東新住建レスリング部 創部の想い

レスリング部創部の


すべては
を追い続けるアスリート」を
応援するために

栄和人監督
(至学館大学レスリング部監督)
との出会い

2012年のロンドン五輪で、レスリング女子55キロ級の吉田沙保里選手は、世界大会13連覇の偉業を達成。これを祝福する世界ギネス認定イベントを、わたしたち東新住建がスポンサードしました。
そこで出会ったのが、至学館大学レスリング部監督であり、全日本女子レスリングヘッドコーチでもある栄和人監督です。これが東新住建レスリング部誕生への第一歩、さらに2020年東京五輪に向けた、長い道のりの始まりとなりました。

「続けたくても続けられない」
アスリートが抱える苦悩と現実

欧米諸国に比べ、日本はアスリート育成の分野では後進国です。大学卒業と同時に競技生活を終えるアスリートが多く、プロや実業団に進むケースはほんの一握り。この状況は、世界レベルの実力を持っている選手であっても、例外ではありません。
これまで培ってきた経験を活かせる20代は、アスリートとして最も調子が上がる時期。しかしそこに、生活面や資金面での現実的な問題が重くのしかかります。
その結果、競技に集中できず、ついには断念せざるを得なくなる。そんな非情とも言えるアスリートの現実を、栄監督は悔しさをにじませながら語ってくれました。

アスリートが人々や
社会に与えるポジティブな力

アスリートたちは、自分が掲げた目標に向かい、日々想像を絶するような過酷な練習に取り組んでいます。普段わたしたちが目にする彼らの姿は、ほんの一部にすぎません。それでもわたしたちは、現在に至るまでのプロセスを想像し、彼らが掴んだ栄光や挫折に心を打たれるのです。
夢を追い、日々を懸命にこなす姿勢にこそ価値がある。至学館大学の道場に足を運ぶ度に、その思いは強まりました。

地元企業としてできること
やらなければならない、
という使命

わたしたち東新住建は、愛知県に本社を構える住宅メーカーです。一方、栄監督が指導している至学館大学も、同じく地元愛知県にあります。わたしたちは中部地区の地元企業として、雇用を創出し、活性化させる役目を持っています。
また栄監督が指導する選手たち、その卒業後の競技生活をバックアップし、勝利への道のりを応援することは、地域社会にとっても大きな貢献となるのではないでしょうか。
さらに、日々努力を続ける誇り高いアスリートたちを、正社員として迎えることは、わたしたちにとっても大きなプラスになります。

2014年、
東新住建レスリング部を創部
翌年、伊藤彩香選手が入社

東新住建レスリング部が、はじめての部員として迎えたのが伊藤彩香選手です。伊藤選手は、積極的に前に出る攻めのレスリングを持ち味とするアスリート。入社後も全日本選手権63kg級で連続優勝するなどの輝かしい戦績をあげ、社員を鼓舞してくれています。

2016年、登坂絵莉選手が入社
社員として挑んだリオ五輪で
金メダル獲得

登坂絵莉選手は、入社内定の時期にはすでに次世代を担うレスリング選手として注目をされていました。大学卒業後、東新住建の社員として挑んだリオ五輪では、劇的な逆転勝利で金メダルの栄光を獲得。わたしたちはその底力に心からの拍手を送り、同じ社員であることを誇りに感じました。

2017年、土性沙羅選手が入社
地元から世界に羽ばたく人材を
続々と

同じくリオ五輪で金メダルを獲得したのが、69kg級の土性沙羅選手。当時は至学館大学4年生だった彼女ですが、すでに卒業後には東新住建へ入社することが決まっていました。進路が明るく見えていれば、競技だけに打ち込むことができます。わたしたちは、今後も選手たちが万全の体制で臨めるようサポートしたいと考えています。

さらに、住宅メーカーだから
できることを
2016年、専用の寮を建築

至学館大学には、レスリングを志す少女たちが全国から集まります。親元を離れ、不安でいっぱいな彼女たちに、わたしたちはより安心して暮らせる場を提供したいと考えました。もともと東新住建には、快適な住環境づくりや建築技術に関する独自ノウハウがあります。これを活かして大学のそばに専用の寮を建築。従来は2か所に分散していた寮を統合することで、選手のコミュニケーション円滑化をはかり、道場へのアクセスもいっそうの効率化を実現。こうして練習に打ち込める環境を生み出しました。

わたしたち東新住建が
社会に果たす役割。

NEVER GIVE UP! の精神で
夢を追い続けること

東新住建は創業から40年余り。企業理念「ほしいものを、つくります」を掲げながら、住まいづくりを通じて、社会とそこで暮らす人々に向け、夢や感動を提供することをめざしています。
そんなわたしたちにとって、伊藤選手、登坂選手、土性選手らのレスリング部員は、より大きな夢の実現へ牽引してくれる存在です。彼女たちが持つ目的達成への強い意志と、日々の真摯な取り組みは、社内にも大きなモチベーションを与えてくれます。選手たちとともに、地域の人たちとともに、より大きな夢に挑みつづけるために。わたしたちは万全な体制を用意し、選手たちとそれに続く若い世代を応援していきます。


至学館大学レスリング部監督
至学館大学健康科学部教授
全日本女子レスリングヘッドコーチ
栄 和人

日本レスリング界と、
選手たちの人生を背負う覚悟で

日本のレスリングを強くしたい。その一心でここまでやってきました。

私が女子レスリングの指導を始めたのは1990年ですが、当時は五輪種目に入ることすら夢のまた夢で、数年先も見えない状況でした。しかしいま至学館は、多くの五輪代表選手を輩出したことで知られ、全国から有望選手たちが集まる場となっています。私にはそんな彼女たちの夢を受けとめ、育てていく義務があります。

競技は、自分自身との戦い。重圧を背負う強い意思が必要。

楽な道ではありません。当初は目を輝かせて夢を語っていた選手も、半年もたたないうちに壁にぶつかり、競技を辞めたいと言い出します。しかし実はその壁は、選手自身の心がつくったもの。早く結果を出そうとあせるほど現実との差が自信喪失につながり、大きな壁を生み出してしまうのです。
競技は自分自身との戦いです。急がずあせらず気を緩めず、日々の努力を続けていくには、強い意志が必要です。また努力がみのり結果を出すことができた選手も、勝てば勝つほどプレッシャーが増していきます。そんなとき私は「重圧を恐れず抱え込め、すべて背負って行け」と言っています。厳しい言葉かもしれませんが、焼け付くような危機感がなければ、いい結果は残せません。それは選手だけでなく、私たち指導者側も同じです。

私の仕事は、選手一人ひとりの夢をかなえること。

どんなに辛い道を通っても、確実に勝たせていくことです。だから仲良しこよしの間柄にはなれません。しかしひとつの目的に向け、全力で挑むプロセスは、かならずこの先の人生に役立ちます。また多くの人の胸に響きます。これからもそんなアスリートたちを、一人でも多く世界に送り出したいと願っています。