためのツールとしてChatGPTを活用してみてはいかがでしょうか。

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