【名古屋市】2022年、風水害ハザードマップが更新!概要・マップの見方などを確認。各区ごとの被害想定の有無についてもまとめました。

名古屋市が配布している風水害ハザードマップの掲載内容が令和4年6月から変わりました。
この記事では、風水害ハザードマップの概要とチェックすべきポイントなどを解説しています。
いつ大規模災害が起きても冷静に対処できるよう、普段から家庭内でハザードマップの情報をチェックしておくようにしましょう。

風水害ハザードマップの概要

まずは、名古屋市の風水害ハザードマップが更新された背景と、実際の風水害ハザードマップの利用方法について詳しく見ていきましょう。

風水害ハザードマップが更新された背景

名古屋市の風水害ハザードマップが更新された背景には、全国各地で頻発している激甚災害の存在があります。
この状況を受けて平成27年に水防法が改定され、国や県が想定し得る最大規模の降雨・高潮による浸水想定を順次公表することとなり、令和3年度にそのデータが出揃いました。

これに伴い、名古屋市では想定し得る最大規模の洪水・内水氾濫・高潮のハザードマップと、地震・津波・ため池氾濫などすべての災害を掲載した新しいハザードマップの作成が進められています。
最終的なハザードマップは令和4年度末に全戸配布される予定ですが、それに先立って、浸水想定の大きく変化した風水害ハザードマップの全戸配布が実施されました。
令和4年6月からは、新しい風水害ハザードマップに基づいて行動をとる必要があるため、各家庭であらかじめ水害リスクについて話し合いを行っておくようにしましょう。

風水害ハザードマップの利用方法

風水害ハザードマップは情報面・マップ面の2面に分かれており、それぞれ以下の内容が掲載されています。

情報面想定される風水害の種類・避難を判断するための情報・避難行動の目安・避難時の注意点・防災情報の入手方法を掲載しています。
マップ面河川の氾濫による洪水や大雨によって発生する内水氾濫、また大型の台風接近に伴う高潮により想定される浸水区域やその浸水深と命を守るための避難場所(指定緊急避難場所)が地図上に示されています。

風水害ハザードマップは名古屋市のWebサイトからダウンロードできます。

また以下の場所でも確認することができるので、お近くの方はチェックしてみると良いでしょう。

  • 各区役所情報コーナー
  • 名古屋市図書館
  • 名古屋市港防災センター など

家庭内でチェックしておくべきポイント

風水害ハザードマップの情報面には、日頃から家庭内で話し合っておくべきポイントとして以下の3点があげられています。

  • 想定される風水害の種類ごとに、自宅周辺の浸水深など災害の危険性の確認
  • 名古屋市から出される「避難を判断するための情報」とその入手方法の確認
  • 「避難行動の目安」に基づく具体的な避難先とそこまでの経路および時間

それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

想定される風水害の種類

名古屋市において想定される風水害の種類は以下の通りです。

名古屋市内の各区ではそれぞれ以下の風水害が想定されるので、マップ面で浸水深や指定緊急避難場所の位置をチェックしておきましょう。

 洪水内水氾濫高潮土砂災害
千種区想定あり想定あり想定なし(特別)警戒区域あり
東区想定あり想定あり想定なし(特別)警戒区域なし
北区想定あり想定あり想定あり(特別)警戒区域なし
西区想定あり想定あり想定あり(特別)警戒区域なし
中村区想定あり想定あり想定あり(特別)警戒区域なし
中区想定あり想定あり想定あり(特別)警戒区域なし
昭和区想定あり想定あり想定あり(特別)警戒区域あり
瑞穂区想定あり想定あり想定あり(特別)警戒区域あり
熱田区想定あり想定あり想定あり(特別)警戒区域なし
中川区想定あり想定あり想定あり(特別)警戒区域なし
港区想定あり想定あり想定あり(特別)警戒区域なし
南区想定あり想定あり想定あり(特別)警戒区域あり
守山区想定あり想定あり想定なし(特別)警戒区域あり
緑区想定あり想定あり想定あり(特別)警戒区域あり
名東区想定あり想定あり想定なし(特別)警戒区域あり
天白区想定あり想定あり想定あり(特別)警戒区域あり

避難を判断するための情報

名古屋市から発出される避難情報の種類ととるべき行動の一覧は以下の通りです。

また避難情報を入手するための手段として、名古屋市では以下の9種類のツールを紹介しています。

 情報入手の手段概要
1きずなネット防災情報地震・津波や大雨などにより、災害発生が予想される場合の避難に関する情報や災害時に役立つ情報をメールで配信
2緊急速報メール(エリアメール)気象庁から配信される緊急地震速報や津波警報とともに、地方公共団体から配信する災害・避難情報を一斉配信するサービス
3名古屋市水防情報システム(NICOS)市内および周辺部の雨量や河川水位の状況などを確認できる
4同時無線テレホンサービス荒天時など、街の防災スピーカーが聞こえづらい場合に、放送内容を電話で聞くことができる
5緊急ラジオ放送株式会社MID-FM(周波数76.1MHz)との協定により、災害時などには通常の放送に割り込んで避難情報などの緊急放送を行う
6名古屋市防災アプリ名古屋市の地震・洪水の被害想定や避難場所、津波避難ビル等の情報をチェックできるアプリ
7なごや減災プロジェクト名古屋市とウェザーニューズ社が共同で運営するWebサイトで、被害情報や気象情報をネット上で共有できる
8SNS(名古屋市防災アカウント)平常時は防災に関するイベント情報、災害時は避難情報や災害発生後の生活支援に関する情報を発信
9名古屋市公式Webサイト名古屋市内で災害が発生した場合、名古屋市公式Webサイトのトップページにて情報が発信される

避難行動の目安

名古屋市では、避難行動の目安として以下のステップを掲示しています。

上記ステップを参考に家庭内で避難場所を設定し、避難場所までの経路や移動時間をあらかじめ確認しておくことが大切です。

まとめ

大雨や台風による災害はいつ起こるか分からないため、いつ起きても冷静に対処・避難できるよう日頃から家族と話し合っておく必要があります。
名古屋市の風水害ハザードマップは公式Webサイトから全てダウンロードが可能ですので、印刷して自宅の目に付くところに貼っておくなど、普段から意識できるよう工夫していきましょう。

※記事内の画像引用:いずれも名古屋市 風水害ハザードマップ 情報面

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