オリンピックレスリング競技について

東京オリンピックの競技種目にもなっているレスリング。日本代表も12人が参加し、メダルを狙います。ここではオリンピックにおけるレスリングの歴史、ルール、見どころなどをお伝えしていきます。

レスリングとは

何も道具を持たず、衣服も掴むこともせず、体同士がぶつかい、技をかけあうというシンプルな競技がレスリング。双方の選手がパワーとスピード、テクニックを駆使し、相手を組み伏せ、両肩をマットに押し付けようと競います。

歴史

人類最古の格闘技と呼ばれるレスリングは古代オリンピックより行われていました。近代オリンピックでは、1986年アテネオリンピックより実施。2004年アテネ五輪より女子レスリングも正式種目として採用されています。

ルール

直径9メートルの円形マット上で試合は行われます。激しいスポーツであるため、時間は3分間。2回まで試合を行うため合計6分間で競い合います。間に30秒間の休憩が入りますが1試合でも6分30秒という短い時間で終了します。

・グレコローマンスタイル:腰から下を攻撃と防御に使うことが禁止されている

・フリースタイル:全身を攻撃と防御に使える

の2つの種目が男子にはありますが、女子はフリースタイルのみ。

相手を組み伏せ、両肩を同時にマットに1秒間マットにつけることを「フォール」と呼び、その時点で試合は終了です。フォールできなければ、相手を不利な状況に追い込んだ度合によって獲得できるポイントが変わります。

グレコローマンスタイルは8点差、フリースタイルは10点差がついた場合もテクニカル・フォールとしてその場で終了。その他にも相手が警告を3つ受けた場合もその時点で勝ちとなります。

相手の足が場外に出る1点
寝技の状態で相手の背後に回り、頭部、両手両足のうち3つをマットにつける2点
腹ばいの相手に後ろから組みつき、90度以上回転3点
立った状態からの投げ技4点
寝技の状態からの投げ技5点

試合は敗者復活戦のあるトーナメント方式。決勝に進んだ選手と直接対決し、敗れた選手が敗者復活戦に参加することができる。

試合は体重による階級別によって行われるため、体格の差に関係なく活躍できる。種目は以下のとおり

<フリースタイル><グレコローマンスタイル>
・57㎏級(男子)・65㎏級(男子)・74㎏級(男子)・86㎏級(男子)・97㎏級(男子)・125㎏級(男子)・50㎏級(女子)・53㎏級(女子)・57㎏級(女子)・62㎏級(女子)・68㎏級(女子)・76㎏級(女子)・60㎏級(男子)・67㎏級(男子)・77㎏級(男子)・87㎏級(男子)・97㎏級(男子)・130㎏級(男子)

面白さ

グレコローマンスタイルは、立ち技からスタート。この状態でいかに攻撃スタイルを行うかが重要です。相手選手が消極的と判定されると1点もらえ、グランドからの攻撃権も獲得できます。上半身で組み合い、技で投げるといったダイナミックなシーンを目にすることができ、格闘技らしい迫力を見ることができます。

一方、フリースタイルはタックルで相手のバランスを崩すことが基本。スピード感あふれた技の攻防が魅力。

劣勢な試合を残り数秒とういう状況で、相手の一瞬の隙をつき、タックルに持ち込んで鮮やかにフォール勝ち、投げ技でテクニカル・フォール勝ちなどといった逆転劇を見れるのもレスリングの醍醐味です。

東京2020大会の会場、日程、放送予定、注目ポイント

会場:千葉・幕張メッセ Aホール

   千葉県千葉市美浜区中瀬2丁目1番地

アクセス:JR京葉線「海浜幕張駅」下車徒歩約5分

     京成バス 幕01「幕張本郷駅」から乗車、「幕張メッセ中央」下車徒歩約1分

日程

男子女子出場選手
8月1日(日)グレコローマン60・130kg級76kg級文田健一郎、皆川博恵
8月2日(月)グレコローマン77・97kg級68kg級屋比久翔平、土性沙羅
8月3日(火グレコローマン67・87kg級62kg級川井友香子
8月4日(水)フリースタイル57・86kg級57kg級高橋侑希、高谷惣亮、川井梨紗子
8月5日(木)フリースタイル74・125kg級53kg級乙黒圭祐、向田真優
8月6日(金)フリースタイル65・97kg級50kg級乙黒拓斗、須﨑優衣

試合時間:11~13時、18時15分~22時

いずれもその階級の開始日。ファイナル・敗者復活戦へ進む選手は翌日も試合あり

8月7日は決勝、3位決定戦、敗者復活戦、表彰式

放送予定

NHK総合:8月1日 18時10分~22時30分

Eテレ:8月5日 10時55分~13時30分

注目ポイント

現在、男子レスリングは、ロシア、キューバ、アゼルバイジャン、トルコなどの選手層が厚いのが現状。一方、女子は日本の強さが目立っており前大会である2016リオデジャネイロ五輪では6階級中、金メダル4個を取得しています。リオデジャネイロ金メダリストである土性沙羅(東新住建)、川井理沙子(ジャパンビバレッジ)は共にまだ26歳であり、肉体的に充実する時期です。男性選手にも歴代最年少で世界王者になった乙黒選手もおり、どこまで勝ちあがることができるのか見ものです。

まとめ

今回はオリンピック種目であるレスリング競技について解説いたしました。日本選手の活躍が期待されます。頑張れ!日本。

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