どんな物件を買うべき?
さて、傑さん、ありなさんのケースに戻りたいと思います。
お二人で協力しあって、住居費を支払う方法があることはご理解いただけたかと思います。
また、別れるときにどうなるのか?というと、
住宅ローンや不動産を整理する必要がありますが、それは、未入籍でも結婚していても同じ、ということがわかりました。
それで、どんな物件を買うべきか?ですが、これは簡単に言って
「これからの二人の変化に柔軟に対応していける物件」が適しています。
今回、傑さんの異動に伴ってお引越しをお考えですが、いつか営業職に戻るかもしれません。
また、別の地域に転勤となるかもしれません。
ありなさんについても、いまはアルバイトのネイリストですが、この先、正社員の採用や独立開業などをする可能性があります。
まだ20代と若いお二人ですから、この後職場や生活環境が変わることは十分考えられます。
また、同棲の先に入籍され、ご家族になるということも十分考えられます。
もし子供ができたら子育てのしやすい家へ、そして、親世帯との同居といった可能性も。
このような変化に応じて、カジュアルに住み替えが検討できる物件がいいでしょう。
また、ライフスタイルの変化によって間取りの変更などをしたくなるかもしれません。
そうなると、賃貸よりはやはり持ち家の方が圧倒的に自由度が高いといえます。
そして重要なのは「立地」。
たとえば、引っ越しや他の事情で自分たちが引っ越す事になった場合、立地がよければ誰かに貸し出して、賃料から住宅ローンを払うことが可能です。
自分たちが住まなくなったときには、その物件を「売る」という選択肢も出てきます。
売るためには当然値段が高く売れるほうが良いです。
将来高く売るためにも値下がりしにくい立地を選んで買うことになります。
こういった「誰かに貸せる」「将来値下がりしにくい」物件は、
資産価値が高いので、住宅ローンを組んで買うだけのメリットがあります。
さて、傑さん・ありなさんのお二人は、いま駅前の新築マンション4,800万円をご検討のようです。
しかし、お二人の収入からいって、この金額だと少々予算オーバーです。
自己資金はなんとか工面できたとしても月々の支払いで苦労してしまうことになりかねません。
お二人は、物件を探し始めて、最初に出会った物件に一目惚れして検討している、とのことですが、
さすがにもう少し検討されてみては、とアドバイスしたいと思います。
お二人の収入があれば、一戸建てを買うことも十分可能です。
住宅ローンの目安としては「一人1,000万円程度」
お二人で合計2,000万円前後がおすすめです。
この金額であれば、アルバイトのありなさんの収入が多少不安定でも、傑さん一人で支払っていくことができます。
住居ローンの返済は基本的には傑さんが負担して、ありなさんが連帯債務・連帯保証に入る、という形を取ることで、万が一のときの安心や将来の備えになります。
返済額が低く抑えられていれば、生活にも気持ちにもゆとりが出来るでしょう。
また、変わりゆくおふたりのライフステージに対応するために重要なのが「売りやすさ・貸しやすさ」。
環境の変化に柔軟に対応して、必要に応じて住居を乗り換えて行くのが理想です。
住居を乗り換えながら資産づくりを進めていくなら、売りやすく貸しやすい住まいをおすすめします。
「そだつプロジェクト」では
“一生に一度のマイホーム”という従来の考え方を超えて、
暮らしに合わせてカジュアルに購入や住み替えしやすいしくみをつくりました。
手頃なサイズ感や価格設定が中古住宅市場や賃貸市場で大きなアドバンテージとなりますので、
売りやすく貸しやすいのが特長です。
ずっと住みづけるのもよし、売るのも貸すのもよし、と柔軟性に富んだ合理的な選択ができます。
アドバイスをまとめるとこのようになります。
・二人でローンを組むなら、資産価値の高いものにして二人で将来の資産づくりを
・カジュアルに購入や住み替え、貸し出しへ切り替えられる物件がオススメ
・売りやすく、貸しやすい一戸建てを中心に探してみては?